SideJ

僕が初恋相手じゃなかったことぐらいは分かってたけど10日間も追いかけて。

今も綺麗だと言ってるし。

僕よりも綺麗なの?

ムカついちゃうな。

僕は一生懸命ほぼ毎日家事をしてきた。
しょおくんが好きでお家に来て食べさせて。

エッチしてお風呂入って・・・

幸せだと思ってた。

それは僕だけなのかな?

ムカつく気持ちよりも不安が大きくなった。

「んふふ、大丈夫だよ? 翔くんはちゃんと見てるから」

リーダーに言われて少し落ち着けた。

それでもしょおくんと目が合わせられなくて。

しょおくんの楽屋に向かうことは出来なくて。

暫くするとしょおくんが僕の楽屋に来て一緒に帰ることになった。

「言いたいことあるならはっきり言って? 勘違いされては困るから先に言うけど今は潤が好きだ。 それは変わらないし変えることも出来ないな」

勘違い?
僕はまだ愛されてる?

「潤だって男が好きではない。 だから彼女がいたっておかしくはない。 俺と付き合う前ならね?遠くにあった記憶が呼び戻されただけだ。それまでは思い出すことは無かったから」

そう言って僕をギュッと抱きしめた。

「ほんとに? しょおくん、モテるもん」

そういえばしょおくんは苦笑して

「モテることについては潤もだと思うな 」

僕はそんなにモテないよ。

「潤、好きだよ。 潤がいてくれないと俺が困るんだ」

「しょおくん・・・」

「それじゃダメかな?」

「ダメじゃないけど。 しょおくん、カラコーの方が綺麗なんでしょ?」

そう言えばしょおくんは僕にキスをして

「潤の方が綺麗だよ? 俺にとっては潤が1番だからね? ほら、綺麗な人って色んなところにはいるけどやっぱり恋人は1番綺麗なんだ」

しょうがないね。
好きになったら負けだもんね。

「今回は許す」

「ありがとう」

「ふふふっ、2歳児のしょおくんが可愛かった」

「まぁ、その歳は誰でも可愛いだろ」

「まぁね?」

「Jrの頃が一番カッコよかったのかもな」

んー、まぁね? その時は先端を取り入れていたし憧れていたし。

「今でもカッコイイ。 カラコンやピアスなんて無くてもカッコイイよ? 撫で肩があってもカッコイイんだからね?」

そういえばしょおくんは

「撫で肩は余計な一言だ」

拗ね始めた。

「事実でしょ?」

そう言えばしょおくんは

「潤には嫌われたくない

ぽつりと独り言を言うように言ってきた。

「んー、撫で肩や高所恐怖症なだけで嫌うなんてことないよ? ギャップに変わるんだよ?」

「ギャップね・・・」

「そう。 そういうものだよ」

可愛いって思うからね。

「あまりにも言われると傷つく」

「そうだね、それは程々にだね」

人には弱点や苦手があっていいと思う。
完璧すぎる人間なんて存在するのかな。
それを何度も追求するのは僕も嫌だ。

「潤のご飯食べたい」

「うん、作るよ? でも、その前に少しだけ充電したいな

初恋の人よりも僕の方がしょおくんを詳しく知ってるもんね?

それによくよく思えば僕しかお世話できないと思った。