とりあえず1話完結。

そんな形で書くことが多いお話になるかと。

リンクは一番最初のです。

1日遅れちゃいました(・・;)


The Music Never Ends1 



SideO


すっかり忘れていた記念日。

でも、メンバーが毎年お祝いしてくれて。

んふふ、嬉しい気持ちになる。


この家に住んで帰れないというか家でのんびりしてる時もあればどこか出かけたりする。


今日、家にいるのはまー。


翔くん、カズと潤は仕事。


「おめでとう」


「ありがとう」


「くふふっ、可愛い」


「可愛くなんてない」


「さとと2人きりは久しぶりだね」


まーはいつも笑顔が眩しい。 

けど、嬉しくて幸せで。


3人で付き合うって正直想像つかなかった。 どっちも好きだけどどっちかと別れなくちゃいけないって思ってて。


でも、いつの間にか翔くんや潤にまでそういう思いがあって。


翔くんと潤は2人で愛し合いたいはず。


それを邪魔することなんか。

だって、俺にはちゃんと2人の彼氏がいるのに


理解してくれて頻度は低いが愛してくれる。


セックスだけが全てじゃないけど。

二人の世界には二人の世界があるからどうしても俺との距離は出ちゃう。


「なんで好きになったの?


聞きたくても聞けなかった。

どんなことを言われるのか怖かったから。


「ほんとは凄く独占したい思い。 ニノちゃんと共有じゃなくて。 しょーちゃんや潤ちゃんと共有じゃなくて


「ごめん・・・」


「さとのこと好きだよ? それはいつの間にか恋としてね? けど、さとを泣かせたいわけじゃない。 ニノちゃんも好きになったし」


相葉ちゃんの広い心。


「潤ちゃんとしょーちゃんはさとを愛しているのはさとを愛しいと思ったから。 二人の愛はきっととても重たい。 けど、愛って軽さや重さで決めるものじゃないから」


全部分かってくれている。

それで受け止めてくれている。


「ありがとう」


「くふふっ、寂しい?」


「え?」


「俺だけじゃ寂しい?」


そんなことないとは言えないけど。

いてくれて嬉しいとは思っている。

翔くんみたいに言葉選びが上手く出来なくて。


「寂しい」


それしか言えなかった。


いてくれて嬉しいって言おうとしても言葉に出せなくて。


僕は沢山愛されているのに。


「ただいま~ってあれ? まー、なんで泣かせてるの」


潤は帰ってきてまーに詰め寄る。


「くふふっ、潤ちゃん、おーちゃん、大好きなんだね?」



「智、まーとイチャイチャしないで俺とイチャイチャしよ?」


「それは違くない?」


「だって、智を泣かしたから!!」


んふふ、まーが泣かした訳じゃないよ。

まーは慰めようとしてくれた。

けど、なんか嬉しい。


だから嬉し涙に変わってしまった。


潤が僕を抱きしめてくれた。


「智、大好きだよ。 おめでと、プレゼント買いに行けなかった」


プレゼントなんか要らない。

潤がいてくれるだけ嬉しいから。


「ありがとう


「でも、昨日、智の甘いスイーツ作っておいたから」


「んふふ、嬉しい」


そうか。

最近メンバーが仕事に行って。


前まではよく潤がいてくれたけど気づいたら1人の日が多くなっていて。


だから多分寂しかったんだ。


「ただいま~」


翔くんが帰ってきた。


まーはキッチンに向かった。


「お、何作る?」


「なんだと思う?」


「炒飯?」


「炒飯にするね」


んふふ、決めてなかったみたい。

それから翔くんはゆっくりと僕に近づいて


「可愛いな。 潤に抱きつかれてる智くん」


なんか恥ずかしいんだけど。


「後でお花が届くことになってるから。 プレゼントはお花。 大切な記念日だからね」


「ありがとう」


翔くんは潤の後ろから抱きついた。

んふふ、2人分の温かさを感じる。


「ね、泣いてた?」


「え?」


「そんな顔してる。 智くんはちゃんと愛されてるよ。 今日は違う意味で泣かせちゃうと思うけどな」


言っている意味が分かって恥ずかしい。


「智、可愛い。 でも、分からなくないな。 それって僕も含まれてるでしょ?」


「もちろん」


んふふ、いつまで経っても変わらない仲。


今日は幸せな一日となりそうだね。


カズは遅いかな。


「カズはもう少しで帰ってくるよ」


「ありがとう」


大好きだよ。

みんな大好き。


みんなそれぞれの好きを感じた。


あ、カズからだ。

バカ、プレゼントいらないから早く帰ってきてね。