SideS

「しょおくん、眠い・・・」

困ったな・・・今日は仕事あるのに。
潤はまたスースーと眠ってしまった。

「潤、今日は撮影だよ」

昨日は寝かせられなかったからな。
しょうがないと言えばしょうがない・・・。
乱れた潤は俺だけのもの、可愛い笑顔も俺だけのものなのに・・・
全く・・・酔った潤はヘラヘラしながら帰ってきた。

「ふふふっ、しょおくーん」

めっちゃご機嫌でめっちゃ可愛いんだけど、斗真が

「そんな潤を見たら俺も抱きたくなるな」

なんて言われてそしたら潤が

「へへっ、なぁに? とーまが抱くの? それってきもちーい?」

そこから嫉妬に変わった。
ひたすら抱いてやった・・・
俺のだと分かるように俺じゃないとダメだと言うことを。

まぁ、潤がそういった理由は分からなくはないが俺、毎日伝えてんじゃん。
僅かな時間を使って帰ってきたり、抱きしめあったり? 毎日は出来ないがなるべく1回はするようにしてるし。

でも、確かに完全に自信があるわけじゃない。
多少の不安がある。 だから、確かめ会ってるのに・・・。
なのに、どうしてそんなこと言うまで不安なんだろうか。

「ん~」

「先に食べてるよ」

「うん」

俺が食べ始める頃に潤は起きてきてそれでも眠そうだから相当眠いんだろうな。

「ねむい~、僕もパン食べる」

「あー、じゃあ先食べるか?」

「いいの?」

「いいよ、火傷されても困るし」

そんな眠そうな顔をしてパンを焼いて焼き終わったあと火傷されても困るしてかそんな目にあわせたくもない。

「ありがと」

食べ始めれば少しずつ目が開いてきた。
まぁたまにはいいかもな。
お互いに食べ終わって支度をすればまだ時間はあって潤はまだ眠くて   

「こんなに眠いの久しぶり」

「昨日は悪かったよ」

「僕もだもん、ごめんなさい」

ギューッと抱きついてきた。
目は瞑ってるのね・・・
いいけど、寝るなよ?

出る時間になってマネージャーの迎えで俺たちは乗った。

まぁ、移動時間があるからその間寝さけるかと考えていたら乗って少し車が走れば爆睡だった


「寝不足みたいですね、喧嘩でも?」

「してないよ」

嫉妬と不安が混じった結果だ。

「いつもよりも少し早めに来て正解でしたか? 起こさないようにゆっくりと走行しますね?」

「ありがとう」

俺たちの関係はメンバーやマネージャーは知ってる。 まぁ、最近で言えば上田や風磨もだが。

それからいつもよりかは時間がかかってこの時間ならもう来てるだろうなと思った。

「潤、起きて?」

「やだ、眠いもん」

「着いたよ」

するとピクっと反応して目を覚まして欠伸をしてから

「ふふっ、頑張ろうね?」

寝た効果はあったか?
そう思っていたが楽屋についたら

「眠そうな顔してる」

「潤ちゃん、寝てなよ!」

「着替えたら俺の膝で寝なよ!」

智くん? それはダメだよ?

「ありがと〜、でも、着替えたらしょおくんの膝で寝る」

そう言って潤はパッと着替えてメイクさんもいつもよりも少し急ぎめでしてもらい潤は俺の膝で眠り始めた。

「ショーちゃん、昨日何があったの?」

「また嫉妬ですか?」

この人たちに話せる内容ではあるか? 
でも、ニノは雅紀と付き合ってるから分かるかもしれない。
そう思って昨日のことを話せば・・・


「俺、寂しくても夢でニノちゃんの夢見る」

「ふふっ、夢にまで出てくるんですか? 俺も出てきて欲しいって思ったことはあるけど、出てこなかったな」

「てか、松潤は寂しいもあるけど嫉妬させたかったもあるんじゃないの?」

「え?」

どういうこと?
嫉妬させたかったの?

「うん、だって、いつも優しいからたまには怒って欲しいってよく言ってたし」

「それは聞いたことあるけど」

「今回のとは違くない?」

「要は翔くんを試してどうやったら怒るか泣くか笑うかとかって考えてるんじゃないの?」

そういう事なのか・・・
眠ってる潤・・・本人しか分からないけどもしそうなら俺がもう少しいてあげたらいいのか?

「愛されてる実感はあっても不安や嫉妬があるのはお互いに満足がないから」

「え?」

「満足出来ない恋してるなら別れたら?」

「おーちゃんそこまでは・・・」

え? 別れる?

