なんで消されたのか分かりません(・・;)

もう一度アップしますm(*_ _)m


SHOW TIME 2 




潤くんに食べさせてもらったら美味くて。

久しぶりに味がしたことに感動した。


潤くんの家のベランダは広くて景色がよく見える。



月に照らされた潤くんを見た途端この子が欲しいと思った。



"食べたい、食べろ"


そんな声が聞こえてくる。


でも、そんなことしたくない。

だって、潤くんがいなければ俺は永遠に味がない世界を生きなきゃいけない。


そんな世界はもう嫌なんだ。 


けれど体が勝手に動くんだ。


その後はよく覚えていない。


気づいたら押し倒して潤くんの血を飲みまくっていた。


でも、潤くんは普通だった。


「泣かないで? 僕はちょっと怖かったけど」


どうしてそんなに元気なのか分からない。


「もしかして本当は欲しいのになかなか行動出来ないの?」


「・・・悪かったな」


図星だ。

確かに今はそうだ。


「ふふっ、おバカさん」


「馬鹿ではないだろ? ヴァンパイアの世界では頭脳は優秀だからな」


「じゃ、ヘタレさんだね?」


それ、心の中で思うことであって直接言うような言葉じゃないだろ。


「大丈夫?」


「うん」


でも、次の瞬間潤くんの姿が変わり始めた。


「え? 僕の手が・・・」


あ、それは俺のせいだな。


「謝っても変えられないけど。ヴァンパイアになっちゃったね 」


潤くんはビックリしている。

でも、美しいな。


その姿も。


「僕、これで昼間歩けなくなっちゃうの?」


「それはそうかも。 俺の血でなったからな。 けど、夏じゃなければ対策してれば歩ける」


「なったからには覚悟決めるしかないよね」


「血を吸いすぎた代償だな。 ごめん」


潤くんは俺にぎゅっと抱きついて


「謝るぐらいなら責任取って? 僕から一生傍に離れない約束してね? しょうがないから僕から言ってあげる。 好きだから恋人になって?」


俺が言えないからって言うのを分かってくれて勝手に姿を変えられたことも怒ってなくて。


「ありがとう。 責任取る」


恋人って俺たち人ではないけど。

いいよな。


恋しちゃいけないルールはない。


「ね、どんな能力あるの?」


「どんなって?」


「ふふっ、空飛べる?」


あー。能力ってそういうこと?


「そうだよ? まぁ、これもヴァンパイアによって変わるけど俺は身長を自由に操れたりコウモリや狼みたいになったりすることが出来る」


「へぇー、凄いね!!」


凄いか。

潤くんは俺に新しい考え方を教えてくれる。


「潤くんも出来るはず」


「しょおくんは生まれた時からなの? ヴァンパイアなの?


「さぁー? それは分からない。 人間だったとは思ってないけど。 俺、チビの時の記憶ないんだ」


親がいたのかも知らない。


「夜だね、僕たちのお時間なのかな」


「え?」


「ショータイム。 始まるでしょ?」


それは・・・


「狩りに行くってことでいいのか?」


そう聞くと潤くんは頷いた。


「うん、ふふっ、しょおくんと一緒だもん。 怖くはないよ?」   


そっか。

まぁ、毎日でなくてもいい。

でも、飲まない日が増えるほど吸いすぎてしまう。

それは潤くんが嫌がるようなことが増えてしまう。


俺にとって潤くんの嫌がることはしたくない。


「この姿で空を飛ぶか?」

 

「んー、バレちゃう?」


「人間界だとそうなるかもな」


「鳥さんになればいいかな?」


「そうだな」

 

