SideS

ちょっと緊張する。

ドアを開けてもらうとそこには少し成長した潤だった。

けど、変わらない可愛さ。

「久しぶりですね、先生」

カズはアイツの目の前に来た。

潤は俺のこと覚えてないもんな。

思い出して欲しい。
辛いかもしれないけど。

「潤・・・」

俺は潤をギュッと抱きしめた。

「えっと・・・」

潤は困ってるような顔をした。

「変わらないよ。 天使ちゃん」

可愛いまんま。

「しょお・・・くん」

「迎えに来たよ? 潤、ほんとにその先生が好き? 俺じゃダメ?」

潤、潤の意見か聞きたい。

「しょおくん、全部思い出したの?」

「そう。 だから奪いに来た。」

カズは

「先生ってさ。 分かってたんじゃないの?」

「何を?」

「潤くんが自分のモノにならないこと」

カズがそう言うと

「まぁ、思ったことはあるね。 でも、最終的には決めるのは二宮くんじゃないでしょ?」

確かに。 決めるのは潤だ。

潤に近づいて

「君が決めることだよ? 君が一緒にいたい人といるべきだよ。 君が笑ってたり幸せでいて欲しいのが1番だから。」

潤は困った顔をしていた。

「もしかして選べないとか・・・」

「急にだから。 色々と混ざっちゃって。」

「んー、今はどうしたい?」

そう聞けば

「しょおくんと一緒にいたい」

これが答えなんだな。
良かった。

「いいよ? 行こ?」

「うん」

アイツも引き止める気はないみたいだからな。
俺たちは家に戻った。

「潤、おいで?」

「うん」

抱きしめると成長したなって思う。

「可愛い」

「しょおくんはカッコイイね?」

潤の笑顔が見れて嬉しい

「そう言えば潤は寝れてた?」

「うん、寝不足もなかったかな」

「なら。いいんだけど。 」

そう言えば・・・
まぁいいや。 本人が聞いてこなければ別に。

「しょおくんは元気にしてた?」

心配そうに聞いてきた。

「潤がいなくて寂しかった」

「ごめんなさい・・・」

「いいよ。 今はここに潤がいる。 二度と離さないから。」

そう言うと潤は頷き

「離さないで?」

俺の思いと同じだなって思う。

「キスしていい?」

「うん」

何度もキスして深くなってく。
潤の口内は甘いな。

「ふふっ、しょおくん好き」

「俺も好き」

潤は嬉しそうだけどちょっと変な気もする。

「どうした?」

「ごめんなさい、約束破っちゃって」

あー。 まぁ今は俺のモノだから何も問題ないけど。

「潤、何でも蓋していい訳では無いよ? 寂しかったら寂しいと言っていいんだよ? 潤は何でも人の役に立つことは嬉しいんだろうけど自分の気持ちを蓋してまでやる必要は無い」

「うん」

「逃げるのも蓋をするのも簡単。 だけど、どんなに辛くても逃げてはいけないと思うんだ。俺も辛さから逃げたかったことはあるから。」

「うん、ごめんなさい」

「それと。 話変わるけどアイツとはいつから恋人関係になってたんだ?」

そう聞くと潤は考えながら

「難しい。 何となく中2からかな。 ハッキリ恋人と言えたのが中3? 」

「キスはしたんだよな?」

「ごめんなさい・・・」

まぁそりゃ恋人なんだからするだろ。

「怒ってないよ? どんなふうにしてたのかを聞いてるだけ」

「うん」

「愛し合うことした?」

「愛し合うことって?」

包んだのが悪かったか。

「セックス」

「分かんない」

媚薬飲まされたんだよな?

「ココ、触られた?」

「うん」

乳首は触った。
やってるな。

「じゃ、俺が触っても?」

「いいよ?」

「ふふっ、ベット行こ?」

「うん」

まぁ、まだ早いけど。
いいや。 高校上がったし。

「しょおくん・・・//」

「抱っこさせて? 俺がしたくてしてるから」

「うん//」

潤は恥ずかしいのか俺の胸の中に顔を埋めた。
ほら、可愛い。

「潤・・・」

ベットにそっと降ろすと潤は緊張していた。

「ドキドキするね?」

照れくさそうに言う潤は俺の理性を溶かしていく。

「俺も。 脱がすよ?」

「うん」

脱がすと綺麗で色気が溢れている。

「なんで照れてるのかな?」

「恥ずかしい・・・」

「ふふっ、なんで? お風呂ではよく見てたじゃん」

「久しぶりだから・・・」

ゆっくりと丁寧に愛し合いたい。
潤の場合、愛というものを知らないか。

なら、しっかりと教えてあげる。
俺が愛と言うものを。

好きって気持ちも。

アイツが何を言ったかは知らないけど。

俺は俺なりの方法で教えるつもりだ。

可愛い天使ちゃん、  媚薬なんて使わなくたって愛することは出来るんだ。

そんなの使わなくたって気持ちよくなって欲しい。

使わなくたって気持ちよくなれるんだよ。

好きならば。

それに、感じ方もきっと違う。

愛あるセックスって悪いことじゃない。

一緒に溶け合って気持ちよくなっていっぱい語り合って・・・

ちゃんと恋人になろうな。