SideJ
しょおくん。
誰よりも好きな人。
だけど、頑張っても距離が縮まらない。
今年に入って僕はお休み中だからしょおくんと会う機会もない。
たまにLINEする程度。
最近でいえば僕が送ったプレゼントをテレビで話していたからそれをきっかけにLINEを送って会話が続いた。
今日、しょおくんがお家が来る。
「元気にしてた?」
ドキドキしながらも迎え入れた。
「ずっと寝てるよ」
「んー、そういう意味の元気じゃなくてさ。 文面的に辛そうに見えたからさ」
文面的に?
僕、テレビ見たら誰よりも早く感想送ってるだけだよ?
「そう?」
無理はしてないし。
「てか、もう、お互いに我慢しなくてもいいんじゃないの?」
「え?」
「食べながら話そう。 リラックスして聞いて欲しいから」
ふふっ、しょおくん残してたんだね?
「焼いて欲しいの?」
「美味かったけど松潤が焼くとさらに美味く感じるからさ」
へ? 変わらないと思うけど。
そう思いながらもお肉を焼いて一緒に食べ始めた。
「何作ってるの?」
「ん? 酒。 辛口だからちょっと強いかもだけど意外と強いの飲む時あるだろ?」
そうだね。
たまに飲みたくなる。
「出来上がったのは?」
「ウオッカギプソン」
ウオッカギプソン?
カクテルだよね?
混ぜてたよね?
「凄いね?」
「ミキシングラスにウオッカとベルモットを混ぜた。パールオニオンが少し入ってる」
「どっちも聞いたことある名前だよね」
「食後にはいい感じだろ?」
「ふふっ、ありがと」
しょおくんは嬉しそうに僕に近づいた。
「酔う前に言っておく。 もう、隠さなくたっていいんじゃないのか?」
どういう意味?
しょおくんは何を知っているの?
「なかなかどっちか分からなかったけどやっぱり俺も同じ気持ちだからさ。 隠したくてもだんだん隠せなくなってる。 そりゃ色々とあるけど何年も諦め切れないなら素直になればいいのではと」
「嘘でしょ・・・」
そんなはず・・・
あるの?
「嘘じゃない。 俺は潤が好きだし、今は仕事場で会えないから寂しいし」
しょおくん・・・
「テレビもCM以外見ないしさ。 もう我慢の限界なんだ」
そんなふうに思ってたんだ。
嬉しい気持ちとそこまで思わせてたことにもっと早く気づいてあげたかったって。
「しょおくん、我慢しないで?」
僕も寂しかった。
テレビの画面で見れててもやっぱり寂しさはあった。
「うん、もう我慢しないからこれからは会いに行くし潤も会いに来て?」
うん、僕、待ってる。
しょおくんのお家でも待ってていいんだよね?
しょおくんにギュッと抱きついた。
ウオッカギプソン:隠せない気持ち