その姿なら家から出てもバレないだろう。


俺は窓を開けてベランダに出た。


さて、どんな鳥になろうか。


なれなくはないが基本ヴァンパイアの姿か人間しかないからそれ以外の姿になるのが珍しい。


「潤くんは安定してないからコウモリがいいと思う」


「コウモリ・・・、どうやったらなれるの?」


俺は自然になれるんだけどな。

潤くんは人間からヴァンパイアだからその場合は自然には出来ない。


「コウモリ、イメージできる?」


「うん、出来るよ?」


「コウモリが飛んでいる姿をずっとイメージしてて?」


潤くんは多分イメージしている。

ポンっと音がしてコウモリに変わった。


だいぶ上手くイメージ出来たパターンだな。


本でしか読んだことないから実際に見たのは初めてだけどさ。


「行こう」


「うん」


でも、俺、飲んでも意味ないんだよな。


そう思いながらも潤くんには必要だし。


潤くんが飲んだ後なら俺も味がするかなと思って。


「ん、美味しい匂いするね?」


「そうか?」


俺にはよく分からない。

血の匂いは特に感じない。

肉とか美味しそうだなって見た目で分かるけど血って見た目で美味しそうかどうかは分からないからな。 

匂いは食べ物にはするけどそれ以外にはイマイチだ。


「あ、分かんないのか。 1人よりも複数いた方がいい?」


「そうだな。 その方が1人あたりの血の量が減るその方がいいな


別に死にさせたいわけではない。

俺はヴァンパイアとして生きてはいても味覚がない以上無意味なんだ。


「あ、見つけた」


俺たちはビルとビルの間に隠れて人間に戻った。

どうやら近くはカラオケボックスみたい。



「彼女達をコントロールさせれば逃げることがなく痛みを軽減できる。 俺が暗示をかけるから潤くんはお願いするだけで後は首筋を噛むだけだ

まぁ、初めてだから本能的になると思うがな」


俺は小さい頃は血を飲まなくても良かった気がする。


気づいた時には味覚がない以上飲んでも無駄だけど飲まなきゃ命が尽きるから飲んでいただけ


「まだダメ。 中に入って」


「うん」


スタッフさんに4名だと伝えて1時間だと伝えて飲み物だけ持って部屋に向かった。


「今だ」


誰もいないうちにやった方がいい。

まぁ、そんなわざわざ中を覗く人はいないだろうけど。

覗いたら記憶消さなきゃいけないからな。


「首筋、噛ませてね?」


潤くんから放たれる甘い香り。

多分本能的に動いているだろう。

じゃなかったら甘い香りが急に増えることは無い。


潤くんが飲んでる。

智くんのはたまに見るけど基本一人で行動するし。


けれどこんな近くで見るのは初めてだ。


そろそろヤバいかな。


「潤くん、飲みすぎるのはアウトだよ」


「・・・」


潤くんはピタッと飲むのをやめて俺を見た。


「僕、飲みすぎてた?」


「あー、まぁ、危ないラインだったな」


「生きてはいるよね?」


「生きている。 眠っているだけだ」


血を吸われると眠くなるみたいだ。

潤くんの場合は無意識に吸ったし潤くんが特殊なんだと思う。


「しょおくん」


俺にキスしてきた。

潤くん、初めてだから血が唇についててそれが俺についた。


それをペロリと舐めてみると味がした。


「潤くんを舐めてるのが1番好きな味だけど悪い味ではないな」


「しょおくん//」


「可愛いな」


「また、頂くね?」


もう1人の女性の血を少し吸った潤くん。

それを俺に分けてくれた。


「ふふっ、どう?」


「味はしてるよ? けど、潤くんの味が離れなれないからさ。 飲むようにはするけど前とそんなに変わらないかもな」


まぁ、味はしてもなんかそこまで飲みたいとは思わないんだよな。


俺は甘いものが好きなのか?


