SideJ
誰よりも大好きで僕が奪った人。
今思えば気に入っただけで無理矢理連れてきたことには後悔してる。
もう少し抑えられないのかと。
でも、子供な僕は無理だった。
だから、今、ちゃんとずるい大人にならない為には1回しょおくんの両親と話し合う必要があると思った。
しょおくんの両親には許可は取ってあるから僕のものでも問題は無いんだけどね?
「しょおくん、これ」
手放すつもりはないけどね?
僕のものになってからずっと帰らせなかったから。
「ん? あ、何これ」
「しょおくんの両親が住んでる住所」
「ここに・・・行けと?」
「今まで独占すぎたと思って、僕はもうすぐ大人そんな独占欲の塊じゃダメだと思う。成長した姿をご両親も見たいと思うはずだから」
そう言えばしょおくんは
「行かない、行きたくもない」
「え?」
「遊びたかった、色んな人と遊んでみたかった潤が遊んでくれたの嬉しかった」
どういうこと?
「勉強だけしてればいいなんて言われても嫌だった、遊びたいと思っても遊べなかった、破ったら家入れてくれないと思って二度とその子と話せないかもって」
なんとなくあの時はしょおくん、ちょっと怖そうにしてたけど僕から離れなかったよね。
「だから、ここに連れてきてくれたこといまでも感謝してるよ?」
「え?」
「自由に生活ができるから」
僕の家にルールは特にない。
だから、遊んでてもやることさえやっていれば何も言われない。
「そうだね」
「僕を見てくれる人が欲しかった」
「うん」
「潤は僕のこと見てくれた、僕を沢山愛してくれた 僕の全ては潤だよ?」
全てね・・・
そんなこと言うと僕はしょおくんをこれからも縛っちゃうよ?
「ふふっ、嬉しい、僕のどこが好き?」
「え~、ん~、カッコイイでしょ? 優しいでしょ? 真っ直ぐでしょ? 綺麗でしょ? ふふっ、全部好き」
「ふふっ、ありがと」
「ね、だからね? 離さないで? 独占欲? ずっと潤が見てくれるならなんでもいい、潤といたいの」
「うん、ずっと一緒だよ? 僕は離さない」
「うん、約束だよ?」
「ふふふっ、しょおくん、可愛いっ」
「あ、んん・・・」
「しょお・・・」
ペットに移動するとしょおくんはギュッと抱きついて
「僕の好きなところは?」
キラキラとした瞳で答えを待っている。
「しょおくんは、可愛くて、優しくて、賢くてふふっ、もちろん、全部好きだよ?」
「潤?」
「愛してるよ、しょおくん」
「僕も愛してる」
大好きだよ。
これからも好きな所は変わらないよ?
好きな気持ちは大きくなっても好きな所は変わらない。
「しょおくん、可愛い」
今日も沢山愛したらしょおくんは更に可愛くてまた欲しくなる。
「潤・・・」
「ん?」
「この手が好き」
「え?」
「僕が3年になる前に潤が引っ張ってくれた手が好き」
そうだね、僕が小学5年になる前にしょおくんと出会った。
初めてのワガママを言って両親を困らせたけど両親はしょおくんとしょおくんのご両親をじっとみてしょおくんの手を僕が握るような形になった。
それから約10年、つまり現在しょおくんは木兎ずっと一緒にいてくれる。
お互いに好きだと認識したのはしょおくんが中学生の頃だよね。
しょおくんが
「男の子を好きになっちゃいけないの?」
そう聞いてきて僕は頷くことが出来なかった。
僕は嘘つくのが苦手だから。
「絶対にいけないってことはないよ?」
「ほんとに?」
「だって、僕はしょおくんが好きだから」
そう言えばしょおくんは嬉しそうに
「え? 僕も潤が好きでずっーと潤といたい」
そう言われたのは今でも覚えてる。
おかしなこと? でも、好きなんだもん、好きってそう簡単にその気持ちを変えることが出来ないからね。