SideS

智くんも雅紀も諦めてない。
前に進んでるのに俺だけ進んでないのは嫌だ。

なら、どうするべきかを考える必要があるけど分からないのが現実だ。

考えてるうちに俺の誕生日になっちゃった。

「おめでとう、翔くんも仲間入りだね」

「くふふっ、ねー、追いついた」

「ありがとう」

ニノは来れないみたいで郵便で送ると言っていた。

智くんと雅紀からは服を貰った。

「もうすぐ来ると思うよ」

「え?」

「潤ちゃんは行かないとは言ってないじゃん、だから遅れてくるはず」

そうなの? 来てくれるのかな?
そんなことを話してるうちに潤くんは来た。

あれ? めっちゃ息が荒いよ?
走ってきたのここまで・・・俺のために?

「おめでと、何がいいのかすごく迷ったけど、ネックレスにしちゃった」

「ありがとう」

1番高いプレゼント貰ってしまった。

「んふふ、俺たちは帰るよ」

「だね、智帰りはスーパー寄ろ?」

「そうだね」

帰ってしまった。
もう少しいて欲しかったけど・・・
2人は付き合ってるもんな。

「2人ってあんな感じだっけ?」

「智くんと雅紀は付き合ってるの」

「え? そうなんだ・・・そっか・・・」 

ほんとにビックリしてる。

「アメリカ行くってほんと?」

「うん、それはほんと、何年か分かんないからすぐには帰れないかな」

「そっか・・・」

すると潤くんは寂しそうに

「行きたくはなかった、せめて卒業したらにして欲しかった」

そうだよな、普通は卒業してからだよな。

「しょおくん」

「ん?」

「全然時間作れないと思うし、寂しい思いにさせちゃうと思うけどそれでも良ければ好きでいてもいい?」

「え?」

「ふふっ、ずっと困ってたけど少しだけ幸せになってもいいかなって、しょおくんの気持ちに答えたらスッキリして行けると思った、モヤモヤはしていてだけど、しょおくんが好きなんだなって思った」

俺のことが好き? 確かに潤くんはもう時間があまり残ってない。

でも、前に進みたくて潤くんも頑張ったんだと思う。

「いいよ、潤くんの気持ちが嬉しい」

「ほんと? ありがと」

嬉しそうだな。
良かった、俺を選んでくれて。

「しょおくん」

ギュッと抱きしめてきた。

「しょおくんの匂いがする」

擽ったいな・・・
俺の匂いっていい匂いなのか?

「そんなに?」

「うん、安心する」

「それは良かったのかな」

まぁいいや。 愛しすぎて抱きしめるだけでも満足になる。

「キスしよ?」

「いいよ」

お互いに近づいてどちらかともなくキスが始まる。

「ね、しょおくん」

「ん?」

「俺が黙ってた方がいいのかもだけど・・・」

「何?」

「俺とキスしたでしょ?」

「え・・・?」

「少し起きてたんだ、キスされたのはびっくりしちゃって起きちゃどうしたらいいのか分かんなくて眠り始めたけど」

知ってたのかよ。 


「勝手にごめん」


「ん? 嫌ではなかったからいいんだけどね?」

潤くんは気にしてない様子だった。

「明日も来てもいい?」

「いいよ」

「ありがと」

そりゃカウントダウンは始まってる。
後5日。 離れたくはないけどそれは潤くんも同じだ。
 
「泊まってく?」

「そうだね、そうしようかな」

だからそれまで俺は潤くんといる時間を作る。
抱きしめあったりキスしたり・・・
その先はしたい気持ちはあるがしたらきっと離れなくなるだろう。

でも、幸せだったらなんだっていいと思う。

「潤くん、おいで?」

そんな離れなくたっていいだろ。
ギュッて抱きついてくる潤くんが可愛い。

沢山甘えて来て? 
俺に甘えて? そんで楽しもうな。