潤さんの体調が治って毎日楽しい日々になってきた。


最近、表紙のオファーが来た。


でも、決めた。


私は最後にすると。


これからそれだけで生きていける更にギャラは高くなるけど。


いいんだ。これで。


「最後のは1つじゃ足りないね?」


「え?」


「翔の記念となる雑誌。 いくつ買おうかな」


「そんな沢山買わなくても」


「俺の翔だもん」


恥ずかしいけど嬉しい。


「もう少しやればよかったのに。 残念だな」


潤さんみたいに応援してくれてる方の気持ちを考えるともう少しやるべきだったと思う。


けれど、私は潤さんのお店を手伝いたい。

一緒にこのお店を守りたい。

向こうの世界に行った潤さんの大切な店。


「翔、好きだよ」


「潤さん、好き」


そんな急には変わらないけど。

少しずつ開いてみた。


「時間ですね」


「そうだね。 でも、1回戻れて良かった。 ちゃんと話したかったし。 メモには丁寧に書かれてあるし」


自由にやって欲しいと書いてあった。

だから潤さんは新しいメニューを開発した。


「私もきちんと話せて良かったです」


お店の大切さを感じた。

私にとっても大切なお店だ。

絶対に潰さない。


私は料理は未だに苦手だが潤さん専用にならいくつか作れる。


だから色んな人がこのお店で笑顔で溢れるように接客することが私の役目だと思ってる。



「おはようございます!!」


「おはよう、みんないつもありがとう」


「いえ。 僕はまだまだです」


「辞めた人もいる中一生懸命頑張ってるのを知ってる。 だから今まで代行はやったことあると思うけどあなたを副料理長にしたい。海くん、頑張れそう? 」


潤さん、良かったね?

副料理長は辞めちゃったんだ。

潤さんがなかなか新作を作り出さないから。

けど、同時にあなたの頑張りを見せつけられた


誰かが掛けても一生懸命で紳士で間違えを恐れない人だ。


「はい!! 頑張ります!!」


これはみんなの意見も含めて決めたこと。

だから自信もって欲しいな。


「店長、盛り上げますよ!! このお店を」


「そうだね。 色んなお客さんが集まるように。食べて幸せだと思って貰えるようにね」


潤さんよりも年上なのに文句を1つも言わない人なんだ。


「今日から翔が本格的に入る。 接客業中心となるから。 コンタクトしっかり取るように」


「「はい!!」」


小さなお店だけど。

来てくれる人のことを考える。


小さな店だからこそ出来ることを。


「何回かお手伝いさせて頂きました。本格的にとなると今までよりも厳しいこと難しいこと辛いことが出てくると思ってます。 でも、このお店が好きなのでどんな時でも楽しんでやらせて頂きます。 よろしくお願いします」


好意的に思ってない人がいることは知っている

それは従業員だけじゃなくてお客さんも。

でも、好意的な人もいる。


その人たちを大切にしたい。

好意的に思ってない人には歩み寄りたい。


「大丈夫ですよ。 そんな緊張しないでください」


優しい人がいるっていいね。


「ありがとう、竜くん」


ふふっ、バイトの子なんだけど。

めっちゃ優しい。


「そうだね、翔が緊張すると俺たちまで緊張するからね?」


そうなの?

潤さんがそう言うとみんな笑い出した。


「ええ。 翔さん、僕達よりも接客上手いのに」  


そうかな?

副料理長に言われるのは嬉しいな。

一生懸命だからこそ厳しい人。

なのに、私には初めてからとても優しかった。

店長にも時には厳しいことを言う人なのに。


「よし、開店するよ!!」


今日もお客さんが待っている。

オープンしてないのに並んでくれている人がいる。


「いらっしゃいませ」


開けたよ?

美味しい料理食べて幸せになって?


「あ、今日は手伝い日?」


「私は店員として働くことになりました」


「おめでと!!」


「ありがとうございます!!」


ふふっ、今日は盛り上がりそうだなと思った。  

お客さんと日常会話で多少お話して。


ゆっくりと食べて貰えるようにする。


色んな人を見てるとこれでいいんだって思える

幸せな人だらけだもん。


お店は夜中まではしないけど。


もう少し営業時間を増やすか考えている。


「お疲れ様」


「ありがとう」


お店が終わり最近はスタッフみんなが私達を手伝わせることなく後片付けをしてくれる。


「久しぶりにやれて良かった」


「ふふっ、そうですね。 幸せな気持ち沢山」


「翔、明日は思いっきり愛して?」


体調が治ったからってお店もエッチなことも様子見だった。


「ふふっ、愛してあげる」


潤さんに愛される側もいいなって思うけどやっぱり潤さんが可愛すぎるから悪い。


「もぉ、翔って意外とエッチだよね!!」


「そうですか? ふふっ、潤さんが可愛いので」


「ふふっ、そう?」


「んー、愛しいの方がいいですか?」


「そうだね、まぁ、可愛いなんて言うのは翔だけなんだよね?」


ふふっ、嬉しい。


「キスしても?」


「エロくないキスならね」


可愛い。 安心するようなキスをしてみた。


「翔、どうしたの?」


「え?」


どういうことだろう。

安心していただけなんだけど。


「一瞬、表情にゾクッとしたから」


なんか怖い。

当てはまることは無くはないけどまさかとは思いたい。


「怖がらせた?」


「大丈夫」


明日は病院だ。

その時に聞いてみようと思う。

最近の出来事、変なこと。


私は潤さんに抱きついて眠り始めた。