SideS


まさか、雅紀と付き合ってたとは・・・

潤を傷つけたな。


けど、潤も悩んでいた。

潤も分かっていながら付き合ってたことを知れた。


ニノの好きな人は智くんか。

智くんの好きな人は?


そう思って智くんの家に向かうことになった。


「急にごめん」


「全然、けど、もうすぐ岡田が来るけど


「え? 岡田くん?」


智くんってそんな頻繁に会う関係だったかな?

ビックリだ。


「んふふ、そう。 恥ずかしいから隠してたけど俺は岡田と付き合ってるの」


「嘘!? どうして岡田くんとなの? ダメとかじゃなくて恋仲になる仲だったかなって」


そんなふうには見えなかったけどな。

隠し通すなら見えるはずないか。


「んふふ、そうだよな。 俺もそうなるとは思ってなかったかし何回も断ったのにな。 けど、俺の方が意識したから負けた」


へぇー、智くんが負けたんだ。

まぁ岡田くんは智くんに対してはそんなイメージあるかも。


「智くん、幸せなんだね」


「けど、幸せなれないかな」


「え?」


「ニノが俺のこと好きだろ? 告られてその時はまだ岡田のことが好きじゃなかったから付き合ってたんだけどさ


なるほど。

だから幸せだけど幸せだとは言えないのか。


「そっか」


「もしかして揉めてたりするのか?」


「それはないよ。けど、このまま辛いままだと仕事にも影響が出てきそうだから


「俺はどうすることもできない。 けど、ニノには幸せになって欲しい。 俺のせいだしな


「聞けてよかった。 でも、雅紀は今でもそう思ってるのかも」


「相葉ちゃん、勘違いしたままなのか」


それは分からない。

知っててもニノの気持ちが変わってないと見ているのかもな。


「智くん、忘れるとは違うけど幸せになっていいと思う」


後は雅紀の問題だ。

後、ニノがまだ智くんを好きなのか。

それとも他の人なのか。


でも。結局誰がいけないのかなんて言えないのかもしれない。

智くんの家を出て潤に連絡した。

さて、俺ができることは潤を愛してあげることぐらいかな。


好きと意識してから更に大切となった。

そしてテレビでの雅紀との絡みを見てて辛く感じた。


そんなふうにして好きだったのか愛していたのかって思えちゃうからさ。


「おかえりなさい」


「ただいま」


でも、今は俺のものだ。


「智、どうだった?」


「元気そうだった。智くんは岡田くんと付き合ってるよ」


「え? 嘘でしょ?」


「でも。その前にニノと付き合ってた。 だからニノはフリーだとは思うが智くんとの気持ちが残っているかもしれない」


「そっか。 じゃ、ニノに答えを聞いてみるよ」


「分かった」


大切な人を抱きしめられる幸せキスできる幸せ。 思うことも幸せ。

潤の全部が俺にとっては幸せにしてくれてとても大切に思ってくれている。


「ごめんなさい、早くしたいよね」


「早くではないけど。 最後までではないけど思ったことはある。 でも、まだ潤がスッキリするまでは待ってる」


でも、長くもつ予定は無い。

だからなるべく早めにちゃんと解決して潤のことを優先したい。