朝、目覚めると・・・

びっくりした。

僕、こんな格好してたっけ?

あー、櫻井さんのお家に泊まったんだった。

下へ降りると

「おはよう、食べますか?」

「おはようございます、食べます

お腹すいっちゃった。

あれ?

「おはよう、雅紀くん、和也くん」

「おはようございます、じゅんちゃん先生」

和也くん・・・顔が赤いけど?

「お待たせ・・・カズ、食べれるだけでいいからな? 食べ終わったら寝てるんだよ?」

「はーい」

お熱出しちゃった?

確かに熱そうに見えるし・・・瞳がウルウルしてる。

食べ終われば和也くんはベットに向かって寝始めた。

「和也くん、お熱ですか?」

「そうみたいです、朝起きたらカズの身体が熱かったので測ってみたら熱ありました」

もしかして・・・

「僕の風邪、移しいちゃいましたよね・・・」

そう言えば首を横に振って

「元々カズは熱出しやすい体質みたいので、先生のせいでは無いと思います、なので、そんなに落ち込まなくてもいいし、お願いしたいなと思ってます」

「お願いですか?」

櫻井さんは頷いて雅紀くんを抱っこして僕に渡してきた。

「カズが起きたら病院行こうと思ってて、雅紀は元気いっぱいだから病院でも落ち着かなく走ってしまうので雅紀のこと見てて欲しくて」

なるほど・・・

「ふふっ、分かりました、早く治るといいな、雅紀くん、和也くんと遊びたいもんね?」

櫻井さんはニッコリと笑って

「大好きだもんね?」

「うん!」

可愛い・・・。

「失礼かもだけど・・・歳いくつ?」

「僕は今年で28になります」

「そっか・・・そんなに歳変わんないからだったのかな? でも、もっと若いのかと」

「ふふっ、若く見えるの?」

「うん、20ぐらいかなって」

「ふふっ、そうなんだ・・・」

「友達になって欲しいな」

この歳で友達だなんて・・・出来るとは思ってなかったから嬉しかった。

「いいですよ、家も近所みたいだし」

「え? 近いの?」

「ここから7分ぐらいかと」

「マジか・・・」

ふふっ、僕も初めて櫻井さんの家を知ったんだからこんなに近くとは思ってなかった。

「あ、和也くん目覚めたみたい」

「お、ほんとだ」

櫻井さんは和也くんのそばに行き、おでこを触った。

「カズ、病院行くよ?」

「やだ・・・」

「でも、辛いでしょ?」

和也くん、病院嫌いなのかな?

「雅紀、カズが元気になってくれるの待ってるんだよ?」

それでも首を振る和也くん。

「カズくんを守るためだよ?」

「カズくん・・・」

雅紀くんはカズくんの手を握り始めた。
弱々しいけどカズくんもその手を握り返した。


「カズくん、いい子で待ってるから!」

「まーくん・・・」

そうだね、雅紀くんは僕とお留守番だもんね?

「ね? 雅紀がそう言うんだしね?」

「うん・・・」


いつも、こんな苦労してるのかな・・・

そう思いながら出ていくのを見ていた。

「さて、雅紀くん、僕と遊ぼう?」

「うん!」

持ってきたのは粘土だった。

「粘土が好きなの?」

「うん!」

何作るんだろう・・・

徐々に分かっていくと僕はこれが可愛く見えた。

「ふふっ、ゾウさん?」

「うん!」

「僕も作るね?」

余った粘土で思いついた物を作り始めた。
なかなか、難しかったけど・・・出来た時にちょうど2人が帰ってきた。

「カズくん!」

「まーくん!」

あらら、ぎゅーっと抱きしめる2人は仲良しだね、可愛らしい。

「じゅんちゃん先生、これ、なーに?」

「なぁに?」

カズくんまで聞いてきたか。

「これはゾウさんでもう1つは・・・カマキリかな

「カマキリ!」

「カマキリこわーい! けど、これ、へーき!」

ふふふっ、僕、下手くそでしょ?
何でも得意ではないんだよ?

「可愛らしいカマキリだな、先生が作ったのかな?」

「うん、思いつきで・・・」

そう言えば

「カズが喜んでるからいいけど、カズは虫が嫌いだから気をつけて?」

「分かりました」

僕も虫は苦手。 

でも、男子は虫好きな人が多いからね。

「カズ~、手、洗ってきな?」

「はーい」

友達だからなのかな・・・

櫻井さんのことを知ってカズくんや雅紀くんともっといたいだなんて思ったことは無かったのに・・・

こんなにもっといたいと思う気持ちは何?

そこに僕は引っかかった。