その日の夜は線香花火をした。
ちょうどいいよね・・・、可愛い。

線香花火・・・チリチリと・・・。

「終わっちゃった・・・」

「ふふっ、そうだね、でも、またやろ?」

「え?」

「冬になったらね? 綺麗だよ?」

「ほんと?」

「ふふっ、もちろん、大翔が望むならまたしような?」

楽しかった・・・。
また、こうやっていきたいね。

そう思いながら最後の夜を過ごして

朝ごはん食べて少ししたら帰ることに。

「楽しかった?」

「うん

「ふふっ、それなら良かった」

お家に帰ればいつもの日常。
また旅行行けるか分かんないけど、僕、バイトしてみようかな、少しずつならできるよね?

それから秋になって・・・スイーツ作ってバイトして・・・いそがしいかもだけど、楽しい。

そして、冬・・・、クリスマスの少し前、しおの誕生日だから、僕はしおにケーキを作ってあげたくてママたちと一緒に作った。

1人じゃ上手くは出来なかったけど・・・

「ここはできる?」

1人でできる所があった。

「いちご飾るのは大翔だよ」

イチゴも飾って・・・本格的なケーキとなった。

「しおー、お誕生日おめでとう」

「ありがとう」

「ケーキ、しっかりと食べてね? 今日は大翔が作ったからね?」

「ふふっ、2人とも嬉しそうだな」

ふふっ、だって、しおの誕生日なんだもん、嬉しいもん。

「ふふっ、そうだね」

しおは僕のケーキを美味しそうに食べてくれた。

「ごちそうさま、ヒロにぃ、ありがとう」

「ふふっ、どういたしまして」

プレゼント考えられなかったからケーキ作ることにしちゃった。

その後は僕のお部屋にしおが来てキスした。
  
「んんっ・・・」

「んっ・・・」

はぁ・・・、すごい熱い・・・。

「しお・・・」

「ヒロにぃ・・・」

「大好きだよ」

「うん、俺も」

また深く深くキスする。
気持ちいい・・・、僕はこの時だけお兄ちゃんとしていないから不思議な感じ。

なんだろ、何もかも忘れちゃうぐらい没頭しちゃう。

「ヒロにぃ・・・」

「ん?」

「また作ってね?」

「うん!」

そんなに気に入ってくれたなら嬉しい。  

それで、その4日後、まーくんの誕生日とクリスマスイブだった。

どうしよう・・・毎年悩むんだよね・・・。
誕生日プレゼント・・・それからケーキはどっちにしたらいいのかも。

でも、クリスマスお祝いしたいからクリスマスケーキでいっか。

そうなって毎年クリスマスケーキにしちゃう。

「ふふっ、いらっしゃい」

「俺から行くのは久しぶりだね」

「そうだね」

それからケーキ食べてプレゼントあげて。

「ふふっ、まー、泊まりなよ?」

「いいよ、明日も仕事だし」

「そっか・・・そうだよな・・・ごめん」

「くふふっ、大丈夫、お客さんが待ってるからやるしかないじゃん?」

まーくん、カッコイイね・・・。
僕はそんなまーくんに、憧れてたんだ。
たまにね、お店見てるといつも楽しそうにしてた、どんなお客さんにも自然とした笑顔だった。

そして、ママとパパといるまーくんが好きだった。

だから・・・ずっと好きってよりそんな大人になりたい、僕もそこのお仲間に入りたかった。
憧れと好きは少し違うかもしれない。

でも、ドキドキしたのは何でだろう。
たまにママといてもドキドキしてる時ある。
それは何で?  でも・・・何かが違うのは分かってる。

まーくんが帰ったあと僕をギューッと抱きしめたママ。

「大丈夫?」

「うん」

「楽しかったか?」

「ふふっ、うん」

楽しかったよ? みんな楽しそうだもん。

「良かった・・・」

「ふふっ、クリスマスイブだもんな」

みんな大好き・・・。
こんなに幸せ溢れてるのに僕がウジウジと考えちゃうからママたちが心配しちゃう。

普通に楽しめばいいんだもん、もう、大丈夫だと思う。