ヤバい・・・恋人になってからなかなかしょおくんと離れることが出来なくなった。
学校行きたくないほど、しょおくんとくっついていたい、ずっとイチャイチャしてたい。

どんなに話せせてても顔みたい、会いたい、抱きしめて欲しい、ダメダメなんだよ。

「ふふっ、どうしたの?」

「なんでもない」

「本当に? じゃあ保健室行こ?」

「智さんに会いたいだけでしょ」

「もちろん、恋人ですから」

ムカつく・・・僕だって会いたいのに会える距離にいないんだもん。

保健室につけばまぁ、お互いに嬉しそうなのはバレバレだった。

「智・・・」

「ん?」

「潤くん、今日、変なの」

変とは・・・そう思われてたのか。
僕、顔に出やすかったかな?

「んふふ、遊園地で進展あった?」

は? 進展あったとは?

「進展なんて・・・ないよ」

「じゃあ、関係性が変わった?」

「え?」

「んふふ、心読めなくても何となく分かるよ、雰囲気が変わったからな」

そんなに変わったの? 僕はそんなふうに見られてるの?

「あー、恋人になった?」

「っ・・・//」

なんか人に言われるとすごく恥ずかしい。

「ほら、顔にすぐ出ちゃうな、翔くんも分かりやすいけど」

「え?」

しょおくんも分かりやすいの?

「んふふ、だって、松潤の時だけめっちゃ優しいからな」

「そ、そう?」

「うん、言葉の使い方とか態度とかね」

「そっか・・・」

僕にだけ特別なんだ、そう思うともっと会いたい気持ちが増えちゃった。

そんなこと思ってると緊急用の電話の方が鳴った。

保健室を抜けて誰もいなそうなところで電話に出た。

え? しょおくんが・・・? 

どうして? なんで? って気持ちが多いけど、助けなきゃ・・・僕が助けたらしょおくんは助かる。

久しぶりすぎて助けられるか少し不安だけど、しょおくんが危険な目にあってるのに逃げてなんかいられないよね。

「助けられるなら何でもする」

それが僕の答えだ。

僕は救われた・・・小さい頃、自分が泥棒なんて出来なくて友達に何度も断った、でも、なかなか聞いてくれなくてしなくちゃダメかって思った時に1人の優しい男性が助けてくれた。

その男性は僕のことを知っていて家族のことも知っていた。 最初は怖かったけど、両親に説明すれば知ってる人だと分かった。

その男性のおかげで僕は泥棒をしなくて済んだ。 その代わり、困ってる人、危険な目にあってる人を助けるのが条件だと言われた。

だから、その条件に頷いた。

でも、今回のしょおくんのことはいつも以上にお願いされた。 何でだろ、そこは疑問に思うけど、助けるよ、しょおくん、もう少し待っててね?

ちょっと恥ずかしいけど、お忍びスーツらしい確かに軽くて動きやすいけどね。
色が目立つじゃん、紫だもん。

でも、これがあれば確かに力がみなぎる。
僕には風が似合うらしく風を纏った力を出せるみたい。

だから、その風で敵なんかあっという間。

さて、確か小さな倉庫だったかな、そこへ向かった。

でも、開かない・・・、そんなに力がある訳じゃないから手で開けるのはきつい。

しょうがない、ここ、人いないからいっかと思い蹴飛ばした。

しょおくんはロープで縛られていて手足動けない状態。

「お前、何者?」

何者って・・・

「あんたこそ、何者? てか、お前って呼ばれる筋合いないんだけど」

ムカつく・・・

「俺のことほんとに知らない?」

ん?どっかで見たことあるような・・・
あー、テレビでだ。

「お騒がせ有名人ですかね? 人を脅そうとスる有名人さん」

とりあえず旋風を吹かせてしょおくんの縄は解いた。

ーーー

ここは? 俺は何してたんだ?
意識はあるけれど瞳が開かない。

誰の声だろう・・・1人はどっかで聞いことあるような人。 もう1人は・・・潤?

目が覚めると同時に風が吹いてきて俺の手足の縄が解けた。

「潤・・・?」

どうしてここにいるんだ?
そして、その格好は?

「しょおくん・・・良かった」

ギューッと抱きしめられた。
ふふっ、こんだけでも嬉しい俺には自然と頬が緩む。
 
「凄く心配したんだからね!」

「ごめんね?」

なんでここにいるのか、どうなってるのかイマイチ理解出来てない。

「おい、俺の存在忘れてないか?」

確かに忘れていたかも。

この人、テレビで放送されてた犯人だよな・・

「俺を捕まえてどうするつもりだった?」

俺はそいつにゆっくりと近づく。

「潤、この人を逃さないようにすることできる?」

「いいよ、でも、しょおくんが危ない」

「俺下がったら平気?」

「大丈夫だよ!」

潤は大きな竜巻を作り始めた。

「ふふっ、この竜巻からは逃れることは出来ないよ?」

確かに竜巻で挟み撃ちにしてるから逃げることは不可だな。 横が空いてても俺も潤も逃すつもりないから。

「あー、竜巻が飲み込んだ」

「これで平気だな」

暫く目を覚ますことはないだろう、これで
警察に捕まれば二度とこの人に捕まることはない。

それにしても潤くんは不思議だな・・・。
秘めたものをまだまだ持ってそうだなと思った。