何でなんだろう。
毎日愛されてるのに何故か不安も残る。
それが5年目になる辺りから特に感じる日々。
「ニノちゃん~」
今日も仕事でロケ地に向かう。
「どうされました?」
「なんか潤ちゃんに愛されてるのに不安ってなんで?」
「どう見てもラブラブそうなのに・・・」
そんなふうに見える? 凄く嬉しいな。
「不安な気持ちは大きくなりましたか?」
「うん、特に変わった訳でもないのに」
そう言えば・・・
「私が貴方の一生を守りましょうか?」
「え?」
それってどういうこと?
「さすがです、相葉くんはこれじゃ分かりませんね、今日も動物たちと仲良く頑張ってくださいね?」
「うん・・・」
モヤモヤしたまんまロケには挑んだけど俺は動物に触れ合うの好きだからこのロケは嫌いではない。
動物たちを見ると癒されるんだよね、何を考えていても動物たちが大丈夫って言ってるみたいで考えることをやめて動物たちをお世話したり遊んだり、そんな日常が楽しい。
終わればニノちゃんの車に乗ってニノちゃんは
「さっきの分かりやすく言いましょうか?」
そう言われて頷くと
「私は相葉くんのことが好きです、でもJと幸せそうな毎日を見てても幸せです」
「ニノちゃん・・・」
ニノちゃん、俺のこと好きだったの?
「ごめんなさい、分かってます、貴方はJが好きなことぐらい、でも不安な毎日を抱えていても本当に幸せですか?」
「え?」
「相葉くんがこのままでいいと言うなら私からは特に言うことありません、けど、助けて欲しいなら不安な気持ちを無くして欲しいなら私と付き合ってみませんか?」
「ニノちゃんと?」
一回り上だよね・・・
年齢は関係ないか・・・
ビックリしたけどいやではない。
「はい、不安になんかさせませんよ?」
ニノちゃん・・・
ニノちゃんと付き合えば毎日幸せ?
「ニノちゃん、俺、ニノちゃんみたいにいい所ないよ?」
「ふふっ、そんなことないですよ、答えはどうします? 試しにキスしてみますか?」
キスしてみたら分かるのかな・・・
ニノちゃん・・・俺、たまにね?
ニノちゃんがいると胸が痛くなるんだ。
潤ちゃんはドキドキなんだけど、こんなに痛くなるのはニノちゃんなんだ。
「キスしてみて?」
「いいですよ」
車を止めてニノちゃんは後部座席に移り
「いきますよ?」
ニノちゃんから触れられたキスは優しくて大切にするかのようなキス。
俺からキスしてみても悪くはなくて、俺、どうするんだろう。
「どうでしたか?」
「気持ちよかった」
「ふふっ、良かったです」
「どうすればいいの?」
「Jのことが好きならそれでもいいですよ、不安な時にでも呼んで頂けたら」
「うん」
潤ちゃん、もし、ニノちゃんのことを好きだと言ったら怒るよね?
「おかえり」
「ただいま、潤ちゃん」
潤ちゃんにギュッと抱きつく。
「ふふっ、雅紀、遅かったね?」
「え?」
「予定よりも」
「そう?」
「まぁ、いいけど」
興味無さそうに言ってるけどその紫色の瞳が全てを知ってそうな気がした。
そして、潤ちゃんの瞳からは欲望が出てる。
俺のこと食べちゃって?
そう思ってたけど、なんか1回じゃ終わらなくて2回、3回と続き、俺が意識失うまでずっと続くことになった。
次の日の朝はちゃんと後処理はされてたみたいだけど。
「おはよう、昨日はごめんね」
申し訳なさそうな顔をしている。
「おはよう、大丈夫だよ」
「雅紀、俺のこと不安?」
「え?」
「昨日、ニノと何した?」
「え?」
潤ちゃん、泣いてる?
「雅紀が遅かったから心配でGPSみたら帰ってる最中で・・・5分ぐらい同じ場所に止まってて帰ってきたからニノの匂いがしたからなんでそうなるって思った」
「俺のこと嫌い?」
「好きだよ!」
「じゃあ、なんで?」
「好きでも愛してても不安だから」
「俺じゃ力不足だったのか?」
そんなことは無いと思って首を横に振れば
「必要なかったんだ・・・俺でも僕でも必要のない人間だったんだ・・・」
え? どういうこと?
潤ちゃんはバタンと倒れた。
潤ちゃん・・・?
「潤ちゃん、起きて!?」
ど、どうしたらいい?
こんな潤ちゃん初めて見た・・・
するとインターフォンが鳴った。
開けるとニノちゃんで
「なんで?」
「Jから電話来たから・・・ってどうされました?」
「ニノちゃん、潤ちゃんが倒れた!」
「救急車呼んで貰えませんか?」
「分かった」
俺は救急車を呼んだ。
潤ちゃん・・・潤ちゃんは頑張りすぎちゃったのかな? 俺がもっと支えられたらこんなことにならなかったのかな?