「大野さん、貴方の気持ちは分からなくはない、好きな人には幸せになって欲しい、それが大前提にあるからね? でも、少なくてもどんなに不安でも嫉妬でも潤くんはきっと翔ちゃんが好きだから離れるなんてことは無いよ」

ニノ・・・
智くんは常に潤に甘くて何となくムカつくけど智くんは何かしら抱えているから潤といて少しでも和らぐならと思ってイチャイチャさせてた。

智くんはずっと潤が好きだったってことか・・
俺は潤を手放さなければならないのか?

そして、潤は智くんといた方が幸せ?
俺の好きな潤が智くんといた方が見れるなら、そうした方がいいのだろうか。

「何回も聞いてきてその度に松潤は身体に影響が出てる、だったら俺が松潤を貰うよ」

その瞳から本気度が伝わる。
さて、どうしよう・・・
手離したくない気持ちと離れなくちゃいけない気持ちが混ざり合う。

「しょおくん・・・」

「ん?」

「時間?」

「後ちょっと」

そう言えば潤はトイレへと行ってしまった。
多分途中からでも聞いていたのだろう。

撮影になれば俺たちは離れるからそこまで考えることは無かった。

そしていつもはもどかしいと思うのに今日はこの距離で良かったと思ってる。

あれ? このままじゃ俺は潤とどうする気なんだろう・・・。

撮影が終わると潤は智くんと話していた。
楽しそうだな・・・

「翔ちゃん、大野さんは本気で取りに行く時は行くよ?」

「うん・・・分かってるよ」

するとニノは

「でも、潤くんはほんとに大野さんのこと好きになるのかな?」

「え?」

「くふふっ、絶対にそれは思うよね」

「いっつも翔ちゃんといる時間が楽しそうだから、中では不安や嫉妬も抱えてるとは思うけどね?」

そうだよな・・・俺といる時も楽しそうに笑うもんな。

潤が話し終わったのか俺の方に来て

「今日は終わりだよね?」

「終わりだな」

「じゃあ、帰ろ?」

俺は頷いて帰ることにした。

マネージャーの車の中、ちょっとカーテンを閉めさせてもらい、マネージャーにも見られないようにした。

「ふふっ、眠くなっちゃった」

「また寝るか?」

「いい?」

「どうぞ」

「ふふっ、ありがと」

眠った潤に俺はキスをした。
離したくない・・・俺が守ってあげたい。
潤は不安が大き過ぎのかな?
お互いに何年もいるのに曖昧なところってあるよな。

着いたら潤は元気になったみたいだ。

「しょおくん、ギュッてして?」

「いいよ」

ギュッと抱きしめる。
いつか終わってしまうかもしれない・・・
けど、今だけは俺のもの。 俺が愛してる最愛の恋人。

「リーダーね、僕が欲しいんだって」

「そっか・・・」

「ねー、僕はリーダーのところ行ってもいいの?」

「え? それは・・・潤が決めることだから」

そう言えば潤は俺にキスして

「しょおくん、優しいね? もっと怒ればいいのに斗真の時みたいに!」

「え?」

「だから、僕は優しいしょおくんも好きだよ?どんなしょおくんも好きなんだよ? だから、嫉妬してくれるのも嬉しいんだよ?」

えっと・・・つまりは?

「僕はしょおくんが欲しいもん、しょおくんが欲しいならしょおくんに僕全部をあげる」

潤の全部・・・既に貰っているよ。

「俺も潤に全部あげる」

「嬉しい! でね、んー、僕は不安が大きいじゃん? で、しょおくんは嫉妬が多いじゃん?

「確かに・・・」

「隠さなくてもいいじゃん、僕にだけ見せてくれるんだからね?」

「分かった」

多分、これからも不安や嫉妬の中で生きていくだろう。
でも、次は迷わない・・・
君を好きになって後悔はないから。

「てか、しょおくんから離れちゃったら僕じゃないもん」

「え?」

「しょおくんに甘えたいのにね? それにどう考えても僕はしょおくんばかり見てるじゃん」

「ふふっ、そうか?」

「うん、いっつも僕はしょおくん見てんの、だから僕はしょおくんが大好き」

え? 見てるから好きなの?

「俺も潤のこと見てるんだけど?」

「知ってる、愛されてるなって思っちゃう僕はダメ?」

「全然!」

「ふふっ、良かった、でも不安って変だね?」

「じゃあ今は?」

「不安じゃないよ!」

「良かった」

「でも、またそのうち不安になる」

「俺もそのうち嫉妬する」

そんな生き方が俺たち二人の特徴なんだと思ったから俺は潤を愛せるんだと思った。