色んな人が少しずつ妖怪ペットを知ろうとしてくれる。
それが嬉しい。

「んふふ、潤はほんと楽しいそうだね?」

「うん、学校は楽しいよ?」

「そう? 僕は奏弥さんのこと観察してる時間は楽しいよ?」

智さん・・・
それって奏弥さんのこと好きなのでは?

「そうなの?」

「んふふ、だって、翔くんよりかはマシだけど不器用だよ」

しょおくんの料理姿を拝見したらこれは無理だとは思った。

しょおくんのお部屋は定期的に掃除しないと汚くなっちゃう。

「そうなんだ、智さんはお昼寝タイムは終わりなの?」

「どうしようかな・・・」

智さんはお昼寝するのが好きだもんね。

「智、移動するぞ」

「どこ行くの?」

「帰るよ」

「分かった」

やっぱり恋してるの?
何となく智さんが甘い気がする。

「潤? 潤も帰るよ」

「はーい」

しょおくんのカバンの中に入った。

「まだ話が足りない?」

「そんなことは無いよ?」

「ふふっ、そう? 」

ちょっと気になるだけ。

「しょおくん・・・」

「潤、帰ったらちゃんと話しようね?」

「うん」

お家に帰ってしょおくんのお部屋に着くと僕をじーっと見つめて

「潤は気になることでもあるの?」

僕のことを心配してくれた。

「智さん、奏弥さんのこと好きなんじゃないかなって」

「智くんが!? 本当にそうだったら面白いかも」

面白い?
僕にはよく分かんない。

「奏弥さんはどう思ってるのかな」

しょおくんは僕をギュッと抱きしめて

「先輩って彼女よりもペットを優先してきた人だから大切にはしてくれるし。 でも、恋としてどうなるかは分からないな」

優しそうな人だけど。
恋としての愛情はあるのかな?

「そうだよね」

「まぁ、でも智くんが伝えればいい方向には行くんじゃないのかな? ほんとに好きならばだけど」

そうだよね。

「好きだったらだもんね」

「潤、タラレバの話はやめよう。 どうなるかは本人次第だよ? それよりもまずは潤とキスしたいな」

そうだね、僕はしょおくんと恋人だもん。

「僕も!!」

「じゃ、キスしようね?」

ふふっ、キスされるとつい嬉しくなっちゃう。

「しょおくん、大好き」

「潤、俺もだよ。 ん? 雅紀からだ

しょおくんのスマホから電話が鳴っている。
カズくんどうしたのかな?

「マジか・・・。 そりゃそうなるよ。 分かった、こっちも」

電話を切ったしょおくんは

「カズがいなくなった」

「え?」

「雅紀の親が彼女はいないのかという話をしてたらしくてカズが家出した」

そうなんだ。
じゃ、カズくんはどこにいるの?

「ってことで俺達も探そう」

「うん」

カズくん、泣いてるのかな?
心配だよ・・・

「俺もだよ、雅紀がいないときっとダメになってるから」

僕たちは家を出てカズくんを探し始めた。
無事でいて欲しいと思った。