SideN

今日はどうやら俺の事務所入所記念日らしい。
俺全然覚えてなかったな、誕生日の次の日なのに。

「ニノちゃんおめでと」

「わぁ」

マーくんに思いっきり抱きしめられた。

「カズ、おめでとう」

智・・・花束だなんてカッコよすぎない?

「ありがとう」

少し感動しちゃったじゃん。

「あ~、2人とも早いよ~」

「ふふっ、1番に出来ないけど、おめでとう」

「ふふっ、事務所に入ってくれてありがとう、嵐になってくれてありがとう」

お二人さんは1番を狙ってたの?

「ありがとう、嵐や事務所なら翔ちゃんも同じじゃないの?」

「え?」

「俺と同じ気持ちだったから最初は」

最初は辞めたかった。
けど、今はこの4人がいるのは楽しいし、話してても飽きやしない。 

「うん、そうだね」

俺はずっとこの人たちといたいと思ってる。

「でも、ニノがいたから少しだけホットできたよ俺だけじゃないよなって」

「ふふっ、不安だからね」

でも、メンパーの優しさがあるからこうして今まで走ってきてこれからも走るつもり。

「あ、今日、終わったら俺の家な?」

「ふふっ、カズたちもね?」

「え?」

たまには入るけどさ・・・。

「なんで俺たちもなの?」

「ふふっ、プレゼント用意してないから」

「何にするか決められなくてね?」

よく分からないまま仕事が始まり、終わると早速翔ちゃんの家に向かった。

パーティーみたいに騒いではしゃいで料理も美味くて早めに酔っちゃった。

「本題に入ろっか」

「だな」

「ん?」

「僕たちもカズのこと愛してあげる」

え? マジで言ってます?
貴方達付き合ってるのにですか?
酔いが覚めたよ。

「俺と相葉ちゃんがヤるのは分かるがなんで翔くんたちまで?」

俺は選べないというよりどっちも好きだから3人で過ごす日々が多かった。

「そうなんだけどね? プレゼント決められないってことと、カズは僕たちのことも好きでしょ?」

んー、まぁ、確かに好き。
そりゃ結ばれるなら結ばれたい気はするけど今回だけでもいいからと思うことは何度かあった。

「で、二人で決めた結果、ニノを愛してあげたらプレゼントになるんじゃないかって思って誕プレはあげたしね?」

「うん、ありがとう、いいの?」

そう聞くと2人とも頷いた。

「んふふ、カズをみんなで可愛がるの?」

「ふふっ、可愛がるの」

今、潤くんが可愛がると言うとなんか、いつも雌な潤くんが雄ぽく感じる。

つまり、俺は潤くんに抱かれる側?
俺、全員に抱かれるの?

腰持つか?
もたないな・・・半分抱かれて半分抱いて。

そう、最低1人でも抱いてみたいの。
全員に抱かれるのはちょっとな。

「ね、翔ちゃん」

「何?」

「抱かせて?」

翔ちゃんだし、いつも抱いてるイメージはあるけど抱かれるイメージはないから見てみたいと思った。

「俺を抱きたいの?」

「うん、ダメ?」

翔ちゃんが弱そうなウルウルな瞳と上目遣いで見つめた。

「・・・マジか、いいけど、抱けるの?」

「え~、智たちを抱いたことはあるから平気」

そう言えば

「そっか、ニノって抱きたかったの?」

「ん? 今、思った」

「アハハ、分かった、じゃあ、俺を抱いてみな」

そう言って翔ちゃんはベットに俺を連れていった。

だって、翔ちゃんってさ俺的には”ちゃん”だから、1番抱いても気持ち良さそうだと思ったんだから覚悟してね?