クロのお世話は楽しい。
が、最近エッチなこと出来てない。
キスだけで終わってしまう。
潤が忙しいのもあるけど。
☆・<
「んー、やっぱり変だよな」
こんなに出来なくなるとは思ってなくて。
もちろんクロのお世話でいっぱいいっぱいだったから俺のせいでもあったんだけど。
「クロ~、潤、遅いね?」
料理は最近手料理食べれないことが多い。
「潤、何してるのかな」
教えてくれない。
2月のバレタンタインデーの後から特に忙しそうにしている。
仕事らしいけど。
夕飯も作れないぐらいに帰ってくるのが心配なんだ。
「ワッフル~、どうしたらいい?」
甘えたいのに甘えられない。
もっと撫でて欲しい。
それすらない。
よくブラッシングしてたくせに。
クロもワッフルも一緒にお世話してたのに全然してくれない。
「俺、何かしたかな?」
俺のせいなのかな。
仕事し始めたのは。
「ニャ~」
違うってワッフルが言ってるように聞こえた。
どんなにワッフルやクロが可愛いからって嫉妬で仕事するはずもないし。
俺、寂しい。
「じゅん・・・」
俺、何もしてあげれないな。
もしかしたら辛いのかもしれないのに。
俺は自分のことばかり考えてる。
でも。やっぱりしたい訳で。
ネットで調べると色々出てきた。
ふーん、今夜やってみようかな。
それとも他の彼氏とか見つけた方が早いのか?
だって、内容的に飽きそうだ。
俺は頑張って耳と尻尾を隠した。
耳は特に帽子を取った時点で分かってしまう。
「クロ~、ワッフル~外行くぞ」
迷惑なら家出してやる。
気分転換に外に出ることにした。
「ん? クロ?」
クロはクンクンしている。
ワッフルもクンクンし始めた。
「ニャー!!」
「ニャーニャー!!」
え?
クロやワッフルが俺が行きたい方向と違う所に向かった。
「あ・・・」
潤だ。
ワッフルとクロはすぐに潤の元へ走った。
「あれ? ワッフルとクロ? 翔くん?」
潤は気がついて俺の方に来た。
「何してるの?」
潤は困った顔をした。
「ほんとは帰ってきてから言おうと思ったんだけど・・・」
「すぐに言えないこと?」
潤は更に困った顔をして
「サプライズだったのにな」
と言いながら潤は俺の手を繋いで部屋に入った
「ここは?」
「ペット専用の美容院かな」
「え?」
「ここを作ってここで仕事をして少しでもペット達が綺麗になったりオシャレになったり幸せになったらって」
潤がずっと遅くに帰ってきてたのはこれの事?
「翔くんがまだ人目に慣れてないことは分かってるけど大丈夫。 むしろ翔くんを理解してくれる方が増えると思うんだ」
「どうして?」
「会社員になったらスーツを着るでしょ? 耳とシッポは不自然に見えてしまう。 スーツを着る必要は無いしペットと飼い主さんだけ。 今の所僕が1人だから従業員がいない」
「潤・・・」
俺のために一生懸命考えてくれたの?
1人でなんて大変なはずなのに。
「翔くんは受付とご案内。 きっと翔くんを見て最初はビックリすると思うけど癒されると思うんだ」
潤はニコニコとしながら説明していた。
「翔くん、嫌なら僕は他の人を雇うけど僕は本気で言ってる」
潤が俺のために1から考えて作った美容室。
ペットのため。
俺に仕事を与えてくれるのか?
「やる」
俺が仕事出来るなんて思ってなかった。
普通の人間と変わらずに仕事が出来るなんて。
「ふふっ、良かった」
ギュッと抱きしめられた。
安心する。
「じゅん~」
「ごめんね? 寂しかった?」
「めっちゃ寂しかった」
「じゃ、今日はたーっぷりと翔くんを甘やさないとね?」
じゅんは嬉しそうに俺を撫でた。
「甘やかしてくれるの?」
「もちろん、僕は翔くんを愛しているからね」
「ありがと」
沢山撫で撫でしてくれる。
「お家に帰ろ? んー、今日はオムライスかな」
「ほんと?」
「久しぶりに作るね? 下手になってたらごめんね?」
じゅんの手料理が食べれる。
「下手じゃないもん」
そう言えばじゅんは嬉しそうに
「翔くん、ありがと」
ニッコリと笑って俺のシッポを撫で始めた。
俺、これからもじゅんと一緒にいられるんだ。
「じゅーん、抱っこ」
「ふふっ、いいよ? そのまま帰ろうか」
ワッフルとクロは嬉しそうだ。
やっぱりじゅんが必要なんだ。
俺だけじゃなくワッフルやクロにも。
そう思うと凄く嬉しかった。
だって、俺の愛している人をちゃんと理解してくれて好きだからワッフルもクロも嬉しいはずだ。
