とある、お母さんからの相談。

重症心身障がい児さんで、食事のときに横抱き状態で、首の角度等を調整しながら摂食させているのだが、食事時間が長い上に、その子も大きくなってきていることもあり、かなり腕に負担がかかってきていると。

すると、だんだん腕が痺れてきてしまい、感覚がなくなるんです…。という相談。



対処として、実際頭と腕の接触している部分にタオルを挟むなどして、末梢神経の直接的な圧迫を和らげたりはしているらしいが、あまり変わらないと。

更に台を置いて、腕の緊張を少しでも和らげるようなこともしているが…あまり効果的ではないと。


環境を変えることも考えたが、嚥下がデリケートなため、腕での微調整が必要であると。






そこで!

じゃあ、実際にやってる腕の使い方変えてみりゃ、いいんじゃない?ということになり、観察!





わかったことは、肘の高さを変化させることをしている。▶︎これは必要なこと。

ただ、そのやり方が肘に直接働きかけているということ。

肘の高さの調整には肩甲上腕関節という、腕の付け根の関節が動く。

その関節は"なんでやねん!"の逆の動きを、どんな角度であってもできるのだ。

そうすることで、横抱きの状態でも肘の高さが調整できる。



案外忘れがちなこの動き。こんな動きがあるんだよ。という事実を知った上で、再びやると…






あれ?余計にやりづらい…






笑い泣き






ただ、これにはタネがありまして…

その動きを知ってしまった途端に、やらなくちゃ!という心理が働いてしまいまして…



ただ、その事実だけを確認して、やろうとしなくても、勝手になっているんだよ。ということを伝えると…






すごい!腕が軽い!!これは腕が楽だ!!!






実際に食事でどうなるかはわからないけど、首や肩の自由度が高まったので、なんとかなるといいんだけど…






おしまい