僕は星くんと同じ高校に入れることになった。

「愛翔、男子校だからって気を抜いたらダメだよ?」

「え?」

「だって、男の子だって好きな人が男の子って可能性はあるでしょ?」

「うん」

「ほんと男は本能には逆らえないからな」

なるほど。
気をつけなくちゃいけないことが分かった。

「何のお話をしていたの?」

「星風くんが心配だなって」

「心配してくれてありがとう」

ママは何故か泣いてしまった。

「ふふっ、そんなに嬉しいんだな。 星風がいい子で良かったね?」

「うん、僕は嬉しいよ? 星風くん初めて僕も手伝った大切だから。 でも、心配症だから沢山不安なんだ」

そうだね、ママはいつも心配そうな顔をしている。

「愛くんママ? 僕は愛くんママが大好きだから心配してくれるのは嬉しいよ?」

するとママは星風くんをギューッと抱きしめて

「分かってる、いつか大きくなったらそんなふうなことは言わなくなるしきっと出て行っちゃうだろうって」

ママはそんなふうに思ってたなんて。
知らなかった・・・

「さすがにそれはいくら星風だって答えにくいだろ」

パパはそう言ってママの髪の毛を撫で始める。

「僕はこのお家を出るつもりは無いよ? 僕はお家にいることが好きだから 」

「ありがとう」

「愛くんママ、まだ僕は高校生になったばっかりだよ?」

「そうだね」

星くんはホッとしたみたい。

「潤さん、苦しいです」

「あ、ごめんね? つい・・・」

「潤は愛翔よりも星風が心配なのかよ」

「だって、菊池さんに似てるから本音を隠しちゃいそうで」

「まぁ、何もかも全部を言えるわけじゃないし。恋人だけには素直でいればいいんじゃないの?」

「しょおくん、やっぱり複雑だよ」

あれ? ママは反対なの?

「俺はいいと思うよ?だって、潤が兄弟だったとしてもきっと好きになってた。 運命なんだからさ 」

すると星くんママが来て

「確かに運命ですけど。 潤さんの気持ちも間違ってはないかと」

なるほど。

「でも、愛翔くんがいてくれるおかげで星風に危険なことが減るので有難いですよ」

僕がそうさせない。
星くんになにかあったら嫌だもん。

「そうだね、うん。 ごめんね? 心配なだけだから」

「大丈夫、乗り越えるのは2人だから。 潤だって色んなことがあっても乗り越えてきたでしょ?」

そう言ってママにキスをし始めた。

どうして僕の前でキスをするのだろう。

星くんはそんな僕をクスッと笑って

「愛くん、可愛いね?」

あ、恥ずかしい。
ママは少し顔が赤くなってた。

「なるほど。 愛翔は潤に似てるな」

「そうかな。 人前でキスするのはちょっと恥ずかしい

僕もそうかもしれない。

そんなふうに思ってると星くんは

「ふふっ、別にいいと思うけど? 僕は幸せならキスぐらいはね?」

「え?」

「そうでしょ?それに逆にイチャイチャしてなかったらどうしたのかなってなるでしょ?」

そうなるかな。

「ふふっ、これで堂々としても問題ないな?」

パパはご機嫌だ。

「だけど、さすがにキスマークする場所は気をつけてください。 隠せてない時がたまにあるからね?」

パパは困った顔をしたが

「気をつけるよ」

ママはパパに抱きつきながら

「いつもごめんね? 僕には見えないから助かってます」

結局いつもの日常は変わらなかった。