翔くんおめでとう(≧∇≦)

智くんのは一日遅れちゃったから慌てて書きました(・・;) 入所記念日なのでリアル設定のこちらのお話にしましたm(*_ _)m




SideJ


自分の入所記念日は覚えていないことが多い。


「しょおくん、おめでとう」


「え? 何が? 俺に?」


ほら、覚えていない。

でも、いいと思う。

覚えてなくても僕が覚えていればそれで。


「入所記念日だよ」


「そういえばそうだったな。 ありがとう、今年も潤から聞けるのは嬉しいことだよ」


うん、1番に言いたい。

1番大好きな人だもん。


「うん、来年も言ってあげるね?」


「ありがとう、今日は休みだからイチャイチャしような」


「朝からエッチは困るよ?」


んー、まぁ最後までじゃなければまだいいんだけどね?


僕達は部屋を出て下の階に向かう。

するとクラッカーが鳴った。


「おめでとう」


「入所記念日ですからね」


「俺達もお祝いだよ」


3人はサプライズを用意していたんだね?

僕も知らないからビックリしちゃった。


「ふふっ、ありがとう。 そんな大袈裟にお祝いしなくてもいいのにサプライズしてくれて嬉しい」


しょおくんはびっくりしていたけど喜んだ。

僕もサプライズしたかったのにな。

けど、しょおくんと一緒に寝てるから難しい。


「俺はもう行かないといけないから」


「いってらっしゃい」


まーはお仕事だ。

カズもお仕事だけどまーよりかはゆっくり。


「智、片付けるよ? 潤くん、食パン焼いといてください。 翔さんはのんびりとしてればいいと思う」


「片付け手伝うよ」


「ダメ。 翔くんは何もしなくていいの」


ふふっ、そうだね。

しょおくんは何もしなくていいんだよ。

記念日の日に貴重なお休みなんだから。


いつも沢山働いているしょおくんはゆっくりと過ごすことも必要だよ。


僕は2人分のパンをまず焼いた。


智とカズは仲良くお掃除している。


お掃除が終わると智はしょおくんの隣に座った


「んふふ、こうして祝えるのは嬉しいね?」


「そうだね、 LINEとかではあるけど。 こうしたサプライズは初めてだし」


やっぱり5人で住むことにしてよかった。

パンが焼けて後はお好みにされるからジャムやバターをテーブルの上に置く。


「潤くん、ありがとう」


「俺もありがとう」


「カズは仕事に遅れないでよ?」


具体的に何時かは聞いてないからね。

僕と智の分を焼いて待っていると


「食べ終わったら自室に暫くいるから」


「ん? やりたいことでも?」


「んふふ、秘密」


智の秘密は分からないけど悪いことじゃないと思うから。

僕は頷く。


本当は智も一緒に何かしようかなと考えていたけど智にしたいことあるならそっちが優先だからね。


焼けたパンを食べながらテレビをつける。

コロナ禍でも出来ることを考えてきたから嫌なことばかりではない。


それに、今年も仕事以外はステイホームが多くてその分しょおくんやみんなと過ごす時間が更に多かったと思う。


「俺、仕事行くね?」


カズが仕事に行った。

5人全員が揃う時間は仕事があると少ないけどそれでもたまに5人揃って一緒に食べれると嬉しかったりする。


「智くん?」


智がしょおくんのことをじーっと見ている。


「今日もカッコイイいよね?」


「ふふっ、ありがとう」


「ご馳走様、僕の部屋は勝手に入らないでね」


作業するんだね?

そういうことだからお茶とか持っていく時にはノックをする。


さて、僕はお片付けだ。

しょおくん、手伝わなくてもいいのに。


「ゆっくりしてて」


「そんな事言われても潤の手伝いもゆっくりしてる証拠なんだけどな」


まぁ、それはある意味そうだけど。

そういう意味じゃないんだよと思うけどなんかこれ以上言うよりもしょおくんの好きにやらせた方がいいかなと思った。


片付けが終わるとしょおくんが僕を抱きしめてきた。


「意外と休みって何したらいいのか分からないな」


「じゃ、映画でも見る?」


「いいね」


したいことがないならとりあえず映画見ながら考えればいいと思う。


映画が始まり熱心に見る。


「ってなんで僕が出てるのにするの?」


「だって、画面の潤と隣の潤を見れる1日なんて素敵だろ?」


もぉ、やだよ。

恥ずかしいもん。


でも、しょおくんが真剣に見るから。

僕も真剣に見る。


ラブストーリーが多いから嫉妬されることはあったな。


けど、実はこんなふうに真剣に見てくれてたのかなって思うと嬉しい。


「なんか抱きたくなりそう」


「もぉ、今はこれで我慢して?」


ここで抱かれるのは恥ずかしいからキスをした


「感動だな」


ちょうどエンディングが流れていた。

ふふっ、映画館でも感動してくれたのかな。


「翔くん」


「智くん!!」


作業が終わったのか智は部屋から出てきてしょおくんの名前を呼んだ。


「今日と言う日を忘れたくなくて」


スケッチブックを智はしょおくんに渡した。


「凄い、ありがとう。 大切にする」


「うん」



元々しょおくんと智は僕としょおくんが付き合う前は嫉妬するような関係に見えていた。


恋人じゃないのは分かっていてもイチャイチャが多かったから。


「みんなのおかげで素敵な一日になりそうだ」


僕達はしょおくんにゆっくりしてもらいたい、喜んでもらいたい、素敵な一日を過ごして欲しいんだ。


来年同じように出来るとは限らないしね。