SideS


アイドルって女のイメージが強かったけど。

男のアイドルっていいなって思えて受からないだろうと思いながらも応募してみた。


学業優先な俺は休むこともあった。


だからJrの中では色んな意味で目立った。


それからデビューすることになって。


不安だらけの毎日だしなかなかCDは売れないしコンサートは空いてる席があるし。


これでやっている方が凄いと思う。


人気になったのは潤のおかげだ。


今思えば潤が好き好きアピールをしまっくてた時はめちゃ可愛くて真正面に受け取ることができなかった。


けど、デビューしてから少しずつ変わって。


花男がヒットして俺たちも知名度が上がった。


10周年らへんからかな。


少しずつ距離を縮めたいと思って。


好きだと自覚してなかなか距離を縮めることが出来なかったからさ。


で、そうだな。


俺たちがシェアハウスで一緒になった日の帰りに告白してみた。


その言葉を知りたいって?


それは俺の口からは秘密だ。


恋人になってからは毎日多忙な日々でも幸せを感じ今でも幸せだ。


「しょおくん」


いつもコンサートの演出を考えて寝る時間がほとんどない。


いいものを作っているはずなのに不安がるんだ


「大丈夫。後は俺達に任せて? 潤は頑張ったんだ。 ステージを盛り上げるのは俺達だ」


いいステージにしてくれたなら俺達が盛り上げて最高のステージにすればいい話だ。


「ありがとう」


潤はニッコリと笑った。

良かった。


俺は潤にしてやれることをするだけだからな。


「歌は魔法なんだろ?」


「うん」


「じゃ、大丈夫だ


潤が"歌は魔法だよね"って言ってきたことがあった。


歌は人を元気にできて自分も元気になる。

自分は下手だけど魔法だから自信がなくても歌えるのだと。


最後のライブで俺は不安になってた潤に言ったんだ。


今は休止中だし。


「どうしたの?」


「いや、思い出してただけ」


「僕も思い出してたんだ」


俺たちはコンサートの映像を見ていた。


「何を?」


「茨の影に迷っても 繋ぐこの手が道しるべ」


「あー」


「闇の獣に追われても怖がらないでそばにいる

この言葉が嬉しかった。 不安な僕には恋人になれるのは嬉しいけど茨の道だし怖いし男同士だから暗いから」


男同士だし堂々とは出来ない。

もしかしたら闇に飲み込まれるかもしれない。

茨の道で迷うかもしれない。

けれど一緒なら大丈夫だろって思ったんだ。


「それは良かった」


「それと、瞳閉じれば夢の森 遊んでおいで夜明けまで」


「それも?」


「うん、不安で眠れない時に言ってくれたから」


良かった。

いいんだよ、眠って。

寝ちゃいけない理由なんてない。

寝れる時間は寝なくちゃダメだしな。


「そりゃ不安かもしれないよ? でも、睡眠って大切じゃん? 俺が寝れなかったら潤だって心配になるでしょ?」


「うん、そうだね」


「俺も同じだよ」


「ありがと」


今日も潤の髪の毛を撫でながら寝かしつける。

これはすぐに効くらしい。


すぐに眠り出した潤。


明日も撮影だ。


俺は潤の寝顔を何度見れてるだろうか。


こうして、毎日寝顔を見れたら幸せだけどそれは無理な事だからずっと幸せで俺にしか見せない表情をこれからも見れればそれでいいと思った。