ブルームーンストーン ~智くんハピバ~ の続きですm(*_ _)m



SideJ


ね、翔さんは俺の事を好きだと言ったよね?

でも、パーティーの時に見た智さんと翔さんの距離は確かに執事と主の距離だけど。

翔さん、本当は智さんが好きだったのが消えてないと思う。

多分過去なんだと思うけど。

智さんもそんな翔さんのことを好きなんだと思う。


ニノとくっつけさせて不安材料は消えたはずなのに

多分お互いに酔っ払ったらどうなるんだろって不安が消えない。


「潤くん?」


「抱かせて。その日じゃないけど」


「えっ、ちょっ、明日仕事です」


「んー、智さんなら許してくれると思うんだよね。それとも恋人よりも智さんの方が大切?」


翔さんを困らせている自覚はあるけど。

怒らせたかもしれない。


「どちらも大切な存在です。 ですが、今は潤くんの不安を取り除きたいです」


「翔さん…」


「分かってる。 私がちゃんとあなたの不安を取り除けてないこと。 けど、あなたに大切にされる時間が幸せですよ?」


「ほんと?」


嘘を言ってるとは思ってない。

けど、やっばり消えないの。


「潤くん。 抱いて不安が取り除けるのなら抱いてください。 けど、愛していない抱き方はやめてください」


「愛してる。だから不安なの」


「取られることですか? それとも身近な存在に不安を抱いているのでしょうか?」


翔さんはゆっくりと俺の思いを読み取っている。

どうしても消えない不安。

言葉で言っても抱いても消えないもの。

どうやったら消えるのだろうか。


ーーー


SideS


潤くんを好きになったことに後悔してない。

幸せだし幸せだし幸せだし…

あれ? そう、幸せすぎて浮かれていたのかもと思う

幸せでいっぱいすぎて潤くんの不安をもっと早く読み取れてれば良かった。


「仕事上では智様が1番。 今まではプライベートもそうでした」


恋人ができてもやっぱり智様が心配だから。

智様は一人ぼっちだから。

私は言ってしまったが正直、後から後悔した。


「翔さん…」


「智様はずっと孤独でしたから心配でした。 けど、智様に素晴らしい恋人が支えてくれるので安心しました」


でも、潤くんだって不安な時はあるよね。

寄り添って欲しい時、不安になった時、相談乗って欲しい時。


「え・・・、そうだったの?」


「辛い思いさせちゃってごめんなさい。 もっと潤くんと向き合いたい」


だから、これからは向き合って。

一緒に解決したい。

恋人らしいことってなんだろうとは思うが潤くんが私のことを恋人と思ってくれてるから頑張りたい。



「そっか。 うん、スッキリした。 どこか不安だったのは翔さんとの時間が足りないから。 まだ付き合ったばかりで知らないことが多いから」


良かった。

スッキリしてくれて。

私だって潤くんのことを詳しくは知らない。


ーーー

SideJ


智さんへの気持ちは家族愛だね。

言われてみればパーティーに両親はいなかったし智さん苦手そうだし。

そんな智さんを執事な翔さんは支えたかったんだよね。


なんか馬鹿みたいに悩んで不安で落ち込んで勘違いしていやなきもちになってしまった。


「落ち込まなくたっていいよ。 言ってくれて気がついたから。 ふふふ、可愛い」


「ありがとう」 


「愛して? 俺のものだって」


「ふふふ、翔さんこそ可愛すぎ。 いいよ、俺のものだって愛してあげる」

 

俺の方がちょっとだけ年下だからかな。

でも、俺から見たら翔さんの方が可愛い。

え、だって、さっきのってめちゃめちゃ独占欲強めだよね?

嬉しすぎだし抱き潰したいと思ってしまう。


まぁ、仕事のことあるから抱き潰したら怒られそうだけど。


って思えることは幸せなことなんだなって思った。


「カッコイイけど私は男なのでお姫様抱っこは恥ずかしいです//」


「似合うからしょうがない。 でも、ただのお姫様じゃなくて姫騎士だからね?」


翔さんはきっと俺に守られるばかりでは嫌だろうし俺は強くない。

弱くだってなるしそんな弱った時に出会ったのが翔さんだったから。


「姫騎士ですか?」


「だって、翔さんは守られてるだけじゃないから。 それは嫌でしょ?」


すると翔さんは理解していたがまだ耳が真っ赤な状態だ。


「そんなカッコイイ騎士になんてなれません/ / でも潤くんにそう思われてるのは悪くないかも」


「そう? ふふ、まぁ翔さんは頭脳戦になりそうだからね」


何もかも俺よりも凄すぎる。

なのに翔さんは俺の方が凄いと言う。


「だから、私は潤くんに愛されるだけじゃなくて愛したいのでたまには抱かせてくださいね」


まぁそう思うのは当然だと思う。

ビビってしまう俺だから出来れば嫌だと言いたいが

そう言えないのは翔さんが急にカッコよくなるからだ。


「あー、潤くんって私よりも怖がりだから怖いのか。

ふふふ、確かに最初は怖いかもしれないけどそれどころじゃなくなってしまう結果になるんだよ」


「う、うん、い、いつか、ね」


「めちゃ可愛いとはこのことを言うのかな? 今は愛されたいのでいっぱいにして?」


ベットにつき首を傾げた姿は可愛すぎる。