僕は大人になった。

しょおくんには愛されてるし。
沢山愛された。
プレゼントは僕が欲しかった帽子。
ちょっと値段が高くて買えなかったの。
それをしょおくんが買ってくれてたみたいでビックリした。

菊池さんからは梅酒貰った。
いつの間にかプレゼント用意してたなんて。
するとネットで買ったと言ってた。

パパさんからは手軽なバックを貰った。
小さすぎたり大きすぎたりちょうどいいバック持ってなかった。

9月だけど暑い。
温暖化が進んでる証拠。
僕たちがエコ生活を頑張ってても難しい問題。

「潤、自分の身は自分で守る必要もあるんだ」

「うん」

僕は基本相手を蹴ったり殴ったりくるの嫌い。
相手に傷つけたくない。
例え向こうが悪くても。
どうせ勝てないし。

「潤はそういう格闘技には向いてないのは分かってる。 だから無理にとは言わない。 けど、呼吸法なら力はそこまで使わなくていいんだ。」

呼吸法?

「合気道。 空手は完全にパンチとキック。 柔道は投げ飛ばす。 確かに合気道も投げ飛ばすけど相手の呼吸を読むことと遠心力と求心力が必要だ」

どういうことだろう。

「鍛えなきゃいけないけど体の力よりも気力を鍛えなければならない」

「気力?」

「そう。 例えば怖がってるままじゃ何も出来ない。 怒ってても出来ない。 焦らずに呼吸をする潤の心を鍛えるものでもあったりして 」

「心?」

心を鍛える?
ってなんだろう。
僕には難しくて分からないよ。

「菊池は空手をしていたし妊娠するまでは自主トレに入ってたらしいし」

「そうなの?」

「実は菊池に空手を教えて貰ってた時期があるんだ」

「凄いね」

「んー、どんなに強くても心が強くないと無理だと思うんだよな」

「どうして?」

体力がある人ほど出来るじゃん。

「心が乱れてる時ってミスする場合が多くなるからね。」

なるほど。

「ああ見えて父さんが1番強い、まぁ心がね?
武道は菊池の方が凄いから。 見てもらった時だって冷静だったでしょ?」

普段優しい人だけど。
考え方は冷静だと思う。
僕が赤ちゃんいた時にどうするかを一緒に考えてはくれたけど凄く迷ったと思うもん。

それに、この前の時だって。
ほんとは怒ってるかもだけどちゃんと丁寧に見てくれたし。

医者って冷静じゃなきゃ出来ないよね。
手術とかってパニックになったらアウトじゃん。 赤ちゃん産むまでだってそう。
焦るの禁物だもんね。

「失敗何度もしたことあるんだって」

「そうなの?」

「失敗して次にどう生かせるか。」

何度も失敗したら心が折れちゃいそうだよ。

「俺も何度か折れたんだ。 大学に入るまでは遊んでるばっか。何も考えたくはなかった。

「え?」

「でも、潤と出会ったら沢山考えることが出来た気持ちも大きく動いた。 」

「・・・」

「潤とずっと一緒にいたいな。 でも、いられない時間に何かされたら俺は凄く不安になる。」

「うん」

「ゆっくりと考えていいからね? 今の時期にほんとは行かせたいけど菊池、安静にしないかもと思うと1人には出来ないしな」

そうだね。
菊池さんの赤ちゃんが優先だもん。

菊池さんの様子を見ると苦しそう。
寝込んでいる状態。

「大丈夫なの?」

「後期に入ってきてるな。 辛いだろうけど頑張ってもらうしかない。

そういえば・・・

「赤ちゃんグッズ見たことないけど?」

「あー、確かに。 俺もないな。 忙しくて用意できなかったり

パパさんが帰ってきたら聞いてみよう。

そう思ってると帰ってきた。

「もうすぐ産まれるけどさ、準備してあるの?」

「んー、多少はしてるいるんだけど。 翔のが残ってたりするから・・・」

「服はいいかもだけどベビーカーとかは?」

しょおくんの時代よりも便利になってるかもしれない。

「そうだな」

「俺たちで必要な物今度買ってくるよ」

「パパさん菊池さんとの時間欲しいでしょ?」

ね? やっぱり恋人との時間も大切だもん。

「そうだね。 ありがとう」

良かった。 プレゼントしてあげたいもんね。