君がため←繋がってますm(*_ _)m
潤がずっと好きで初めて会った時からドキドキして、まさか同じクラスだなんて思ってもいなかった。
俺は潤とは近い席じゃないからグループが違って話したくても俺の気持ちがバレちゃうんじゃないかと思ってなかなか話せずにいた。
文化祭、演劇に決まり、姫役がなかなか決まらなかった。 潤はその時眠かったのか寝ていて、女子たちが潤がいいって言うし男子からも出たから寝てる本人も悪いと思い潤にしといた。
本人は当然驚いてたけどこれで話せるきっかけができるなと思うと俺は嬉しかった。
打ち合わせで話すと可愛くて仕草一つ一つに目がいき俺はあんまり集中できなかった。
真剣に聞いてくる潤は真っ直ぐなんだろうなと思い、たまに放課後練習したり、連絡先交換したり徐々に距離が近づいた。
本番は衣装に着替えて潤は完全的なお姫様で綺麗だった。 台詞は完璧で沢山の拍手を貰えた。
でも、俺と潤はこれで終わってしまうのだろうか。 友達としてこれからもいられるのだろうかと思うと俺には無理で、演技だけどキスして、やっぱり俺は潤が好きなんだって思って、潤を俺のものにしたい、俺の隣で笑って欲しい、これで終わりになんて出来なかった。
演技が終わって好きなことを告げると潤も同じ気持ちで嬉しかったし、潤は頬が真っ赤だったけど嬉しそうだったからこれから一緒に進んでいけると思うとワクワクした。
「しょおくん、嬉しい」
「ふふっ、良かった」
今日は付き合って10年の記念・・・
長いようで短い。
「しょおくんから沢山プレゼント貰ってる、いつもごめんね?」
「いいの、潤が好きだからついこれも似合うことかこれ良さそうとかで買ってきたりしてるから」
「ふふっ、僕が傍にいなくても僕のことを考えてくれてるんだ」
「潤は? 傍にいなくても俺のことは?」
そう聞けば頬を赤く染めて
「考えてるよ、しょおくんのこと//」
「なら、同じ思いじゃん?」
「うん、しょおくんでいっぱいだもん」
今度は嬉しそうに笑って俺に抱きついた。
「俺も潤でいっぱいだよ」
そう言うとキラキラした笑顔で
「ふふっ、これもまた同じだね? 僕としょおくんは元々気が合うもんね?」
そんな笑顔で言わなくたって潤の気持ちは伝わるのにな・・・他の人に見せてたら俺は嫉妬しまくりそうだ。
「そうだな、趣味とか、食べ物とか似てるな」
「ふふっ、だよね?」
可愛いな・・・
「俺、生きててよかった」
そう言うと潤は不安そうな顔をして
「どうして?」
聞いてきてこれは潤が後ろ向きな考えに繋げてしまったんだと思った。
「ん? じゃなきゃ、潤と出会わなかった」
そう言えば潤は不安そうな顔じゃなく
「僕もだよ? 僕も生きてて良かった」
嬉しそうに笑った。
「俺さ、昔事故にあってて入院してた時期あったんだ、俺なんか生きてなくたっていいのにって思ったけど潤がダメだと言ったのかな? 潤のために生きてるんだって思ってる」
そう言えば
「大丈夫? 大変だったでしょ? 僕は、よく風邪ひいちゃうから体が弱い自分が嫌だった、けどそう簡単に楽なんて無いから僕はしょおくんの為に生きてるって思えば幸せを感じる」
潤も潤で大変だったんだ、確かに軽い風邪はよくあってでも、重たい? 重症な風邪はあんまりなく気が付かなかったけど、努力してきたんだってことを思った。
同じように好きの人の為に生きたいって思う人はいるだろう。
俺は、潤とこうしてずっといたい。
潤のためならこの命を捧げることは出来るけどずっと側にいてずっと笑って楽しく生きて行きたいから捧げることは難しいかな。
君がため 惜しからざりし 命さへ
ながくもがなど 思ひけるかな
昔の人はきっと今みたいにラブラブには出来なくてなかなか会えなかったとは思うが君に会うためなら長く生きられるってことじゃないかと思った。