今日はとっても大切なことを学ぶみたいだ。

「僕たちの大切な子供達。 愛翔と星くんには特に聞いて欲しい。でも、海翔と潤羽も聞いてね? 柚希はまだ分からないお話だからしょおくんとテレビ見てて?

「はーい」

柚希が父さんとテレビを見ているのを母さんが見ながら

「今日は今後のお話ね? 僕が初めて愛翔が産まれてきた時は嬉しかったよ。 だって、好きな人との子供だもん。 嬉しさでいっぱいだった。 海翔と潤羽の時は双子だってことに驚いたけど不安もあった」

当時を思い出して母さんは語ってる。

「苦しむこと大変なこと沢山だったけど。 うん、育てることの方が苦しい時期が多かったな」

育てることって凄く大変なんだな。 
俺と潤羽との赤ちゃんは生まれないから母さんにとっての孫は見せられないけど。

でも、それは苦しんではないよね?

「だから僕はみんなが幸せならそれでいいから孫は望んでないよ? 自分達の幸せを見つけて?」

すると潤羽は

「そんなことって言ったら失礼かな。 でも、僕たちは常に幸せだよ? 自分の人生は自分で決めてって事だよね? でも、赤ちゃんはとてもとても誕生するのにも誕生したあとも喜びと苦しみがあるってことだよね?」

母さんは何度も頷いた。

「うん、理解してくれてありがと」

「ママ・・・」

愛翔兄さんは母さんに抱きついた。

「このお話は終わりでいいですか? 皆さん理解出来たと思う」

「ふふっ、旅行の前に話しておきたくてね?」

それから旅行の話になった。

「沖縄。 んー、やっぱり水族館か?」

「柚希にとっては水族館がいいよね」

水族館に行くことは決まった。

「後は高校の修学旅行にでも行きそうなところになりそうだな」

「本島なのと有名と知って欲しいのを考えるとね・・・」

修学旅行と被るって話?

「でも、俺たち沖縄じゃないよ?」

「うん、そうだよね」

俺たちの高校の修学旅行は沖縄ではない。

「じゃ、尚更知ってもらわないとな」

「そうだね、伝えていくことも大切だもんね?」

よく分からないが京都、奈良の時は確か寺や神社が多かったな。

沖縄もそんな感じなところ行くのかな?

首里城かな?

あれは世界遺産だったはず。

なら、行くはず。

後はどこか分からないけどお楽しみに予想しないでおこうと思った。

「潤さん、翔様、決まりましたか?」

「完全ではないけどなんとなく決まった」

「ホテルどこにしようかな」

「そうだな、それとどれぐらいかかるかある程度の費用も計算した方がいいな」

「だね」

決まるのにはまだ時間がかかりそう。

春休み中に沖縄行けるのは楽しみだ。

「ごめんね? 俺たち全然参加しないで」

「大丈夫。 カズたちも行きたい所あったら言ってね?」

「んふふ、ありがとう」

智さん達はそう言えば養子縁組で子供を育てることにしたんだったよね。

智広くん。

久しぶりに見た気がする。

と言うのはかなりの人見知りで俺たちとはなかなか話せなかったからな。

こうしてほんのたまに一緒になる時がある。

「智くん、僕たちが怖い?」

智くん、カズさんと智さんと星くんの父さん以外怖がってしまう。

ピクっと反応した。

「ごめんね? せっかく出てきたのにこんな感じで」

智さんが謝った。

「大丈夫、智広くん。 智広くんも一緒に沖縄行かないかな?  無理そう?」

「人見知りだけど魚が好きなので水族館なら大丈夫かなと」

「ふふっ、そっか。智くん、お魚さん好きなんだね?

智くんは大きく頷いた。

「ね、僕、智くんとずっとお友達だよ? 怖いと思ったら僕の手握って? 僕、もっと智くんとお話したい」

そうだよね。
ほんのたまにしか出ないから。
だからこそ心配だし俺たちにも話して欲しい。

「・・・あ、り、が、と」

震えながらもお礼を言ってくれた。
潤羽はとても嬉しくて本当は智くんに抱きつきたい気持ちを抑えて俺に抱きついて喜んだ。

「うん、少しずつでいいよ? 大丈夫。 僕も人が怖いって思ったことあるよ?

「うん 」

「沖縄一緒に行こうね? 怖かったらみんなで乗り越えようね?」
 
そりゃ人が怖いとは思ったことないからそんな気持ちが分からないと言われたらそれまでだけど。

でも、何とかしてあげたい気持ちはあるんだ。

家族だし友達だから。