前回はアメ限ですm(*_ _)m
後少しだったので書けました(≧∇≦)


SideS

父さんの部屋は充実していた。
菊池の赤ちゃんが無事でいて欲しい。
俺たちには産まれてきてからしかできない。

潤だってヒートで大変だったはずなのに手伝う程だったから余計に。

すると父さんが来た。

「赤ちゃんは産まれたが低体重だった。」

予定よりも2週間ぐらい早く産まれた。
元気そうだったのにな。

「そんな・・・」

「暫くウチで預ける。 赤ちゃんは家には居られない。 暫く赤ちゃんは頑張ってもらう状態になる」

潤はめっちゃ落ち込んだな。

確かに低体重なのは驚いたし。
でも、可能性が残ってる。
生きているんだ。

菊池は強いから赤ちゃんも強いだろ。

1番の問題は菊池自身なんだけど。

「菊池は?」

「それがまだ眠ってる。 緊急手術をしたからな自然分娩を希望していたが危なかったからな。ストレッチャーに運ばれる時は血が流れたから手術を選んだ。」

父さんが助けたんだ。
菊池も無事で良かった。

「んー、目が覚めてないなら1回お家に帰った方がいいのかな?」

父さんは首を横に振って

「いてあげて欲しい。 目覚めた時に潤くんがいたら喜ぶだろう。」

「うん」

俺たちは菊池の病室に向かった。
菊池は目覚めていない。

「菊池さん・・・」

潤はそっと菊池の手を握る。
すると菊池の手が動いた。

「菊池さん!?」

菊池はゆっくりと目覚めて

「大丈夫。 赤ちゃんはどうなったのかな?」

「低体重で暫く病院で見るって」

菊池は頷き

「初めての経験だからしょうがないよ。それに潤さんが責めることでもないよ。 ヒートは大丈夫だった? 潤さんこそ辛かったはずだよ?」

こんな時でも菊池は潤を優先する。
そんな所がちょっと心配だけど。
潤も似てるからな。 

「大丈夫だよ? おめでとう」

「ありがとう、赤ちゃんに頑張って欲しい」

「そうだね」

潤は我慢できなくて泣いてしまった。
でも、ビックリしたのが菊池も泣いていた。
1度も見たこと無かった。

小さい頃から誰よりも冷静。
だけど話しやすさ頼りやすさ。
それから優しさが特に感じた。

軽く怪我しただけなのに父さんよりも凄く心配していた。

でも、泣くことはなかったしな。

「旦那様は?」

「今、赤ちゃん見ているよ。 呼ぼうか?」

「それなら安心です。 旦那様は今まで何人も赤ちゃんを助けてきたから。 旦那様が赤ちゃんに尽くしてくれるなら心配ありません。」

凄く信頼してるよな。
恋人でもあり執事でもあるから余計に。

1番近くで何年も見てきたのだろう。

「ふふっ、そうだよね。」

「菊池も退院頑張らないとな。」

「そうですね。 久しぶりにご飯を味わえますね」

痩せすぎても心配だ。
それに出血が出たなら貧血の可能性もある。

「大変なご迷惑をお掛けしましたね」

「大丈夫だよ、ビックリしたけど」
 
「そうだな、俺も急いで向かった。 でも、迷惑なんて俺も潤も思ってない。」

潤がヒートだからかな。
最後まで付き添えなかったことからだろうか。

「それに・・・自分の力で産めなかったのは少し情けない」

自分の力? 確かにそうかもしれない。
もちろん、自然なら菊池の力が1番大きいが。

「んー、何でそうなる? 菊池だけじゃなくて父さんの励まし、それも力の1つだと思う。」

手伝うことしか出来ないけど。
菊池の精神を支えてるのは間違えなく父さん。
父さんみたいな助産師。

1人だけの力では産まれることは難しい。

「うん、菊池さんのお腹に赤ちゃんはいたけど。 その中から産まれるのは菊池さんの力だけじゃなくて赤ちゃんが産まれたいという思いからなんじゃないかな。」

潤は1度産もうとした赤ちゃんを産まなかった産めなかった。

その経験があるからこそ心に響く。

「ふふっ、早く退院してお家に帰ろうね?」

菊池は頷き嬉しそうだった。

あんまり長くはいられなくて俺たちは家に帰ることにした。

「なんか、お家に2人きりって緊張する」

「そう?」

「うん」

確かに。
同じ家にいつもは父さんと菊池がいる。
父さんは病院の方に泊まってるし。

「じゃ、リビングでもできるな?」

「もぉ、しょおくんのバカ」

今日も可愛い潤だ。