SideJ

今日は大翔の誕生日。
僕は盛大にお祝いしようと考えたけど、そんなに盛大じゃなくてもいいかなって思った。
無理してまでじゃないようにぐらいに祝うことにした。

カズと智を呼んで一緒にお祝いした。
まだ、大翔は完全に1人で歩くことは出来ないけど、少しずつ距離を伸ばして歩こうとする。

「1歳の記念に何をプレゼントしようかと考えたけどブロックにしてみたよ」

「どんな?」

「口に入れちゃったら大変だから大きめの」

そんなことまで考えてくれてたの?
カズたちだって忙しいはずなのに・・・

「ありがとう」

「ふふっ、大切な記念日なんだから当然だよ」

カズたちにとってもなの?

「んふふ、カズはママ友になれたから嬉しいんだもんな?」

「ちょっ// 智//」

ふふっ、真っ赤に照れちゃってるカズはそんなこと思ってたの?

それなら僕も

「カズしかママ友いないもん」

「潤くんは先輩だから見てたからそこまで大変じゃなかったけど、潤くんはもっと大変だったよね、これまでもこれからも」

「ふふっ、そうだね、でも、大丈夫だよ?」

だって、しょおくんがいるもん。

「それよりもせっかく潤が作ったケーキ食べない?」

「そうだね、食べよっか?」

切って食べ始めた。

「美味いな~」

「初めて潤くんが作ったケーキ食べたよ」

そうだね、しょおくんや智はあるけど、カズはないもんね?

「ふふっ、うん、美味し」

良かった~、少し焦ちゃったからね。

「しょおくん、美味し?」

「もちろん、潤が食べさせてくれたらもっとだけどな」

もぉ、今は二人きりじゃないのに・・・でも、智たちがやってたから・・・

「ふふっ、アーンして?」

食べさればしょおくんの表情がとっても嬉しそうに見える。

「んふふ、幸せそうだな」

そう言われて少し照れるけど嬉しかった。

「それは智くんたちもでしょ?」

「まぁねー、潤たちに負けないぐらいな」

「ふふっ、相当惚れてるんだね」

「当たり前じゃん!」

そうだね、僕はきっとしょおくんが戻って来なかったら智といたんだろうね、カズとやっててもやってなくても。

「ふーん、潤のこと好きだったくせに?」

カズも智もこの質問には苦笑していた。

「潤くんは? 智のこと好きだったのに?」

まぁ確かに。

「好きだったと言えば好きだったけど、過去だよ? そう言えるのは智もじゃないの?」

まさか、今でも好きだと言われても僕は困るけどね。

「んー、もちろん、カズが好き、潤も好きだよ、潤はカズとは違った特別な感じ?」

智の特別と言われても・・・僕の好きな人はしょおくんだけだし、特別なのもしょおくんだけ。違った特別とか僕にはない。

「相変わらずですね、智は俺がいるのに、潤くんのことを特別に思ってるとは」

「しょうがないよ、なんか思ったよりも残るみたいだな」

カズはそんな智を受け入れてるから大きな愛があるんだよね。

「潤のことは信じてる、けど、智くんにとっての特別はキスは? その先は無いことは信じたいけど守りたい気持ちはあるんじゃないかな?」

「たしかに、キスはあるかもだけど、今したいとかは無い、その先はもちろん無いし・・・」

智の表情で僕はぞくりとする。  
思い出してしまった・・・あの時の智を。

「潤?」

少しだけ怖くてしょおくんにしがみついた。

「大丈夫、傍にいるからね?」

僕に安心してって言ってるみたいで少しだけ落ち着いてきた。

「しょおくん・・・」

「智くんの守りたい気持ちは受け止めてはあげる、けど、それは友達としてよりも大きいよね? 親友とかじゃなくて、恋人並みに」

そうなんだよね・・・智の気持ちは僕とズレてるような気がする。

「そうなの?」

「そうだな・・・だから特別なんだよ

やっぱり智の気持ちは僕とは違う。
僕は友達? 友達以上恋人未満かな。

「まぁ、手を出さないならどう思っててもありかもしれないけど、潤は? 潤はどう思うの?」

僕は・・・

「正直、何となく温度差があるのは分かってたけど、ほんとに温度差があるとは思わなかった、僕は智のことは特別だなんて思ってないし僕は正直に言われたのは困った、けど、聞かなかったよりかは良かったかも」

答えられなくてごめんね?

「ふふっ、そうだね、智くんのことは信じてるから俺は無かったことにはしないし、カズが信じてるなら俺たちは何の問題もないよ」

しょおくん・・・、しょおくんなんかこんな気持ち聞かれて嫌じゃないの? 僕にキスされたら? 嫌じゃないの? 

そして、僕は・・・智の気持ちが強くて困るしそんな温度差が大きいと話しにくくもなる。

いつも通りに話せるのだろうか。
確かにあの時は何となく終わったって思ったけど終わってはなかった。

僕が背けてただけなんだね。

「ごめん、それでも智のことが好きだから、許してとは言わないけど、友達としていよう? 智の気持ちはずっとそのままかもしれないけど間違えなく1番は俺だから」

それは分かるけど・・・

「ん、とりあえず今日は御開にしよう」

智たちは帰った。
それからしょおくんは

「カズがいる限り、智くんは大丈夫、そこは安心しな?」

「どうして?」

大翔を抱えながらも僕は聞くと

「ほんとは、ずっと潤は智くんといるのは分かってた、けど、俺はずっと好きだから、帰ってきても好きでどうしても傍にいたいって思ってな? 約束、ある意味破ちゃったな」

「どういうこと?」

約束って・・・何?

「俺が引っ越すことになった時に、智くんが潤のこと好きなのは知ってたから告ってもいいと言った、だから、戻ってこれても潤は智くんといるはずだったってこと」

そう言われてしょおくんは智のことも考えながらも自分の気持ちに正直になったってことが分かった。

「僕は、良かったと思ってるよ?」

しょおくんが戻ってきてくれて・・・僕と恋人になってくれて・・・大翔のことを大事に思ってくれて・・・僕を沢山甘やかしてくれて。

何よりしょおくんが苦しんでた、その事をしっかりと理解出来て。

「潤、ありがとう」
 
だって、この幸せなくしたら僕はどう暮らしたらいいのか分からない。

家族の幸せを教えてくれたのはしょおくんだから。 赤ちゃんを産んで大翔って名前つけて1年経っても可愛くて。

しょおくんとは違う温かさがある。

この幸せ全部しょおくんといるからあるもの。

だから、僕は智のことは好きだったで合ってるんだ。