「ね、お肉とかではダメなの?」


「肉? あー、代用品にはなるよ」


「なるほど。 動物さんの命を頂くならせめて僕の手で料理してあげたい」


料理か。

いつもその場で殺してその場で食べてしまうけど。


潤くんが作るものなら食べれるかも。


潤くんの手料理は美味かったし。

 

潤くんの歌を聴いていると俺も歌いなって思う。 ヴァンパイアの世界はクラシックがメインだからJPOPとかは初めてだ。


彼女達を起こした。


「大丈夫?ふらついて意識失ったみたいだから休ませてたんだ」


「ごめんなさい」

 

彼女はとても困った顔をしながらも恥ずかしそうだ。


「それはいいんだけど。 出れそう?」


「はい」


「じゃ、出よっか」


カラオケ代は彼女の分も払った。 

彼女は困っていたが俺たちにとっては彼女が命の恩人だからさ。

そんなことは言えないけど。


休んでただけだからってことで。


彼女とは反対方向に向かい俺はビルとビルの合間に隠れたいがそれは無理そうだと思ったから暗示をかけた。


俺は潤くんが乗れそうな鳥になった。


「乗って? 潤くん、寝転がって?」


「うん」


潤くんが寝っ転がったから俺は少し飛び始めた

そして暗示を解き更に高く飛んだ。


「起きていいよ」


「わぁ、さっきよりも綺麗だね? さっきは一生懸命だったから景色見る余裕なくて」


そうだね。

潤くんにとっては初めてで不安で頑張らないとって気持ちが強かったはずだ。


それに、最初は姿を小さく変えたり大きく変えることは人間からヴァンパイアになった時には疲れると本に書いてあった。


だから潤くんは少しでも体力を回復させてあげたい。


少し下がり人間からは鳥しか見えないぐらいの距離を保ちながら潤くんにいないかどうかを見てもらう。 俺は鳥だからな。

 ヴァンパイアの姿になるぐらいなら体力消費しないからいいか。


「見えないか。 潤くん、自分でヴァンパイアになりたりする?」



「んー、分かんない。 しょおくんの血を吸えばなるかも」


「俺? いいよ?」


鳥の姿ではあるけど血は通っているからな。


「痛かったらごめんね?」


潤くんはガブッと噛み付いてチュッと少し飲んだ。


「わ、イノシシ」   


ヴァンパイアになると視力が良くなり普段見えないものが見えやすくなる。


「イノシシでいい?」


「食べたことないけど」


そうなのか?

確かに人間がイノシシの肉を食べるイメージはなかなか湧かない。


「まぁ、さすがに野生の豚や牛は見かけないからな」


「じゃ、それでいい」


それからイノシシを狩り適度な大きさに切った


「こんな感じ?」


「うん」


家に帰りイノシシの肉は冷蔵庫に。


「ね、イノシシ以外にどんなの食べたの?」


「鹿やクマや馬とか」


「そっか。 悪いことばかりじゃないよね。 何か人間に使えるような力は無いのかな」


そうだな。

潤くんにとって不安に思うこと納得出来ないこと山ほどあるだろうな。


俺は疑問に思うことはずっと味がしなかったことだけでそれ以外は別に。


「まぁ、出来なくはないな。 やったことは無いけど」


「そっか」


不安を無くすためには何が出来る?


キスしてみた。


俺には不安をなくす方法なんて分からない。 


でも、好きなんだ。

潤くんがいないと俺はダメになってしまう。

ドキドキするんだ、潤くんがいると生きているって感じで。

まだ人間みたいな恋よりも味の変化の方からの気持ちの方が大きいとは思うが。

それでも好きな気持ちはあるんだ。


「しょおくん!」


「好きな人を大切にしたい気持ちはあるんだ」


「ありがと」


少し元気になったみたいだ。

良かった。


俺はもう一度キスして今度は深くしてみた。


甘い。


甘い甘い味。


感じたことないぐらい甘い味だ。


体が熱くなりもっともっとと求める。


食べたい。


美味しそうな部分が沢山だ。


「しょお・・・」


あー、そんな顔されたら堪んないだろ?


俺は潤くんを押し倒したくなるだろ?


まだヴァンパイアになったばかりだからダメなのに。