SideJ
可愛いしょおくん。
寝顔が可愛くてもう少し一緒にいたいが朝ごはんを作らなくちゃいけないから。
僕は簡単に作り終えてしょおくんを起こしに行った。
「しょおくん」
「じゅん?」
「おはよ、朝ごはん出来たよ?」
そう言うとしょおくんは嬉しそうな顔をした。
食べることが好きなしょおくんは朝でもそんな顔するんだね?
「潤、手、繋いで?」
ちょっと恥ずかしそうに聞いてくる。
僕はそっとその手を繋いだ。
朝ごはんを食べながら今日は何をしようかと考えはじめた。
食べ終わってソファーでイチャイチャした。
「しょおくんはご両親いるの?」
そう聞くとしょおくんは寂しそうに頷いた
「いる。 けど、厳しかったしかない。 泣きたくても泣けなかった。 何事も父さんが絶対だったから。 今、会ったら幻滅すると思う」
そうなんだ。 でも、大事な息子さんでしょ?
それに。
「会ってみないと分からないじゃん。 人は変わるよ? それにずっと疎遠な感じでいいの?」
僕は親が生きてたら絶対にそんなことしないと思う。
それでも会いに行くと思う。
「潤がそこまで言うなら会ってもいいけど俺はヴァンパイアだ。 ハンターになれと言われたのに結局負けてしまったんだから。 追い返させると思う」
そうだね。 でも、見た目は全然そんなことないし。
しょおくんが凶暴化してる訳でも無い。
「それは言わなければバレないでしょ?」
「匂いで分かるんだ」
「しょおくんからその匂いがしても甘い香りの方が強いから大丈夫だよ? 僕はね小さい頃に両親遠いお空に行っちゃって。 2年前までおばあちゃんがいて。 今は家族はいないんだ。 会いたくても会えないんだ。」
しょおくんは少し考えて
「潤、会えないかもだけどお墓に行けば会えるんじゃないの? 眠っているけど。 それと、潤は俺の両親に会いたいの?」
そう聞かれて僕は頷いた。
「大切な人だからきちんと知っておきたいんだ」
そう言うとしょおくんは
「そんなふうに思ってくれるのは嬉しい。 連絡してみるよ」
ちょっと不安そうだったけど連絡し始めた。
「いいって。 行こうか」
僕たちはしょおくんの実家に向かった。
着くと大きな家でこれだときっと色々なことがあったんだなって思った。
空気的に重たいと思った。
お母さんは優しい人だなって思った。
しょおくんが僕との関係を話しても嫌な顔はしなかった。
お父さんは嫌そうな顔をしていた。
「どうして男なんだ?」
そう聞かれてた。
何でって僕だって恋人が出来るなんて思ってなかったし。
「好きな人がたまたま男なだけだった。 何がいけない訳? 」
そうだね。僕もきっとしょおくんだからだと思う。
「知ってたけどな。 お前が何をしているのか。日々の行動もな」
つまり、しょおくんを監視してたってこと?
「馬鹿なんだな。 逃れられるはずはないのに」
それはどういうことなんだろう。
お父さんはしょおくんをどう思ってるの?
「それでも自由に生活出来た。 やっぱりやり方変わってないんだな。 考え方も。 今すぐあんたをどうだって出来ること忘れてない?」
段々怒り始めていた。
行かない方が良かったのかな。
僕は間違ってたかな。
それでもそんな人なんだとこの目で見られたのは良かったかもしれない。
「俺を殺すとでも? それともお前と同じようになれと?」
お母さんは知っていたのだろうか。
どこまでしょおくんのことを知っていたのだろう。
「貴方こそしょおくんをどうしたいのでしょうか どうするつもりなのですか?」
物じゃないんだよ。
大切な人。
だから、そんな物騒な物みたいに扱わないで欲しい。
「お前は永遠に逃れなれない。 無理矢理でも引き裂くことぐらい簡単だ。 例え何になったとしても櫻井家であるし櫻井翔であることには変わりないのだからしっかりとして欲しいものだ」
名前を変えればいい話なのかな?
色々と冷たい人だね?
無理やり引き裂いてどうするの?
てか、無理やりってしょおくんをこのお家にって話?
「だから何? 頭脳と月下美人の特徴を持った俺が欲しかっただけだろ? あんたの言う通りの道を進んでたけど後悔しかない。 ハンターならやめたっていいんだ。 今は人工的に作られたのならいそうだ。 俺は新しいことをしたっていいんだ」
そう言うとお父さんは溜息をついて
「何をすると言うんだ?」
しょおくんはクスッと笑って
「人の役に立てるようなしごとをするさ。 立ち上げてあんたよりも人に認めてもらうことをするよ」
と言ってなんでもないように言った。
「お前、そんな口の聞きた方していいのか?」
「それが何? 血筋なら繋がっていないはず。だから別に俺がどうしても自由でしょ? 潤といることだって自由だ。 幸せを求めて何が悪い」
「それでも息子なことには変わりはない。 だからこそ男となんて恥ずかしいしお前がヴァンパイアなのもほんとは困っているんだ」
するとしょおくんのお母さんは
「別にいいと思うけど。 やり過ぎだと思うわ。 今更過去のことは変えられないけど今は翔には大切な人がいて大切な人と生きていく人生を選んだだけよ? 私は産みたくても産めない体なのにそれでも貴方は結婚してくれたでしょ? 人それぞれよ」
お父さんは黙ってしまった。
「じゃ、帰るね? そう簡単に認めて貰えるなんて思ってなかったし。 母さんは遊びに来ていいよ? 父さんは来てもいいけど潤のこと悪くいうなら来なくていい。 俺は暫くこの家には帰るつもりは無いから」
それはいつかは帰るかもしれないってことだよね。
お母さんが大切なのがよく分かった。
家に出ると早速しょおくんは
「ね、ホテル行こ?」
「え?」
「疲れたし、甘えたいし、近くにラブホテルあるんだ」
さっきまで怒ってばっかりだから疲れちゃったんだね?
「場所教えて? 気持ち切り替えたいよね」
僕も少し疲れちゃった。
着くとしょおくんは僕をギューッと抱きしめてきた。
「潤がいて良かった。 変わってはなかったけど言えたことを言えたからそれでいい」
そうだね。
言いたいことを言えないことは辛いと思う。
少しでもしょおくんの役に立てて良かった。