SideS
智くんがいない間、潤を呼んで楽しんでた。
一人でいる時間が嫌になってきた。
一人でいるとなんか心が潰れそうな気がして。
潤がいると安心する。
潤がいれば楽しい。
なんでなんだろう。
潤は一つ一つに興味を持ってくれて話してくれて嬉しいんだよな。
でも、潤にはあんまり弱いところ見せられない
「ただいま」
「おかえり」
「んふふ、翔くん、可愛いな」
「さ、智くん・・・//」
「潤さんは?」
「帰った、友達と約束あるみたいで」
「そっか、夕飯食べる?」
「うん、お願い」
智くんも料理上手くて・・・
いいな、俺もいつか出来るようになりたいけど握らせてくれないんだよな包丁。
「今日は焼きそばにしたよ」
「ありがとう」
美味い・・・食べることが幸せを感じる。
「あのさ」
「ん?」
「翔くんには言ってなかったけど、雅紀と会ったんだ」
「え?」
な、なんで?
なんで、アイツと・・・?
「俺が休んでる間、ちょうど同じところにいて探ってみたよ」
「そっちの関係なの?」
智くんってアイツのこと好きなの?
「んー、まぁ恋人ではないよ」
「そう・・・」
アイツのこと本気で好きになったのにな。
散々痛いような抱き方してきてさ。
嫌だけど、優しさも知ってたから。
「大丈夫、俺は翔くんのみかただから」
「ありがとう」
「それにアイツには他に男がいる」
「そうなんだ・・・」
智くん、俺が別れたあとから調べてくれてたのかな?
「そいつはきっと満たされない心を代わりに満たしてるんだと思うんだ」
満たされない心を満たしてる・・・
それはある意味俺もだと思う。
「そうなんだ・・・」
俺も真緒さんだけじゃ満たされなくて智くんに甘えてる。
「翔くん、翔くんはきっとそいつよりも早くそんな人に気づくと思うよ」
「え?」
「んふふ、大丈夫、それまでは俺に甘えて?俺がしたくてしてるからね?」
「ありがとう」
「うん」
そんな人に出会うのかな?
真緒さんとはどうする?
あんなに手に入れたくて手に入って。
デートは楽しいけど・・・
そうか、気を遣いすぎるんだ。
ここしなきゃああしなきゃってなるんだよな。
それが時には苦しい。
「ほんとに求めてきたと思う?」
今は思えばなんとなく違う気がしてきた。
「翔くんはそうだろうけど、真緒さんはね、まだヴァイオリン、求めてる」
そうだろうね。 そうだろうな。
「うん」
「真緒さんも翔くんと同じように辛いんだろうな」
辛いか・・・。