SideS
好きな人が苦しんでいる。
潤のプライベートは潤が決めることだから口出しは基本しないがまた最近後輩が寄ってきて。
たのしい食事会なら疲れないと思うけど潤の演出力が凄いから聞いてくるんだと思う。
分からなくはないけど俺達のライブを見て盗めばいい。
体調悪くなるぐらいなら潤もやめたらいいのにって思うけどそれを無理なのは知ってる。
だから軽く脅しといた。
後輩には。
全部教える訳にはいかないしどれが正解かなんてその人次第だし。
「翔くん怖いよ?」
「え?」
「嬉しいけど程々にね?」
最近潤に近づく後輩を近づけないようにしている。
距離感近い奴ほど許せない。
俺が甘えている理由は潤がなかなか甘えないからと潤に甘えることで潤は安心するから。
ね?言った通りになったんだ。
楽屋で離れていると潤が寂しそうに見るんだ。
その時は凄く可愛くて抱きしめそうになった。
けど。離れることで潤が本当に嫌だったのかを分かるから潤に言われるまで続けた。
「翔くん」
「ん?」
「やっぱりもっと後輩を怖がらせといて」
「え?」
「ふふっ、翔くんがビビらせても変わらない後輩もいるし変わる後輩もいる。 これからどうなるか楽しみだもん」
ふふっ、潤に許可貰ったからこれからはもっと脅してあげよう。
それでも近づいたらよっぽどバカなのかそれとも気づいてくれたかそれともそうとう精神力があるかだと思う。
「結局松潤も楽しんでるじゃん」
「翔くんを怒らせるのがいけないと思うもん」
「なんか、可愛くなっちゃった?」
「また成長しちゃって。どんなに、成長しても可愛いとは後輩が好きになる理由が分かりますよ」
今更潤のこと好きになっても遅いからね?
潤は俺の大切な恋人だから。
「んふふ、2人でいつか大きな羽が出来そう」
「羽?」
「うん、羽ばたけるような力強くて大きな羽。翼だよね。もちろん、俺達もまだ飛べるほどの羽ではないよ」
要するに俺達は嵐としてもプライベートにしてもまだまだ成長しないと飛べない羽のままってことだよね。
確かに国立やドームで歌わせてもらってるけどまだまだだよな。
「いい例えだね? 5色の羽がいつか綺麗に大きくて飛べる羽になるといいね」
そうか。
俺は多分どこかでもうでかくなったと思ってた部分があったんだ。
後輩が少しづつ増えてきて成功してきたから。
だけどこれからだって後輩は増えるしその後輩に抜かされるかもしれないな。
家に帰ると潤が
「あのね、いつか翔くんと一緒に住みたい。 今はまだだと思うけど。 その時には翔くんともっと信頼関係があってもっと好きでいるんじゃないかなって」
と言ってきた。
突然の事で正直驚いたけど俺のことを考えてくれたってことだよね。
凄く嬉しいしその時にはいい関係になってると俺も思う。
潤がもっと可愛くなってたりして。
「俺もそうしたい。でも、それまでは今まで通りお互いに行ける時にって感じでいい? 」
「うん、それでいいし俺も翔くんがいてくれると作りがいあるし」
良かった。
何となく関係が上手くいかないというか。
恋人なのによそよそしいとかって。
思ってたけど今日のできっと1歩前に進んだと思うんだ。
俺達はゆっくりとしか進めないのかもだけど確実に1歩ずつ進めたいと思う。
「翔くん、今度お互いに休みの日、少し進めて?多分恥ずかしかったんだと思う。 怖いより緊張や不安と恥ずかしさで。 可愛くなければいい体をしてる訳でもない。 覚悟が足りなかったと思う」
ずっと考えてくれてたんだ。
潤が踏み出してきた勇気を無駄にしたくない。
「分かった。 まだ最後まではしない」
「う、うん、でも、いつかは抱いて欲しいって思う//」
え?
恥ずかしいからか照れてるか顔が真っ赤だ。
可愛いすぎてやばい。
そんな顔は他の人に見せないで?
「もちろん」
俺は潤にキスをした。
「ん、ありがとう」
「どういたしまして」
だってそんな嬉しいこと言われるとは思ってなかったし。
また新たな1歩を踏み出せて。
そりゃ身体の関係はまだまだだし。
肝心な時に間違ってしまうこともあるけど。
それでも離れないってことは多少は信頼されているのではないかと思う。