久しぶりに書きましたがラストですm(*_ _)m
やっと高校を卒業できる。
色々とあったけど楽しかったのもあるけど。
潤と早く結婚したくてさ。
もちろん、同性婚が出来ないのは分かってるけどさ。
でも、2人きりで結婚式とか出来るじゃん?
「潤」
「翔くん、無理して大人になる必要ないんじゃない?」
分かってる。
大人になるまで後2年ある。
でも、俺が許さない。
子供ぽくいる自分が。
背格好をどんなに大人にしても子供なのにな。
どんなに勉強したって高校卒業だけじゃ学歴も知識も足りない。
もっと潤を安心させるようになりたい。
そりゃ俺の家は金持ちだけど。
親がいついなくなるかなんて分からない。
「ごめん」
「結婚するって1つのけじめかも。 でも、ゆっくりしたっていいじゃん。 翔くんさ、焦ってもいいことないぐらい分かるよね? 翔くんが受けた大学結局望んでない大学だった。 焦った結果でしょ?」
第1も第2も落ちた。
学力的に問題なかったのに本番では全然本領発揮できなかった。
だからランクを下げた学校を受けることになった。
「翔くん、ゆっくりと考えよ? 今後のこと一緒に。 僕、翔くんに追いつきたくても追いつけない。 今の翔くん見てるとどんどん落ちちゃいそうで怖い 」
潤と一緒に考える?
いつも一緒に考ええていたのにいつの間にか俺だけで考えていた。
ずっと俺のわがままばっかりだった。
「ごめん、ちょっと落ち着くよ」
「うん」
「潤。まだ決められないけどいいよな」
大学は決まってる。
嫌でも行ってみなきゃ分からない。
でも。将来は大学通ってからでも遅くは無いのかも。
夢や希望があるのが当たり前だと思ってた。
そりゃあってもいいとは思うけど実際に叶えている人は少ない。
「うん、僕も決まってない。 でも、1つの候補は菊池さんみたいになろうかな」
「執事? ボディーガード?」
「うん、幸せだと思う。 菊池さん、翔くんの為に動くでしょ?」
まぁそうだけど。
菊池を見ているとそれを潤にやらせようとは思えない。
そりゃいたら便利だけどさ。
菊池を呼んでみた。
潤が幸せだと思うと言った。
なら、俺は菊池の仕事を無くしているのは良くないということなんだよな。
「翔様、どうされましたか?」
「ボディーガードの方が仕事面は大きい。 菊池は俺の執事になりたいのか? それとも父の執事になりたいのか? 菊池の気持ちは?」
必要ないと思ってはいても菊池にとってはそれが辛かったのかも。
「旦那様はなかなか帰ることが出来ません。 戻れば優秀な人達、先輩方がいて私よりも素晴らしい人は沢山いると思います。 なので、翔様のそばで私は仕事をしたいと思っています」
たしかに。
父さんはこれでもかってぐらいのボディーガードがいて。
そんなに狙われるようなことはないと思うけど海外だとそうはいかないのかと思う。
「本領発揮してくれ。 悪かった。 俺は別に父さんみたく海外じゃないし家事は潤ができる。だから普通に暮らしたかった。 けど、菊池にとっては辛いことが分かった。だから父さんに命令されたからじゃなくて菊池の気持ちが知りたい
主は父さんだけど、俺専用になるなら俺が決めること」
別にこっちが辛くなるわけじゃない。
普通の生活って聞かれても人によっては普通に聞こえないと思う。
それにいざ聞かれてもイマイチ上手く答えられないと思う。
「仕事がないって仕事をしたい人にとってはとても辛いことです。 私は旦那様から信頼されていると思って翔様の元にいます」
俺にはまだ分からないことが山程だな。
「分かった。 菊池、いいけど父さんと比べるとやり甲斐が無いかもしれないがそれでもいいんだな?」
父さんみたいに常に動き回ることは少ないと思う。
菊池が頷いた。
「このお家は大きいから色んな人がいていいじゃん。楽しくなるね? 」
んー、そうなのか?
俺にはいまいち分からない。
けど、潤がそういうならきっとそうなのだろう
それから菊池が何人か使用人を連れてきた。
特にそこに首を突っ込むことはしないことにした。
大学に行くようになって視野が広がったと思う
「翔くん、行こ?」
少しずつ慣れてきた頃、出かける予定は無かったけど何故か潤が張り切っていた。
何事なのかと思ったけど検討がつかない。
「翔様、私達の総意です。お互いに気持ちを見つめ直すことも大切だと思いまして。 充実そうなお2人ですが最近本音を言えてますか?」
たしかに。
レポートがココ最近多くてなかなか潤の相手をしていなかった。
「翔くん、僕も勉強すること山ほどあるけど。 やっぱり翔くんとの時間が無いのは寂しい」
潤・・・
見て見ぬふりしてたな。
「ごめん」
菊池は俺たちを見て
「私達はお2人のことを応援している立場です。いつもお世話になっているから何かしらサプライズは出来ないかと思いました。 潤さんの寂しそう顔、翔様の辛い顔を見るのは私達も同じ気持ちになります。 ですので気持ちを見つめあって頂きました。教会じゃなくても落ち着く場所に行きますと心も落ち着きます」
菊池・・・
みんなの総意なんだ。
初めて知った。
菊池は好意的に見てくれてたのは知っていたけど。
「お互いに遠慮されてるばかりではなくてたまには本音を言い合うように。 私に出来ることは少ないので」
「ありがとう」
綺麗な花を見てたら俺だって本当は辛かったんだって思う。
「貸切にしてもらいましたので私は他の場所で待っています。 後は2人きりで話し合って自由に過ごしてください」
菊池がいなくなり潤と2人きりになった。
「綺麗だよね~、ひまわり畑に行くとは思ってなかった」
「場所まではって感じだったのか」
「うん、これ、持ってて?」
渡されたのはエメラルドだった。
「まだ僕たちには指輪やネックレスは似合わないから。 大切な石にしてみた」
「潤・・・」
嬉しい。潤がそんなふうに考えていたなんて。潤らしい考え方だ。
そんな潤が俺は好きで恋人になった。
いつも俺にはない考え方だから。
「翔くん、ずっとずっと好きだよ。 たまには頼って? この石にでもいいから」
潤らしいな。
カッコイイなって思う。
素直な潤だから伝わりやすく1人な時は頼れってことだよな。
「ありがとう、そうする」
潤に告白されなかったら俺は好きになっていただろうか。 告白されたことで潤のことを知り始めた。
それまでは知らなくて正直迷惑でしか無かったけど諦めない潤が何度も告ってきて潤と話す機会が増えてそれによって好きになった。
「潤、好きだ。 好きすぎて辛くて惚れて感情がぐちゃぐちゃになるほどな」
こんなに考えさせられたのは潤と恋人になってからだ。
色んな感情を知り、自分がこんな気持ちになるなんて思わなかったってのが沢山あって恥ずかしい思いをしたけど。
でも、好きな人の前なら愛する人の前ならさらけ出したっていいよな。
潤がキスしてきた。
今でもドキドキするんだ。
キスだけなのに毎日しているのにな。
「ふふっ、帰ろっか」
「そうだな」
俺たちは手を繋ぎながら菊池の元に向かった。
駐車場に行けば人は多少増えるし見られてるとは思うけど気にしなかった。
