その日からしょおくんは僕を連れてしょおくんの実家に行く機会が増えた。
しょおくんの両親はとても優しくて温かい。
「ふふっ、やっぱり潤くんがいると賑わうわ」
「ほんと、喜びすぎじゃない?」
「え? だって、翔のお嫁さんでしょ?」
「当たり前」
「可愛いじゃない、ふふっ、潤くんは私たちの息子でもあるんだからね?」
「え?」
「翔よりもいい子じゃない、料理もできるし、一生懸命だし、可愛いし、もう1人息子増えるのは嬉しいことなんだよ?」
「ふふっ、ありがとう」
「うん、敬語なんて必要ないよ? 私たちも気を使ってる訳でもないからね?」
そっか、だからなのかな。
親近感があるって。
でも、こんな僕を息子だなんて本当にいいのかな?
「潤?」
「あら? 嫌だったかな?」
「大丈夫?」
頷く。 本当に嬉しいけど、立派なんかじゃないもん。 拾われた身だし、一生懸命じゃないと失礼だし当たり前のことばかりだし。
「我慢する癖ある?」
「あるな、何か言いたいことあっても我慢する時あるな」
「分かったわ、潤くんのご両親と何かあったんでしょ?」
「え?」
「何かまでは言わなくてもいいわ、別に知りたい訳でもない、翔よりも大切な子なんだもん心配しちゃう」
「おい、俺の前でよく言うよな」
「しょうがないよ、翔は多少も親の言うこと聞かないじゃん、全部聞けとは言ってないよ」
しょおくんは苦笑していた。
「まぁ、母さんたちを信じるから言うけど、潤は両親に捨てられた身なんだよ、潤の不安はこれが答えだと俺は思うけどと言うより多分あってるな」
僕の髪の毛を愛しそうに撫でながらしょおくんは言った。
「なるほどね・・・ふふっ、でも、その結果出会えたわけでしょ? 別に差別なんてないよ、それこそ元だけど看護師失格だよ」
お医者さんって差別ないんだ。
「世の中は甘くはないがここは安全だから言ったまで、これを聞いても変わりない以上、この件は終わりでよさそうだね」
「そうね、ってことは出会ったきっかけは聞いちゃいけない?」
そう言われて首を横に振った。
「出会ったのは相談所、俺には聞こえちゃったからな、でも、聞こえなくても助けたと思う、助けて欲しいだろうに潤だけ俯いてたからな」
「そう、でも、今楽しいなら良かった人生なんでしょ?」
「もちろん、後悔してない、智くんたちも分かってくれたし」
「ふふっ、そっか」
「うん」
とてもいい人達なんだね。
しょおくんとずっといれるんだもんね。
「ふふっ、潤くん、毎日でもおいで? 」
「え? ふふっ、うん」
また近いうちに遊びに行くことになった。
「相変わらず親は潤が好きだな」
「そう?」
「あんなに楽しそうなのは久しぶりだし」
「そっか」
「キスしていい?」
「ここで?」
「ダメか?」
「いいよ?」
ふふっ、外なのにね。
でも、僕もキスしたかったから。
「ふふっ、帰ったらもっと愛してあげる」
「ふふっ、沢山愛してね?」
しょおくんに愛されるのは好きだから。
ふふっ、ありのままの僕を可愛いって言ってくれるの好き。 とっても愛されてるって思うから。
「しょおくん」
「ん?」
「早く帰ろ? エッチしたいもん」
そう言えばしょおくんは
「ふふっ、近道するか?」
「うん」
ふふっ、大好きだよ、しょおくんとずっとこうしていられること、僕はとても嬉しい。
手、離しちゃダメだからね?