3Dで見る生け花 | まとまりのないブログ

3Dで見る生け花

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華道を長くやっていて思うのは、その場でのみ愉しむライブな芸術だということ。

美しい写真や映像でも記録は残せるのだけど、やはり実際の遠近感などはどうしても再現されない。

となると、2Dによる写真の枠の中の空間をどう彩り、間を埋めるか、結局、それが長けていないと、どんなに絶妙な奥行きなどを表現していても関係なくなってしまう。

奥行きのない、のっぺりした作品でも、写真に収まれば勝ち。なんてこともあり得てしまう。

そこで冒頭の写真。

昔からある、右目で右の写真を見て、左目で左の写真を見るよあにすると、立体的に見えるというもの。

iPhoneのアプリで撮ったのだけど、今までの懸案が一気に晴れ渡り、胸のすく思いがした。

こんな寄り目か何か、面倒なことをせずとも、遠からず3Dカメラなどが当たり前の時代がくるかもしれない。生け花の世界は、きっとその時に愉しい画を沢山生めると思う。

いつか、3Dで見ることのできる作品集を作りたい。



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