智くんに頼むことにした。
雅紀のマネージャーの二宮さんと仲がいいらしいから聞けるだろう。
1週間の休みを貰った俺はその間に出来ることを色々と考え始めた。
「しょおくん・・・」
「ん?」
「ごめんなさい、帰りたいよね?」
確かに普通の人からすりゃすぐ帰るだろうし楽しい場所ではないけど
「大丈夫だよ、潤くんと話してるの楽しいし」
「お仕事は?」
「1週間休み、潤くんがいないと出来ないシーンが多いみたい」
今日も落ち込ませてしまった。
「でも、明日退院だもんね?」
「それでも安静にだよ?」
「ふふっ、はーい」
可愛いじゃん。
ふと、バイブが鳴ったから見れば・・・
まじか・・・
あんなに潤くんに愛されてたのに?
雅紀も幸せそうだったのに?
何でなんだろう・・・
幸せが崩れたのは二宮さんがきっかけ?
雅紀はどこかで潤くんといることの不安を感じてた?
「潤くんさ、雅紀のこと好き?」
「え? んー、記憶が無いから分からないけど今はそこまで無いかな」
「そっか」
「その時は誰も相手いなかったし、好きになればいいよねって思ったからOKしたんだよね」
そういうパターンか。
「だからかな? 中途半端だったからなのかな?雅紀くんには悪いことしちゃった」
あれ? さっきから普通に使ってるけど?
本人からならOKなのか?
「2人とも幸せそうだったよ?」
「そっか。 それなら良かった」
さて、別れたことは覚えてないのかな?
そんなこと思ってると智くんが来た。
「大丈夫そう?」
「ごめんなさい、心配かけて」
「んふふ、大丈夫だよ」
智くんは用事があるみたいですぐ帰った。
看護師さんが来ない時間は病院内ならどこにいてもいいんだった。
「潤くん、歩ける?」
「うん」
俺たちは屋上に行くことにした。
「ふふっ、屋上はいいね?」
「病室だけじゃつまんないでしょ?」
「そんなことは無いけどね?」
そうだろうか・・・
さっきよりも嬉しそうな表情してる。
「曇ってきた・・・」
「そうだな・・・」
風がだんだん強くなってきて雲の動きが早くなってきた。
「今日って天気悪いっけ?」
「そんなことないと思うが」
気圧が変わったのか頭痛がしてきた。
部屋にいても感じるから場所とかは関係ない。
雨が降るんだと思うなこれは。
「大丈夫?」
「少し痛いけど平気」
「頭だよね?」
「うん」
「僕が痛いの治してあげる」
え? どういうこと?
そう思ってるうちに潤くんが俺の頭を優しく撫で始めた。
「少し楽でしょ?」
「うん」
「ふふっ、良かった」
潤くんが撫でてくれると自然と痛いのが無くなってく。
雨が降ってきたから俺たちは病室に戻った。
お願いだから潤くんをこれ以上傷つくことはやめて欲しい。
雅紀は本当にこれでいいのかわからないけど、潤くんを傷つけることだけはやめてよ。