Time2 



あの後、夕方になると体調が悪くなって。

キツくて苦しくて。

さとにぃが心配してくれて。
まーもカズくんもそばに来てくれて。
カズくんは先生を呼んでくれた。

先生が来たら体調が落ち着いた。

「潤くん、これじゃちょっと心配だよ」

するとカズくんが

「では、潤くん専門になってはどうでしょう」

え? 僕だけを治療するってこと?
先生を頼りにしてる人はいっぱいいると思う。

「んー、まぁ、その方が有難いよね」

「大丈夫です。 貴方の代わりになる医師は山ほどいますので。 貴方は潤くんを治してあげてください。 医院長にはきちんと伝えておきますので」

「分かった。 引き受けるよ」

えー、ほんとにいいの?
そう思いながらも嬉しさは隠しきれなかった。

2人きりなると

「潤くん、可愛い。 そう簡単に慣れないよね

「んー、ふふっ、慣れないけど落ち着いてる」

「そっか。 潤くん。 明日体調良ければ少し外に出てみようか 」

「うん」

次の日、僕は体調良くて出掛けることにしようとしたが女の子の服がない。

「呼んできました。 お好きな物を選んでください」

「わぁ、ありがと、カズくん」

可愛いお洋服が沢山。

「嬉しそうだね」

「僕は可愛いのは好きだよ? でも、スカートは恥ずかしいな」

「女の子でもパンツ姿は似合うよ」

「パンツ? ズボンのこと?」

「あ。そうか。 パンツって言い方だと間違えちゃうかな? でも、パンツってズボンと同じ意味だからね」

そう言えばファッション業界ではパンツって使う人が多い?

「あー、まーならオシャレさんだから分かるかも」

「潤くん、決められそう?」

「んー、春だから春らしい服装がいいよね」

「今日は温かいからね」

スカートの方が多くてあんまりズボンがない。

「しょお先生が選んで?」

「え?」

「そしたら何でも着る」

すると先生は可愛い感じのワンピースを選んできた。

「潤くんにはスタイルがいいからって思って。 でも、短過ぎるのはちょっと彼氏としては他の人に見惚れてしまうのは困るからなと思って」

なるほど。

「これで良かった?

着てみることにした。

着てみるとやっぱりスースーした。
スカートが嫌いではないけどスースーすることを知っているからなんか恥ずかしい気分になる

男として生きてきたから尚更。

「似合ってる?」

「ふふっ、潤くんは自信を持った方がいいと思うよ?」

そうかな。
つまり、似合ってるってことだもんね。

「ありがと」

「ちょっと嫌なら短パンを履いてみたら?」

「なるほど」

履いてみるとスースーが無くなった。

「よし、出かけようか」

「うん」

先生とデートだ。
デートなんて。 久しぶりだな。

「桜、綺麗だな」

「ふふっ、綺麗だね?」

桜を先生と見れるなんて嬉しいな。

「潤、どう?」

「ふふっ、スニーカーだからそんなきついとかないよ?」

「最高に可愛い」

「ふふっ、ありがと」

どうしよ。
手を繋いでデートだけでドキドキする。

「潤・・・」

キスされた。
ふふっ、外で堂々と出来るのはいいよね。

「いいかもしれない」

結構前向きに過ごせるなと。
今のところはだけど。

「潤、可愛い」

「しょおせんせ、そればっかり」

「ふふっ、可愛いのはほんとのことだし」

「誰よりも可愛いなら許す」

そりゃそうだよ?
誰よりも可愛いって思ってくれないと怒るもんね。

「潤は誰よりも可愛い」

 ふふっ、嬉しい。

さんぽからお家に帰るとこれからどうするかを話し合った。

「潤くん、高校行きたい?」

「んー、行かないとお仕事出来ないでしょ?」

高校から義務教育じゃなくなる。
行きたいかと聞かれたらイマイチ。

でも、行くべき学校だとは思ってる。

だって、大学、専門学校、就職。
その先の道が・・・

「そうだよね。 うん、でも通信高校があるからと思って」

「でも、僕、学校通えてない」

「どうやら担任の先生は潤くんに1回会って話を聞きたいみたい」

「僕に?」

僕、女の子になっちゃったよ?
それでも会って話聞きたいの?

「潤くん、俺も一緒に聞くから大丈夫。 それに潤くんのことをちゃんと知りたいからこそ会いに来てくれる。 じゃなかったらきっと電話で済ませて終わるはず」

「うん」

「俺は潤くんが嫌なら電話での対応に変えて貰えるように頼むけど」

嫌ではないけど。
でも、いつかは会わないといけないよね。
事実確認って言うの?
嘘だと思われるのも困るし。

「とりあえず会うよ。 きちんと説明しないと納得出来ないのかな」

「担任の先生だけじゃなくて校長先生も心配しているんだ」

「え? そうなの?」

「とっても優しい先生みたいだね?」

「うん、じゃ、明日会うよ」

「伝えとく」

すると先生はキスしてきた。

「先生・・・」

「潤くん、触りたいな」

「僕も先生に触れたい」

先生、僕も触れたいよ?

「ふふっ、じゃ、遠慮なく」

先生、中途半端な体の僕でも愛してくれるんだ

だって、愛おしそうに見つめてるもん。

まだ先生は変わる可能性はあると言っていた。

どうなるか分からないのにそれでも先生は約束してくれたんだ。

「潤くんはどこからどう見ても綺麗だ」

「ふふっ、先生も綺麗だよ?」

そんな先生に愛されるって幸せだよね。