翔くんと付き合い初めて時間は経ってもまだ近づかない。
「潤?」
「次のライブも悩むね」
「ふふっ、熱出さないでね? 潤が悩んでるのは後輩でしょ?」
「え?」
「ライブの悩みはきっといいものを作りたいから。その悩みは潤にとって悪い悩みではないはず。 でも、そんなに悩むのは後輩のことだろ? だって、最近また後輩増えたし 」
ふふっ、翔くんは見てるんだね。
「線引きが上手く出来なくて」
「俺も潤と恋人になるまでは結構相談に乗ってた。 可愛い後輩だからついやりすぎもあった。けど、それだと成長しないと思ったから乗ることは乗るけど後輩が答えを出せるようにするかな」
「翔くん・・・」
「潤が恋人になったら潤が大切だから。 突き放す時もある。 それで嫌われたってしょうがない。潤がいるから嫌われても別にいいし俺以外にも先輩はいるし。 潤は俺との時間を大切にしながらも迷ってる」
翔くんといる時間は楽しいし。
好きなんだよ。
でも、今まで後輩に頼まれたこと相談に乗ることは全て全力でしてきたからそうすると翔くんとの時間がなくなる。
「ありがとう」
「俺もありがとう。 俺との時間を考えてくれて。これがずーっと続くのは問題だけどまだ始まったばかり」
「うん」
「ほら、風邪気味なんだから大人しくしてて。 熱が出たら潤の悩みの種は俺が消しとく」
「え?」
「俺は好きな人が健康でいて欲しいって思う。それは潤も同じでしょ? だから俺はそうさせた人達を許せないよ? 熱が出たら俺からアドバイスしてあげる」
翔くん・・・
俺も翔くんが熱出たら心配する。
心配してくれてるってことだよね。
「ふふっ、ありがとう」
それは嬉しいこと。
「起きてもここにいるから寝ちゃいな?」
「うん」
休みでよかった。
翔くんも休みで。
翔くんが俺の背中を撫でながらそばにいてくれる。
温かい気持ちで眠り始めた。
それからなんとなくいい匂いがして起きると翔くんが嬉しそうに笑った。
「潤がキッチン使うの嫌がるから出前頼んだ」
「ありがとう」
「食べれそう?」
「うん」
食は普通にある。
美味しそうなおうどんを翔くんと食べて幸せだ
「翔くん、ずっと看病してたの?」
「んー、まぁ潤の見える範囲にいながら台本読んでた。 だから安心して?」
「良かった」
熱は出てないからそこまで看病してくれなくてもって思うところもあって。
でも、俺を見える範囲に捉えて台本なんか覚えられるのかな。
それから風呂先に入って支度して眠り始めた。
「明日には治ってるといいな」
「うん」
早く治してライブのことも考えなきゃ。
絶対に成功させたいから。
翔くんにも迷惑かけれないし早くもっと遠慮し合わない恋人になりたいと思った。
