ママたちが帰ってくると兄弟たちはみんな抱きつく。 ふふっ、それは大人になってもなのかは分からないけどやっぱりママたちがいるとまた違うもんね。

「ふふっ、いい子にしてた?」

「ふふっ、幸せだな」

2人が幸せなら僕たちも幸せなんだよ?

「みんなお利口さん」

「ふふっ、そうだったね」

誰も寂しそうなことはなく、それぞれやることはやったし。

「お部屋も綺麗にしてくれてありがとう」

「それぐらいならみんなで出来るもん」

「ふふっ、ほんとかな? 冬華は片付けるの苦手じゃなかった?」

「そうだね、床のお掃除だけだよ」

ママ、感動しちゃったの?

「ふふっ、凄く嬉しい、心配しすぎだったかな?」

「まぁ、潤の心配しすぎは昔からだからね」

確かに・・・でも、性格ってそう簡単には変わらないよね。

「大丈夫だよ、次のもママも一緒に行ってきなよ」

「それは無理無理! 僕、すっごく心配しちゃうから」

「アハハ、身が持たなくなるな」

でもさ、子供たちと同じぐらい恋人も心配じゃないの?

「大丈夫だよ、みんなで仲良く頑張るから」

そう言えば少し考えて

「分かった、1回入学式前にはみんな帰るから、その後のは考えさせて?」

僕は春休みで、あとの4人はもう少し。
だから大丈夫なんだよね!

僕は・・・とうとう大学生。
親の代わりなことはいくらでもできる。

「大翔、これお土産」

わぁ、僕にとっては初めて触ることになったトロフィー。 見たことはあっても触ったことは無いから1度は夢だったんだよ。

「ありがとう」

「ふふっ、約束しちゃったからな」

そうだね、約束したもんね。

「ママたちはゆっくりしてていいよ」

「え? でも、夕飯とか作りたい」

「帰ってきたばかりの人に作らせません」

そう言えばパパはクスクス笑ってママは不思議そうな顔をしていて僕は嬉しい。

「だってよ? 潤、ゆっくりしてよ?」

パパの言うことは基本ママは聞くからね。

「んー、分かった」

「ふふっ、ゆっくりと休んでね? あ・・・」

「ん?」

ママの耳元で

「愛し合ってもいいよ?」

そう言えばポっと紅く頬を染めて

「バカ//」

パパ以外の人に言われるとこんな感じなのかな?

「じゅーん、行こ?」

「ふふっ、うん」

よし、ママたちは愛し合うはずだから暫くはお部屋から出てこないと思う。

「さて、晩ご飯は何にする?」

「俺、カレー」

「賛成ー」

んー、こういうのって紫と伊織は乗り気じゃないよね。

「あの・・・」

「ん?」

「ぼくもカレーがいい」

「うん、ありがとう」

いつも滅多に喋らない伊織。
それは家族内ではみんな知ってること。
ママといてもパパといてもあまり話さない。
一言、二言で終わっちゃうの。

「紫は?」

「なんでもいいよ、兄さんが作りやすいので」

「ありがとう、じゃあ、今から手分けしてもらいます!」

だって、みんなで仲良く手伝えば心配しないでしょ?

役割をそれぞれ決めて僕と伊織はお買い物に。
必要なものを買う時何故か伊織は嬉しそうだった。

そう言えば伊織のことは何も分からない気がする。 ママたちなら分かってるのかもだけど。

「欲しいものあったら買っていいよ?」

そう言うとおやつを入れてきた。
まぁ、そういうところは可愛いかも。

帰ってきて早速準備に取り掛かった。
伊織と紫は最後の時に手伝うことになってるから離れてみてる。
まぁ、その2人は大人しいし、危ないと思ったからだけど。

やっぱり手伝ってもらって正解だった、テキパキと次の作業が出来るし、一人一人が楽しそうだもん。

味見は伊織にしてもらう、伊織がOKなら全員OKになるからね。

「おいしい!」

「うん、辛さは大丈夫?」

「うん」

「そっか、なら良かった」

さて、全員分用意出来たから呼ぼうかな・・・それとも呼ばない方がいいかな?

「あ、いい匂い~、美味しそうだね? しょおくんよく分かったね?」

「美味しそうなものはすぐ匂いは伝わってくるからね」

2人ともつられてきたのかよ。
まぁ、呼ばなくて済んだからいいとしとこう。

「じゃあ、食べよ?」

みんなで食べ始めればみんな美味しそ。

「美味しい~、大翔はまた腕上がったね?」

「僕だけじゃないよ」

「え?」

「ふふっ、兄ちゃんが分担したからね」

「なるほど」

「そういうこと、だから僕だけじゃない」

「そっか、ありがとう」

ふふっ、大好きなママの笑顔、僕たちはそれが見たくて作ったもん。 

「やっぱりこの家落ち着く」

「ね、海外生活も悪くは無いけど、日本がいいよ」

「ふふっ、そう?」

海外生活とか憧れると思うけど?

「んー、だって、向こうにいても大翔たちいないじゃん? もし、全員で住むとなっても日本がいいよ」

僕にはよく分からなかった。

「だって、ここの商店街離れなれないもん」

なるほど、確かに僕も無理かも・・・。
いつも行ってもニコニコしてるおばあちゃんとか挨拶してくれる人とか、オマケ貰ったりといい人達が多いからね。

このお家が好きってことだよね。