SideJ

すごく嫌だ。

でも。嫌いになれない。

だって、気づいてしまったから。

きっかけは友達から。

この人、凄くいい人だと言われた。

それからその人に会って。

名前を聞いた瞬間・・・

会いたくなかったと思ってしまった。

同じ学校で同じ部活。

会いたくない人とわざわざ会いたくなくて。

だから学校も部活もやめた。

パパにはちょっと怒られたけど。

まぁ、家にいられるだけでマシとする。

「あ・・・」

ネットの掲示板で見つけた。

同じ思いをしている人を。

そこで知り合ってお互いに話すようになった。

会ったことは無いからネット友達。

それから通信の学校に申し込んだ。

1年違うけど。

それでもやっぱり働く為には高校卒業しなきゃいけない。

バイトを初めて。

そこで出会ってしまった。

2つ違いだし毎日一緒でもないから最初は嫌だとは思ったけど無視すればいいやと。

「あのさ、凄い嫌ってる?」

困ったように話しかけられた。
なんかその顔見るとそうだとは言えなくて。
僕が1番嫌いなのは貴方のお父さんだから。

「ごめんなさい、そこまでは・・・」

「良かった」

それから少しずつ話すようになった。

「しょおくん」

「ふふっ、可愛い」

可愛いだなんて。
そう言えばネット友達でも言われたことある。

「潤、これは潤にとって嫌な話かもしれないがちゃんと聞きたいし聞いて欲しい」

そう言ってしょおくんのお家に。

「繋がったんだ。 なんで俺のことを嫌ってたのか」

そう言ってしょおくんは真剣な顔して話し始めた。

「潤のお母さんは過労死。 あのバカ父が残業を沢山させていた。 ブラック企業。 残業は当たり前だが子供がいるのに長時間の残業はルール違反だ。 彼女は立派な上司だったみたい。 男よりも女の方が残業が多かったことを知り。 潤のお母さんの名前があった。 だから嫌そう顔をしたんだよね?」

しょおくんは申し訳なさそうな顔をしていた。

「それ以前にあのバカ父は潤のお母さんと愛人関係だった。 俺は事実を知りたくて脅した。 その結果俺は潤のお母さんから産まれた子だった。知らなかったのは俺だけかよ・・・」

愛人関係は知ってたけど。
子供がいたことは知らないし。
しょおくんが・・・

そんな・・・

「そしてそんな奴の血が受け継いでいるからか潤のこと恋として好きになったし」

僕は・・・

恨んでて。

嫌いだったけど仲良くなっていくうちに好きになってた。

「それと掲示板でやり取りして内容で誰か分かった

え? しょおくんだったの?

「そうだったんだ・・・」

「何となくこれは潤じゃないかと思ってこっちから話しかけてみたんだ」

そういうやり取りが好きで。
何気ない日常をネットで話せることが楽しかったから。

「僕、しょおくんが好き。 だから付き合ってください」

しょおくんは戸惑っていたけど

「俺も付き合いたい。 許される関係じゃないけどあんな奴みたいに俺は捨てないし覚悟してる

ほんとにドキドキしてる。

「ドキドキするほど好きになっちゃった」

そう言えばしょおくんは嬉しそうに

「俺もそう思う」

ふふっ、同じ気持ちだったなんて。
親の影響かもしれないけど僕たちは絶対に違うと思う。

だって、男同士だし。

しょおくんが僕を捨てるはずがないからだ。