居候の訳だからせめて毎日のご飯ぐらいは管理させて貰うことにした。
好きならキスしてくればいいのにって思うのになんで、してこないんだろうか。
押し倒したって別にいいのに・・・。
どうして好きな人の前で我慢できるの?
そりゃセフレとかいてもおかしくないからそっちでヤってるの?
なんか、モヤモヤする。 チクッとする。
確かにまだ真由美のことはたまに思い出すけど寂しさがある訳でも悲しさがある訳でもない。
赤ちゃんのお墓があるから思い出すだけ。
なら、僕から仕掛けた方がいいのかな?
好きなのかは分からないけど、押し倒されたって拒否しないと思う。
キスでさえ拒否しなかったんだから。
好きなのになんで否定したくもなるんだろう。
男だからって否定したい訳でもないのに・・・何で好きを否定しちゃうのだろう。
全く・・・バカみたいじゃん。
否定しなくなる日まで僕はずっと考え続けるのだろうか。
「ただいま」
「あ、おかえり」
そう言うと嬉しそうにするから僕も嬉しい。
「今日は和食にしてみたよ」
「やっぱ豪華~」
「もぉ、豪華じゃないから、食べよ?」
何が豪華だよ・・・誰にでも作れるような和食を作ったまで。
「美味っ」
「ふふっ、慌てないでよ?」
無くならないし、沢山食べて?
「ほんと、凄すぎる」
「そんなことないから」
あまりにも褒められすぎるとなんだかわざと言ってるように感じる。
「ごめん・・・」
謝らせたいわけじゃないのに・・・
「言い過ぎちゃった? 」
「いや、なんかなんとなく怒ってるように感じて」
「ごめんなさい・・・怒ってるつもりは無いんだけどね」
そう言って食べ終わった食器を下げて洗い始めた。
洗い終えると翔さんはのんびりとテレビを見ていた。
「お風呂は?」
「先に入っていいよ」
「分かった」
先にお風呂に入らせてもらって。
気分よく出れば翔さんがこっちを見て相変わらず止まってる。
何回かあるんだけど、じっと見てるのって僕の身体でしょ?
「エッチ」
「は? お前の方が随分エッチそうな格好してんじゃん」
「ふふっ、見惚れちゃったの?」
最初は恥ずかしかったけど、今はそんなでもない。 可愛い、何も反論できなくてほっぺたが赤く染まってる。
「しょうがないじゃん・・・」
なんとも罰悪そうな顔されましてもね・・・
「ふふっ、いいよ? 特に気にしないし、お風呂入ってきなよ」
「あ、うん」
暑いから少し涼んでそれから髪の毛乾かし始めた。
「乾かしてあげる」
「え? いいよ・・・」
無理矢理奪われてしまってしょうがなく翔さんに任せた。
確かにフワフワする気分だし、気持ちいいし、眠たくなるんだけど・・・、時々鏡越しで見る翔さんの顔が優しくてとっても楽しそうにしてる。
「終わった」
「ありがとう」
「どういたしまして」
翔さんのは僕が乾かした。
いつも、別々のお部屋なんだよね。
今日はそれが寂しく感じる。
翔さんの部屋の方の扉をノックして返事があったから入ることにした。
「どうした?」
「なんか寝れなくて・・・」
そう言うと
「そっか、ベランダ出てみないか?」
「え?」
翔さんに着いていくと綺麗な景色だった。
「綺麗だね?」
「でしょ? 」
「ふふっ、素敵だね?」
そう言うと
「潤の方が素敵だと思うけど?」
え? 僕なんて・・・そんなんじゃないよ。
「ありがとう//」
「ふふっ、どういたしまして」
カッコイイのに、素敵なのにどうして僕の方が素敵なのだろう。
翔さんは考えながらもしっかりと自分の意見を言うし、自分勝手だなんて思ったことも無いしどうしようもなく僕は好きだと思う。
思うじゃなくて好きなんだ。
翔さんの優しさ気遣いさそんな所が僕には届いてるよ? けどね、まだ、好きじゃないって言ってる僕がいる。
翔さんが良ければもう少しだけ待ってて?
ちゃんと好きって言いたいの。
その間なら誰とでもやってても構わない、せめて僕をまだ好きでいて?