SideJ

分かってる、今回は忙しいのに飛び回ってる。
もぉ、僕の傍にはいつ来てくれるの?
そう思ってしまうのはいけないことなのかな、束縛しすぎなのかな・・・。

僕はしょおくんと過ごしたくて同じ部屋にして同居となったのに最近は特に帰ってこない。
帰ってきても入れ違いで僕が寝ている時に帰ってきたり、仕事に行ってる時に帰ってきたり、なかなか恋人らしいことが出来なくて会ってるって感じがしないの。

「おはよう、カズ・・・寝不足?」

「おはよう、俺、寝不足に見えます?」

「んー、いつもより元気が無さそうに見える」

そう言えばカズは溜息をつき、ゲームをしながら

「まーくんと会えてない! 同居とか考えた方がいいのかな・・・」

そうだね、カズ達は毎日のように会ってるから同居はしてないんだよね?

「相葉くん、忙しいもんね・・・」

そう言うとゲームをやめて僕を見て

「ドラマ撮影なのは分かってるけど、疲れて帰ってくるからあまり相手してくれない」

「そうだね、いくら一緒にいても相手してくれないのは寂しいよね」

そう言うとカズは頷いて

「寝顔とか癒されたりはするけど、一緒にいる時間が元々少ないから一つ一つが重要なのに」

「うん、僕もそう思う」

するとカズは苦笑して

「翔さん、相変わらずの忙しさですか?」

「うん、最近お互いバラバラと言うか入れ違いなんだよね」

そう言えば

「翔さん、後輩の面倒もいいからね、それに翔さんしか出来ない仕事が立て込むとそうなるよね」

ねー、しょおくん、寂しいと思っちゃダメ?
一緒に過ごせる時間ないのかな?
後輩たちの面倒見るのもいいけど、たまには僕を見てほしいよ・・・僕はしょおくんの恋人だし、誰よりもしょおくんのことが好きだし、癒されるんだから。

しょおくんは後輩たちといる方が幸せだったりするのかな・・・。

「俺が寂しさ減らそうか?」

「え?」

「大野さん!?」

いつの間にかリーダーが僕たちの傍にいた。

「まぁ、それはお互い様なような感じだけど」

「どういうことですか?」

「相葉ちゃんもホントは寂しいんだよ、今回のドラマは特にハードそうじゃん?」

「そうですね」

「んふふ、頑張ってその後のご褒美がニノなんじゃないの?」

「ご褒美ですか?」

「うん、ご褒美だと思ってれば頑張れるって話だけだよ」

確かに相葉くんってご褒美は嬉しそうだもんね。

「翔くんは・・・あれは性格的にそうだから難しいけど、松潤は甘えたっていいと思うし、正直な気持ちを言ってあげないと分かって貰えなかったりするからな・・・」

「嫌われない?」

そう聞けば

「んふふ、翔くん、松潤のこと誰よりも好きなんだから嫌うわけないじゃん」

なんでリーダーは詳しいの?

「そうかな・・・」

そう言えばリーダーは僕の髪の毛を撫でて

「自信ないなら恋人やめたら? 俺にする?」

え? リーダーに?
僕はずっとしょおくんが好きだから考えたこと無かった。
でも、どうして恋人をやめなくちゃいけないの?

「リーダーはリーダーだもん、しょおくんとは違う好きだから違うもん」

そう言えば

「知ってるよ? 松潤は翔くんへの好きは変わらないなら自信持ちなよ」

「うん・・・」

甘えたくても僕にとってはワガママに見えちゃうから。 一緒に住みたいと言ったのも僕のワガママなお願いだし・・・。
いつもそんなんじゃ迷惑でしょ?

でも、あの時は嬉しそうだった、一緒に住みたいと言った時は。

早く会いたい・・・

しょおくんに会ってちゃんと話したい、ちゃんと向き合いたい、しょおくんとしか出来ないことをしたい。

しょおくん、もうすぐしたら来るかな?
今日はメンバーでのお仕事だから話すのは難しいかな? でも、少しだけでもいいから僕に時間ちょうだい?