そもそもどうやって付き合ったらいいのか分からない。

「よくわからないです。」

「なるほど。 じゃ、これは?」

社長さんは僕にキスをしてきた。
嫌ではない。
男だからとかない。

んんっ・・・
深くなっていく。
体が動かない。
苦しくて離れたいのに離れられない。
僕はあなたの深いキスに酔ってしまった。

分からない。受け入れたからって好きって言えるの?

「潤・・・凄くエロい。 色気出てきた。」

「そうですか?」

「潤には好きって気持ちはとても難しいものなのか?」

僕は頷いた。
すると社長さんは

「なんでキス受け入れたの? 逃げることだって出来たと思うよ? それが好きってことだと思うんだけど?」

そうなのかもしれない。
 
「だって、受け入れるだけで好きだとは言えると思わない。」

「困ったな・・・他の男だったら受け入れる?」

他の男・・・
考えたことない。
でも、ただのキスなら受け入れるかも。
でも、さっきみたいな・・・

「深いキスは無理です」

「それが答えなんじゃないかな。 特別ってことだよ? 」  

「特別?」

「そう。特別。 だから、好きだとはまだ思えなくても俺だけ特別だとは思ってくれるかな?」

「はい。 特別だとは思ってます。」

「じゃ、それでいい。 今日は泊まって欲しいな」
 
泊まる? 明日休みだからいいか。

僕は頷いた。

それから寝る支度をして社長さんが一緒にって言ったから社長さんのベットで寝ることに。

意識している訳では無いけどドキドキする。

ドキドキしながらも寝れて朝起きると社長さんは僕にギュッとしがみついていた。

可愛い。

起こさない方がいいよね?
いつも大変そうだもん。

「ん・・・」

ゆっくりと社長さんの瞳が開く。

「おはよ」

な・・・ 

なんで朝から美しいの?

その表情はカッコよくて声は少し眠たそうだから可愛い。

「おはようございます、今日はお休みですか?」

そう聞くと

「午前中仕事だけど休む。 急いでる仕事ではないから」

そうなんだ。

「ごめん、もう少し寝たい。 潤はゆっくりしてて」

僕は頷いた。

ほんとに眠たそうにしていた。

ちょっと心配。

社長さんすぐに寝ちゃったし。      

僕はとりあえず朝はパンを借りてイチゴジャムで食べた。

それからとりあえずテレビをぼーっと見ていた。

あっという間にお昼になろうとしたいた。
凄く眠いのかな?
爆睡している。

お昼何にしようかと考えていた。
いつまでここにいたらいいのか。
まだ社長さんは眠っているから勝手に帰る訳にはいかない。

もう少し待ってからお昼にしようかと思ってまたテレビを見ていた。

社長さん起きる気配がちっともなくて起こそうと思った。
 
でも、辛そう。

そっとおでこを触ると熱があった。

「冷たい物・・・」

あー、タオルとお水と氷と。

用意して社長さんのおでこに冷たいタオルをのせた。

「ん・・・ありがとう」

「大丈夫ですか?」

救急車呼んだ方がいい?凄いお熱高そう。

「楽になったよ? 潤、ごめん」

何で謝るの?
熱を出したことについてだよね?

「風邪ですか? 熱高そうですよ? 体温計は?」

「俺のベットの近くにある引き出し」

僕はそこから体温計を出して計り始めた。

39度なんて。

高いよ。

「病院行きますか?」
 
「大丈夫・・・」

「分かりました。 夜、熱が上がったら病院連れていきます。 飲み物とか食べ物欲しいものないですか?」

そう聞くと社長さんは

「冷たいものならなんでも」

冷たい物・・・

「起き上がるのは辛いですよね?」

何度も頷いている。

「分かりました。 鍵貸してください。 コンビニで必要な物買ってきますね?」

僕は鍵を借りて急いでコンビニに向かった。
必要なものをすぐ買って急いで戻った。

冷えピタを貼り、ポカリを飲ませた。

「ありがとう、休みなのにこんなことさせてごめん」

そのこと? 僕は首を横に振った。

「疲れが溜まっちゃっただけですよね? 大丈夫です。 僕が看病します」

「ほんと?」

社長さんは嬉しそうだった。
風邪ひいた時って誰かに看病してもらえるって凄く有難いと思う。

「治るまでちゃんといます。」  

「いてくれる?」

「もちろんです。 僕は嘘はつきません。」

「そうだね、でも、移したらごめんね?」
 
僕なら・・・

「移して欲しいです。 社長さんが苦しんでるなら僕が助けたいです。 僕に移して欲しいぐらいです。」

辛いんだ。
社長さんが辛そうにしてるのを見るのが。

僕に出来ることは少しでも楽にさせること。

貴方をしっかりと看病すること。

他の人になんかさせたくない。

怖いけど医者以外に見てる人がいるなんて嫌だと思ったから。