SideS

何年も付き合ってるけど・・・
何年経っても変わらない可愛さ。
最近じゃテレビに出ちゃってるぐらいの可愛さが溢れてしまっている。

それで俺は嫉妬する。
後輩も増えてさ? 
"潤くん可愛いですね"って言われたらさ嫌よ? 
めっちゃムカつく。

可愛いと言うのも可愛いと思うのも俺だけでいい。 ギュップをこれ以上増やされると後輩にモテてしまうではないか。

「しょおくーん」

「ん? 潤、今日は出掛けないよな?

「ふふっ、山田くんとかと飲み会だよ!」

なんで嬉しそうにしてんだよ。
山田か・・・

「それ、行くな」

「へ?」

「お前今日色気溢れすぎてるからダメ!」

「なんで? いいじゃん、しょおくんだって兄貴会してるぐらいだもん、後輩と飲むぐらい」

「ダメだ! どうしてもなら家に連れてきなさい俺がいるところで飲むならいいよ」 

そう言えば潤は少し考えて

「もぉ、しょおくん、なんで怒ってるの?」

「怒ってはない、潤はある意味天然だからな」

「え?」

「とりあえず断ってくれるか?」

「んー、聞いてみる」

潤は電話をかけ始めた。
通話が終わるとギュッと抱きついてきて

「しょおくんといる」

そう言ってニッコリ笑った。

「ありがとう」

「聞いて! 山田くんがね? 2人がいるのは甘過ぎてお酒も食事も甘くなっちゃうから無理だって! 酷くない?」

ぷんぷんと怒り始めた潤。

あー、要するに俺たちは基本甘々でイチャイチャしてるからそれを見てると甘過ぎて耐えられないってことだろう。

「いいよ、これで心配なくなるし」

「うん」

「ふふっ、沢山いちゃつこうな?」

「ふふふっ、しょおくん可愛い~!!」

「可愛くない、可愛いのはお前だよ」

そう言って俺は潤にキスをした。

「しょおくん、大好きだからね?」

「大好きじゃないと困るよ?」

「しょおくんもだよ?」

「ふふっ、うん」

潤の飯が食べれるのは1つの楽しみなのだ。
今日は手作り餃子みたいだ。

手伝ったりするけど不器用な俺には上手く形には出来なくてそれを見て潤はいつも嬉しそうに笑って修正し直す。

やっぱり俺には料理というものにな向いてないみたいだな。

「餃子はビールがいいかなって思うけど、昨日ね? 山田くんにカクテル貰ったの」

「何? 昨日も会ってたの?」

「うん、まぁね、でね? "潤くんにはこれが似合いますって"って言われて凄く嬉しかった」

なんかな~。
山田が潤のこと意識してると言ってるようにしか思えないんだけど?

「そのカクテルの名は?」

そう聞くと潤は取り出して・・・

「フローズン・バナナ・ダイキリだって」

知らない名だな・・・
俺はスマホを取り出しカクテル名を打って調べた。

Google先生によれば・・・
人のハートをトリコにする妖精ような人だと。

後輩たちにまで天使や妖精に見えるのか。

全く・・・

もっと徹底的にしなくちゃな。

「なんだったの?」

「ん? 潤のことだなって

「教えてくれないの?」

「人のハートをトリコにする妖精ような人」

そう言えば潤はプクッと頬を膨らませて

「僕はしょおくんのハートをトリコにしたいだけだよ?」

ふふっ、可愛い。
膨らんでる頬に俺はキスをした。




フローズン・バナナ・ダイキリ:人のハートをトリコにする妖精のような人