SideS

自分自身が怖いだなんて。

自分が普通の人間ではないこと。

それを知ってからはまともに学校なんか行けなかったから家で勉強した。

「ごめんね? 謝っても変わらないことぐらいは分かってる。 でも、ずっと翔といることには変わりない」

母さんだけだ。
俺を人として扱ってくれるのは。

「翔、今日は翔の世界が広がる可能性がある人に来てもらっているんだ」


「なんで? 俺、人間じゃない」

そう言うと

「その人はそんな貴方を見てみたいと言ったの」

母さんが1人の男を連れてきた。

「初めまして。 私は翔さんを1人の人間として助けたいと思いました

「え?」

1人の人間として?
俺を人間としてって言ったよね?


「翔さん、私は日本で産まれたが育ちは日本ではありません。日本以外では翔さんみたいな人を見かけることが確率的に多いです。 なので、私は日本でもそういう人がいたら助けられればと思い日々研究しました

研究?
この国以外に行けば同じような人がいるの?

「ほんとにいるの?」

「本当の話です。 失礼ながら翔さんはΩですよね? 本格的なヒートにはなったことあるかは人それぞれですが。 あなたがヒートになる場合と怒った場合に姿が変わることがあるでしょう。ヒートは残念ながら番を作らないととても大変ですが怒った場合については対策する方法があります」

俺はΩなんだ。

だからこそ更に落ち込む。

「ですので私と一緒に進みませんか? 一緒に住むことを考えては貰えませんか?

一緒に住む。

「お母さんについてはちゃんと居場所は確保しています」

「迷惑掛けると思うけど」

「そう簡単に進むとは思ってないので大丈夫です。 どうしますか?あ、名乗ってなかったですね。 松本潤です」

松本さん。
名刺を貰うと俺より2つ下。

「俺を拾っても後悔しないと約束できるの?」

「約束します」

それから松本さんの家に向かった。

不安でいっぱいだけど約束してくれた。
松本さんの熱意が伝わった。

「美味しい、嬉しいな」

「ふふっ、それは良かった

料理が凄く上手なんだな。
それだけじゃないけど。

凄く優しい目をしている。
そんな優しい人は今まで見たことない。

松本さんなら何でも言えるのかなと思った。