SideJ

貴方とならまだ見ぬ世界が見られるのかな?
貴方について行けば僕は歩いて行けるのかな?

僕の地域は災難すぎる・・・
ここに住む人達が少なくなった。
地震や火事やで毎回毎回人が減ってきてるけどここの商店街だけは盛り上がってる。
それは・・・4人組の有名なアイドルかテレビに出てるから。

同じ都に住んでるのに全然違う世界・・・
その4人を僕たちは応援してそれを生きがいにして生きている。
今は子供が100人ぐらいで小学校、中学校、高校とどんどん潰れてく。
僕の通ってた中学が潰れて・・・遠いけど、明るい世界の方に向かい、そこで必死に学んでる

高校生になるとさすがに寮生活になっちゃってお家には帰れなくなっちゃった。

けど、しょうがないよね、せっかく通わせてもらってるんだから。

「潤、バイトの時間」

「あ、そうだね、ありがとう」

斗真が知らせてくれなかったら僕はバイトサボってたところだ。

お金が無いから僕はバイトしていつかママたちに返して復興のお手伝いになればと思ってる。
最近のは4年前かな。 それから今のところは大きな震災や火事がなくて助かってる。

「いらっしゃいませ・・・」

え? あれ? こんな所に来る?

「ハンバーガーセット2つで」

「飲み物は?」

「んー、コーラーと、オレンジジュースで」

頼まれたものを間違えないようにしてストローとか、確認する。 本数とは違ったらまずいじゃん? 

「お待たせしました」

「ありがとうございます」

2人分買っていったよね? お友達とか?

そう思いながらもお客さんはまだまだいるから集中し直し・・・今日も楽しいバイトが終わった。

帰ろうとすれば・・・
え? あれ?
まだいたのかな?

「あの・・・写真撮っても?」

「え? な、何でですか?」

「記念にいいですか?」

え~、どうしよ、相葉さんと撮ることが出来るなんて夢じゃない?

「いいですよ」

そう言えば

「ありがとうございます」

一緒に写った写真を大切そうに眺めた相葉さん

「まーくん、そろそろ行かなきゃ」

「そうだね」

二宮さんと一緒だったの? てか、何故、マックにstormのメンバーがいるの?

「また会えるといいな」

「コラコラ失礼でしょ、ごめんなさいね、また会えたらお相手してあげてください」

「はい・・・」

タクシーで行っちゃった。

僕は今、夢でも見ていたのかな?
そう思って頬っぺたを引っ張った。
痛い・・・現実なんだね。

学校の寮に戻り斗真が

「もし、俺がさスカウトされたらどうする?」

「それってされたの?」

「いや、されては無いけど、俺が出かける場所によくいるんだよね、スカウトする人が」

「へぇー」

僕がもし、スカウトされたらどうなるんだろ。
けど、僕、目立つのは好きじゃないからな。

普通に楽しめたらいいなって思うぐらいだし、売れるかも分からないし。

それに・・・それこそずっと帰れなくなりさそうだよ。

「それにしても女子はアイドル好きばっかだなそりゃ凄いけどさ」

「そうだね」

「でもさ、なんか足りないと思わないか?」

「え?」

足りない? 何が?

「stormのコンサート行ったことあるか?」

「無いよ」

「俺さあるんだけどさ迫力は凄いんだけどなんか足りないんだよな」

「そうかな・・・」

「まぁ、気にしてるのは俺だけだからな」

斗真がそんなに気にする理由はなんだろう。
けど、僕も行ってみたいとは思うが・・・ファンクラブ入ってない。

だって、それどころじゃない、お姉ちゃんがいるし、介護が必要なおじいちゃん、おばあちゃんに、必要なお金が沢山だから優先はそっちに行く。

夢の夢の世界って感じなんだよね・・・
でも、まさか、僕が夢の夢の世界を見られる日があるなんてその時は思ってもなかった。