SideJ

朝、僕は毎日ではないけどランニングをしている。

走ると気持ちよくてスッキリ迎える朝。

また会えるかな・・・

会えるといいな。

走っていると今日もいた。

こっちに向かって歩く人が。

彼がどう思っているかは知らないけど。
最初に目が合った瞬間、僕の心の中を覗かされたような気分になった。

今日も目が合って逸らそうかなと考えたけど逸らすことができなかった。

何でだろう。
分からないよ。

でも、向こうがスっと逸らすから。
ドキドキが収まる。

僕は時間が止まったような気分になる。
 
結局僕は振り返ることなく走った。

その後熱が出ちゃって会社を休むことになった

あー、買い物最近サボってたから買ってないや

ちょっとフラつきはあるものの財布とエコバックとスマホを持ってスーパーに向かった。

階段はやめてエレベーターに乗った。

軽いものを食べようと思って最近食べてなかったお蕎麦を買った。

マンションに着いてエレベーターを乗ろうとしたけど・・・

使った人がいるらしくまだ着かない。

すると後ろから誰かが着たことが分かった。

あ・・・
ランニングで会う人だった。

エレベーターが着くと僕はボタンを押した。
彼は押さなかった・・・
ってことは同じ階なのかな?

じーっと見つめられて僕はキョトンとしてしまう。
なにかついてるのかな?

彼はクスッと笑った。
何が面白いかは分からないけど僕もクスッと笑ってしまった。

彼は僕のおでこを触った。
すると彼は苦笑して

「熱いな」

エレベーター降りると彼は僕の腕を引っ張って彼の家に入ることに。

彼は僕の買ってきたお蕎麦を作ってくれた。
熱上がっちゃったかな・・・
さっきよりも立ち上がるのにクラクラしてきた

僕を支えてくれて寝室に連れてってもらった。

「ありがとう」

どうしてこんなに優しいの?

「いいから早く寝な?」

僕は頷いて眠り始めた。

次目覚めた時隣に彼がいた。

「おはよう、治った?」

「おはよう、うん、良くなったよ!!」

彼はそっと僕のおでこを触ると

「微熱はあると思う」

「どうして微熱だと分かるの?」

すると彼は

「医者だからかな」

え? お医者さんなんだ。

「なんでそんな顔してるの」

「え?」

「医者なんて珍しい職業ではない」

珍しい? んー、大切なお仕事だと思う。

「お医者さんって凄いじゃん」

そういうと

「全然、俺の場合は大きな病院の人ではないし」

「そうなの? でも、凄いお仕事でしょ? 大きさなんて関係ないよ」

そういうとビックリした表情になり

「そんなこと言ってくれるんだな。  俺、そんなこと言われたの初めてだ

そうなの?

「医学部に入れば普通は大学病院とか総合病院なんだろうけど、行きやすい病院にしたいと思ってからさ」

なるほど。 確かに大きな病院は紹介状がなければ行けないし。

「そういう人の元で働けたらいいなって。 小さな病気だって時には酷くなるからな」

「ふふっ、そうだね」

「なんか食べるか?」

「うん」

「分かった」

朝食を食べた後、彼は電話していた。

「ん?」

「なんでもない」

「下がるまでいることにした」

「え?いやいや、お仕事なんでしょ?」

「ふふっ、ここに患者いるのに見捨てる訳にはいかないだろ」

まぁ、それを言っちゃそうなのかもだけど。
僕の場合は下がったし。

「でも・・・」

僕よりも酷い人が病院に行くよね?

「大丈夫、先生は何人かいるから」

なるほど。
じゃあ、そうしよう。

「そう言えばお名前は?」

「あー、よく会うのに名前は知らないもんな。 俺は翔だよ、ちなみにもうすぐ30だ」

「僕と1つしか変わらないね? 潤だよ」

もっと若く見えるのにね。

「いつも走ってるの?」

「いつもじゃないよ、起きれる時だけ」

ちょっと甘えるように抱きつく。

「聞いていい?」

「何を?」

「俺の事好き?」

「え?」

好き? しょおくんの好きはもっと深い意味な気がする。
答えられるかな・・・

「ごめん、変な事聞いて」

そんな顔して欲しくないのに。

「んー、まだハッキリとは分かってないけど好きだと思う」

正直なことを言うと

「やっぱり素直だよな」

どういう意味だろ?

「え?」

「目が合った時からずっとそう思ってた」

それから僕たちは前向きにお付き合いするようになった。

今は? ちゃんと、気持ちがわかってる。
恋人としての好きだもん。
しょおくんのことを沢山知ったからもっと好きになった。

目が合った時から好きだったんだと今思った。