それから何となくカズとの関係が怪しくなってきたかもしれない。

その時は思ってる訳もなく、普通に1日、1日を幸せに過ごしていた。

でも、卒業間近になってきたら急にカズとの予定が合わない日が多くなった。

「カズ・・・明日はダメ?」

「んー、ごめん」

僕はその瞬間少し違和感を感じた。

「どうして? 少しぐらいなら空いてたりしないの? 僕がワガママだから?」

そう聞けば首を横に振って

「ほんとにごめん、空いてないんだ」

「分かった、卒業式終わったらカズといたい」

そう言えば嬉しそうに

「いいよ、俺の家に来て?」

その日は別れた。

ベットに入れば僕は可愛いイルカのぬいぐるみをギュッと抱きしめる。

カズ・・・どうして最近は一緒にいられないの? 僕は何かいけないことをしちゃったのかな?

「バカ・・・」

学校でもあまり話さなくなった。
カズにはお友達他にもいる。
隣のクラスの相葉くんって子なんだけど・・・お友達だけじゃなくて従兄弟なんだって。

もしかして相葉くんといる時間の方が楽しかったりするのかな? そうだよね・・・あんな明るくて優しい人なんかいないし、話しかけてくれるもんね?

僕、同じ気持ちじゃなかったのかな・・・

「潤ちゃん? 泣いてる?」

「お姉ちゃん・・・」

お姉ちゃんは僕のベットの中に入ってきて

「辛いの?」

「急に会えないとかないよね?」

そう聞けばお姉ちゃんは少し考え

「緊急とかで会えないのはあるけど、それが何回もならおかしいと思う、2週間ぐらい学校からすぐに戻ってきてるよね」

「少しでも空いてないの?って、聞いちゃったダメだったかな?」

そう聞けばお姉ちゃんは首を横に振って

「それは潤がカズくんのこと好きなんだからそう思うのは当然な気持ちよ? これで疑わないと思うけどね・・・」

だよね・・・恋人なんだもん、多少ワガママでも平気だよね?

「潤・・・私が調べてみようか?」

「え?」

「今、何してるかを」

今、何してるんだろう。
今、どこにいるんだろう。
気になる僕は頷いた。

「潤、甘いもの食べに行こっか?」

「ふふっ、甘いもの?」

「うん、気分転換は凄く大事だよ?」

気分転換か・・・甘い物食べたら大丈夫なのかな? 忘れられるのかな?

「うん、行く♪」

ふふっ、早速お姉ちゃんのカワイイ系を選んで僕はお姉ちゃんに見せた。

「うん、バッチリだね? 潤は私のセンスを超えてるよ」

「そう?」

「うん、そうだよ」

んー、僕はお姉ちゃんの方がセンスあると思うのにな。
僕も着替えて出かけることにした。

「並んでる・・・」

「そうだね、人気だもん」

「え? そうだったの?」

何分待ちなんだろう・・・
お姉ちゃん、食べたかったのかな?

「うん、ここのみたらし有名なのよ」

「へぇ~」

「ふふっ、あ、進んだ」

僕たちはみたらしを頼んで奥の方に移動した。

「どう? 美味しい?」

パクッと1口食べてみれば

「美味しい~」

そう言うと

「良かった~」

お姉ちゃんも美味しそうに食べてる。

「んふふ、美味いよな~」

「ちょっと、智くん食べ過ぎ、俺の分じゃんそれ!」

「んふふ、俺は甘いもの好きだ、悪いか、バカ!」

「バカとはなんだよ・・・、智くん酔ってるでしょ?」

「んふふふ、酔ってまーす、みたらしにも酒にも」

「もー、ほら、帰るよ?」

隣の人達も美味しそうに食べてる。
でも、酔ってるからかさっきから僕にぶつかってくる。

僕は見て見ぬふりをして食べてるけど、いくらなんでもぶつかりすぎと思ってるとお姉ちゃんが

「ちょっと、そこの酔ってる人、潤にぶつかるのやめてもらわない? 困ってるわよ?」

お姉ちゃんが助けてくれた。

「ん? んふふ、可愛い~」

え? あ、あの・・・
これ、酔ってるからだよね?

「ごめんなさい、大丈夫でしたか? 智くんがご迷惑かけたみたいなのでこれ、食べちゃってください」

カッコイイお兄さんから、みたらし団子を1本受け取った。

「潤、どうする?」

会話を思い出すと・・・お兄さん、取られちゃったんだよね?

「大丈夫です、これはお兄さんの分でしょ?どちらのかは分かりませんが食べちゃってください」

「ごめんね? ありがとう」

酔ってる人を支えながら食べて出ていった。
お姉ちゃんは嬉しそうに

「あのイケメン悪くないわね、でも、タイプじゃない」

そうなんだ・・・お姉ちゃんでもイケメンと思うからやっぱり人気者なのかなって思った。

それから夜風に当たりながら帰るとたまたま見てしまった・・・それはお姉ちゃんも同じで分かったみたい。

「間違えないね、潤ちゃん、大丈夫?」

「うん、お姉ちゃんがいるもん」

そう言えば嬉しそうに

「ふふっ、可愛い、ありがとう、嬉しいよ」

お姉ちゃん、ごめんね?
こんな弱くて・・・、お姉ちゃんがいなかったら僕はきっと帰れなかったと思う。

帰ったらお姉ちゃんはママに報告した。
するとママは・・・

「由奈は流石だわ、潤、大丈夫、少なくても家族全員潤の味方だからね! 安心して?」

「ありがとう」

「も~、潤はそれだけで泣かないの、当たり前なんだからね?」

そう言って僕を抱きしめてくれた。
ごめんね? ほんと、僕は弱いよ・・・。
浮かれてたんだろうね、カズなら分かってくれるって・・・。