しょおさんが教えてくれる勉強は凄く分かりやすかった。 んー、要点が伝わってくる。

ちゃんと休憩も入れてくれるし・・・、僕のペースに合わせてくれる。

「これで合ってる?」
 
「合ってるよ」  

なんか、問題もスラスラ解けてほとんどあってて・・・魔法使ったみたいに感じる。

嫌いでなないけど苦手なものばかりだったからこんなふうに分かるのは嬉しかった。

「勉強得意なの?」
 
「んー、まぁやっとければ損は無いかと思いながらやってるからな」

考え方が違うんだね。
 
「楽しいの?」  
 
「まぁ、1人でやる分には楽しくないな」

そうだよね、しょおさんがいるから楽しいもんね。

「潤はもう少し柔らかく考えないとな」

ん? 柔らかく?

「ふふっ、潤は基礎的な部分は分かってるのが多いからってこと」

なるほど・・・。

「ね、僕、満点取れるかな?」

そう聞くと

「もちろん、今の内容が分かってればな?」

そう言って僕の髪の毛を撫でてきた。

「うん」

しょおさんが隣にいれば親は僕のことを睨まなくも無くなっし、無視することも無くなった。

嬉しい半分、やっぱり僕一人ではダメなんだと思った。

1人の時は睨みはしないがあんまり話さなくなる。

何この差? 僕はやっぱり独りなのだろうか。

しょおさんだって条件だから一緒にいるだけでしょ? 秘密を知ったから。

そう思うと少し寂しい。

僕はまた、しょおさんを食べてしまうのではないかと思ってしまう。
次こそ沢山貰っちゃう気がする、そう思うと近づきたくてもなかなか近づけない、この状態を僕はどうしたらいいのかよく分からない。

僕は・・・、そっと気づかれないようにしょおさんを見た。

この気持ちは何?  よく分からないけど、僕を置いていってほしくなくて・・・独りにしてほしくなくて。

抱きしめて欲しくて・・・、でも、そんなの僕が言えるはずもなく・・・。

それなら、本格的になれてれば苦しくなかったのかな?

そうだね、きっと苦しくはなかっただろうね。
だって、人の心なんて無いから。

僕のこころなんて無ければ・・・何も考えずに済むのに・・・。

僕のことを邪魔って言ってる。
その声は誰なのだろうか。
やっぱり邪魔なんだもんね・・・。

しょうがないじゃん、中途半端で生まれてきたんだから、良かっただなんて思ってないから。