バレンジアの続きですm(*_ _)m
俺は・・・潤を結局手に入れられない。
潤は智さんが好きなんだからと思うと智さんのことを思ってる潤を手に入れても嬉しくない。
「いらっしゃいませ」
「あれ? いつもの彼女は?」
「あー、今、ちょっと体調悪くて、名前伺っても?」
「翔です」
「翔くんね、伝えとくよ、休んでるだけだからすぐに来るよ」
そう言って智さんは潤を呼びに行った。
暫くすると潤が出てきた。
「今日は俺ちょっと用があって店から外れるからよければ閉店まで付き合ってあげて?」
「分かりました、大丈夫です」
智さん少し俺に対する態度変わった?
まぁ、こんな時に用があるなんて潤のことを心配だけどしょうがないのか。
「ごめんなさい、さと、行ってらっしゃい」
「ありがとう」
お互いにキスしてから智さんは出て行った。
「今日もオススメでいいの?」
「俺、詳しくないからさ」
そう言えば潤は
「私も最初は分かんないだらけだったよ」
それから本当に調子悪いのかと思うほどで元気そうにしていた。
「今日はテキラーサンセット、有名でしょ?」
「聞いた事はあるが飲んだことはないよ」
「ふふっ、それは良かった」
さて、閉店まで付き合って欲しいと言われたから付き合うつもりだけど当然ほかの客も来るからあんまりずっと話を出来る訳では無い。
潤が見てないから早速調べてみた。
慰めて欲しいか・・・
何があったんだろうか。
仕事が終わり潤は着替え始めて男の姿に戻った。
「しょおさん」
「ん?」
「閉店までありがとう」
「いいよ、行こ?」
話、聞いて欲しいんだろ?
家に帰って風呂入ってベットに行く。
そろそろ俺から切り出した方がいいのか?
「何かあったの?」
「あのね、僕のお友達がいなくなったの」
「いなくなったって? 二度と会えないのか?」
「うん、ガンだったみたい、僕はそんなこと知らなくて1度もお見舞いに行けなかった」
そんなことがあったんだな。
「しょうがないよ、友達から1度も知らせが来なかったのか?」
「うん」
「それは潤が心配するからじゃないか?」
「え?」
「心配されたくなかったからじゃないのか?」
潤の場合はめっちゃ心配しそうだな。
だから、そんなに心配しないで欲しいって思いで友達に口止めしたとか。
「でも、大切なお友達だから言って欲しかった」
「うん、その気持ちも分かる」
「しょおさん・・・」
ほら、そんな泣きそうになると思うんだ。
「大丈夫、潤の優しさを知ってるからこそだと思うんだ」
「ほんとに?」
「うん」
「何も出来なかったのに?」
「何も出来なかったと思うのならその友達が眠ってるお墓に行ってみな? きっと責めないから」
「そうなの?」
「潤はさ自分を責めすぎ」
だからさそんなに責任感じるなよ・・・
「優しいね?」
「潤が優しすぎるんだよ、泣きたいなら泣いていいよ」
そんなに溜めなくても・・・
慰めて欲しいなら遠慮なく泣けよ。
「クズっ、ありがと」
俺は潤をぎゅっと抱きしめた。
潤は俺の胸に顔を埋めて沢山泣いた。
「そう言えば智さんはいつ帰ってくるの?」
「え? あ、分かんない、時間分かんないから先に寝ててって言われた」
「送ってこうか?」
そう言えば首を横に振って
「ヤダ、僕は今ここにいたいもん」
こどもみてぇ・・・
「分かった、寝よ?」
「うん」
今日も抱きしめながら眠る。
「ねー」
「ん?」
「ダメだからね?」
「何が?」
「智を好きになっちゃダメだよ?」
え? なんでそうなる?
俺は潤のことが好きなんだけどな・・・
「そんな奪わないって、潤の大切な人なんだろ? それに智さんのことをそんな、意味で好きだとも思ってない」
そう言えば
「ふふっ、そっか」
俺の心を慰めて欲しいなと思った。
