SideJ
「しょおくん?」
「ん?」
「今、何している?」
そう言うと
「んー、俺はビール飲みながら満月見てるよ」
ふふっ、しょおくんらしい。
「僕も今はお月様見上げているよ?」
するとしょおくんは
「同じように見ているんだな。」
「そうだね。」
今月はFlowerMoon。
お花のお月様。
可愛らしいお名前だね。
月というものは太陽の光の反射によって変わる
月そのものは光っている訳ではない。
満月も新月も貴重だよね。
「なかなか会えないな」
「うん」
「週一で会えてるだけマシだよな」
「うん」
お互いにお休みな日にしょおくんは僕のお家に来てくれる。
今までほぼ毎日だったのに。
「潤、来月の満月の名前何だと思う?」
「分かんない」
知らない。 この前は一緒にいてクイズ出されたよね。
「ヒントは・・・赤い食べ物」
「赤いの? トマト?」
「違うな。 分類は間違っていないな。」
分類?
「どういうこと?」
「野菜ってことかな。」
「赤いお野菜・・・? パフリカ?」
「違うな、甘かったり時には酸っぱかったり。」
「それはトマトじゃん」
もぉ、お野菜で赤いのなんて・・・
「栃木県が有名かな」
「栃木?」
「そう」
んー、余計に分からない。
「ギブアップしますか?」
「嫌です」
ぜーったい正解したいもん。
「果物と思われがちだけど野菜」
「イチゴ?」
「正解、イチゴを英語では?」
「Strawberry」
「そう、Strawberry Moonだよ」
いちごか・・・
6月なのは何でだろ。
「また可愛らしいお月様だね?」
「ふふっ、そうだな。」
「最近、イチゴ食べた? 」
「ジャムでなら食べたな」
「ふふっ、僕も」
同じものを食べてなんて嬉しい。
「しょおくん・・・」
会いたい。
不謹慎なのは分かってるけど。
それでも恋人と離れるなんて嫌。
「潤、身体冷えるから窓閉めろよ?」
「うん」
「そしたらテレビ電話にしようか。」
「うん」
「潤の顔見れた」
「ふふっ、しょおくんの顔見れた」
画面越しでも嬉しい。
でも、寂しい。
僕は2つの気持ちを抱えながら今日もしょおくん沢山お話した。
そして、しょおくんの声を聞き、僕の声を聞き、お互いに愛し合った。
欲求不満。
それはしょおくんがそばにいないから。
全然足りない。
気持ちいいけどしょおくんが足りない。
料理だって1人で作っても美味しいけどしょおくんを思い出しちゃって悲しい味に。
もっと美味しく食べたい。
いつまで続くのかな?
元の日常に戻りたいな。
愛してる人がどうか感染しませんように。
健康には気をつけてね?
前向きでいなきゃって思うけどお家にいると前向きになれない。
不安は心の奥底から感じる。
けど、踏ん張りなのはわかってる。
もう少しだけ頑張るよ。