先日、「薬を使わない精神科医」として活動されている宮島賢也先生のお話を伺ってきました。
宮島先生とは、「悩み辞典」という悩み相談のサイトで同じく専門家として活動しておりますので、
お名前はお聞きしておりましたが、共通の知り合いがいて、お話を伺う機会を得ました。
そのときにお聞きしたことですが、精神科医といっても、医師になる過程では、他の内科医や外科医と同じであり、心理学の授業は多少あるものの、それほど心理学について学ぶことはありません。
そのため、「薬」については詳しくても、「心」について詳しいとは限らない。
(もちろん、医師免許を取得してから、心理学の勉強をされている医師もいらっしゃいますが)
そして、宮島先生は、ご自身もうつになった経験からも、薬に頼る治療、一生薬を飲み続けなくてはならなくなるような治療に疑問を感じて、「薬を使わない」という選択をされました。
私がこれまで出会ってきた人たちは、心療内科などに通って薬を飲んでいる方もいらっしゃいましたが、長期間飲んでいてもあまり効果があるようには見えませんでした。むしろ、薬を変えると調子が悪くなるなど、体が薬に依存する状態になっているようにも思いました。
一時的には薬が必要な場面もあるかもしれませんが、その間に、自分の環境を変える、行動を変える、認知を変えることによって、対処をしていかないと、長引いてしまうことも多く、なかなか回復も簡単ではなくなってしまいます。
同じような問題意識を持つ人と活動していきたいと考えています。